試験は新人棋士5人と対局し、3勝すればプロの四段となる
棋士への扉をこじ開けるための大きな一勝だ
終局直後の西山の顔には汗が浮かんでいた
白星発進となったことについて聞かれると「幸運な面も大きかった」と振り返り「(試験官の)5人はそれぞれ違った武器を持って四段(プロ)になった方々ですので、ここから一局一局準備して、当日全力を尽くせるように過ごすしかないのかなと思います」と抱負を述べた
朝、濃紺のスーツ姿で対局室に現れた西山は、いつも通り目を閉じ、落ち着いた様子で対局開始を待った
振り駒の結果、西山は後手に
戦型は三間飛車を選んだ
終盤は互いに厳しい攻め合いになり、“豪腕(ごうわん)”西山の持ち味が出る展開に
高橋の9筋の端攻めも「想像以上に苦しかった」が、西山は「負けでもおかしくない」と思いつつ強気に敵陣に角を打ち込み応戦
最後は高橋の攻めも続いたが、西山の玉が逃げ切った
現行制度での棋士編入試験受験者は5人目で、女性では2人目。22年に受験した福間香奈女流五冠(32)=清麗、女流王座、女流名人、女流王位、倉敷藤花=は3連敗したため、西山は女性で初めて棋士編入試験で白星を獲得したことになる
ハードスケジュールの中、粛々と道を踏みしめている
8月末から中1日での対局が複数回ある西山
タイトルへの挑戦者決定戦やタイトル戦番勝負が続く
「結構しんどいです」と苦笑いしつつ、「どこでも力を出し切れるような準備は必要かな」と多忙な中でも棋士編入試験への研究会を入れて準備してきた
6日には「今日切らないともうタイミングがなくて・・・」と局後に急いで当日の美容院を予約する姿もあった
20年の第66回三段リーグでは上位2人がプロ入りする制度の中、3位で次点の成績を収めたものの、あと一歩届かなかった過去を持つ
「自分らしい手をのびのびと指したい」
もう一度、棋士になるという夢をつかむため、戦いを続ける
(この記事は、スポーツ報知の記事で作りました)
プロ棋士(四段以上)になるための編入試験五番勝負・・・
3勝すればプロ棋士になれるが、受験者の西山朋佳女流3冠は第1局勝利
編入試験は女性2人目で女性初勝利
(プロ棋士への)夢へ戦いは続く
この挑戦は注目だ
里見香奈女流5冠の奨励会退会から読み解く 女性初プロ将棋棋士誕生への険しい道: ちょい読みまるわかりニュース
女性のプロ棋士(四段以上)はまだいない
西山朋佳女流3冠は、里見女流棋士に次ぐ女性2人目の編入試験受験
第1局で勝利し、女性初勝利
西山朋佳女流3冠の「挑戦」に注目だ