惑星の巨大衝突のおかげで地球は水没をまぬがれた
約45億年前、原始地球にとってとんでもない出来事が起こってしまいました
それまで、微惑星との衝突・合体は日常茶飯事に起こっていましたが、これとは比較にならないほどの巨大な天体(原始惑星)が、原始地球をかすめるように衝突してしまったのです
その天体のサイズはいまの火星ほどもありました
この大事件を「ジャイアント・インパクト」と呼んでいます
これによって、その天体の破片と吹き飛ばされた原始地球の一部が、地球を回りながら集積して月が誕生したという説(ジャイアント・インパクト仮説)があります
ジャイアント・インパクトによって、原始地球の水蒸気の大半が宇宙空間に飛び散り、地表の水は一度干上がってしまいました
では、現在の地球の水はどこから来たのでしょう?
それは、そのあとに衝突した数多くの隕石に含まれていた水がもとになったと考えられています
もしこの巨大な衝突がなかったら、原始地球は水を失うことなく、さらにあとからあとからぶつかってくる隕石によって水がもたらされ、地球全体がすっぽりと水没していたかもしれません
月が誕生すると、月と地球の間の重力の作用によって地球の自転軸の傾きが落ちつき、気候の安定がもたらされました
それ以前の地球は1日8時間の猛スピードで回転していて、激しい気流が吹き荒れ、すさまじい海流がぶつかる世界だったと考えられるのです
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』
(この記事は、ラブスポの記事で作りました)
45億年前の「ジャイアント・インパクト」で1度水が干上がり、その後の天体衝突で水がもたらされたので、ジャイアント・インパクトがなければ地球は水没していたかも
さらに月の誕生で、地球の自転軸の落ちつき・気候の安定がもたされたようです
地球が水の惑星・生命の惑星になったのも「ジャイアント・インパクトのおかげかも
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2024年02月18日
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