2024年02月11日

「世界のオザワ」指揮者の小澤征爾さん死去

日本を代表する指揮者で文化勲章受章者の小澤征爾(おざわ・せいじ)さんが6日、東京都内の自宅で心不全のため死去した
88歳
葬儀・告別式は近親者で営んだ
後日、お別れの会を開くことを検討している

1935年、旧満州奉天(現中国・瀋陽)生まれ
幼少からピアノを始め、桐朋学園短大指揮科で指揮者の斎藤秀雄に学んだ
卒業後に渡仏し、スクーターで各地を回り、59年ブザンソン国際青年指揮者コンクールで1位に
カラヤン、ミュンシュ、バーンスタインら世界的な指揮者に才能を認められて指導を受けた
バーンスタインの招きで米ニューヨーク・フィルの副指揮者となり、米シカゴ響、カナダ・トロント響など著名なオーケストラに次々と招かれるようになった
73年には38歳で名門米ボストン響の音楽監督となり、そこでの30年近い活動を通じて「世界のオザワ」と呼ばれる存在となった
恩師の名を冠した「サイトウ・キネン・オーケストラ」を創設し、92年からは長野県松本市で「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」を毎年開催
チャイコフスキー、ベルリオーズなどの演奏に秀でたほか、現代音楽の演奏にも取り組んでメシアン、武満徹らの厚い信頼を得た

98年には長野冬季五輪の音楽監督に
2002年、日本人で初めて名門ウィーン・フィルの「ニューイヤーコンサート」を指揮し、同年、世界の歌劇場の最高峰であるウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任した
06年に帯状疱疹(ほうしん)で一時活動を休止したが、同年復帰
音楽監督を務めた新日本フィルとの共演や「小澤征爾音楽塾」での後進の育成、音楽祭「東京のオペラの森」の音楽監督など、晩年まで精力的な活動を国内外で続けた
08年に文化勲章、16年に米グラミー賞を受賞
筑波大名誉教授の小澤俊夫さんは兄、俳優の小澤幹雄さんは弟、俳優の小澤征悦(ゆきよし)さんは息子、エッセイストの小澤征良(せいら)さんは娘、ミュージシャンの小沢健二さんはおい

著書に「ボクの音楽武者修行」など
1972年に日本芸術院賞、2003年サントリー音楽賞、08年に文化勲章、16年に米グラミー賞を受賞した

(この記事は、東京新聞の記事で作りました)

小澤征爾さんは、大学卒業後、当時は珍しかった海外音楽修行をした人物だ

海外武者修行の先駆けといえる

ヘルベルト・フォン・カラヤン、レナード・バーンスタインという巨匠に師事したことでも知られる

1973年に名門シカゴ交響楽団の音楽監督に就任
30年近く務め、「世界のオザワ」といわれるように

2002年に名門ウィーンフィルの「ニューイヤーコンサート」を日本人で初めて指揮し、同年にオペラの最高峰・ウィーン国立歌劇場の音楽監督に東洋人で初めて就任

最高峰へ

主な受賞は他に2011年に世界文化賞を受賞

音楽普及、後進の指導も熱心だった

クラシックだけでなく現代音楽にも

サイトウ・キネン・オーケストラの指揮などにも取り組んだ

「世界のオザワ」の呼称が似合う世界的な指揮者だった

小澤征爾さんと、音楽について話をする (新潮文庫) 文庫

小澤征爾さんと村上春樹さん
指揮者と小説家のトップランナー同士の異色対談
posted by june at 03:35| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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