2023年05月06日

AIの国際基準、実効性確保は困難か G7各国に温度差も

4月30日閉幕した先進7カ国(G7)デジタル・技術相会合は、規制と活用で温度差がある人工知能(AI)について議論が紛糾することも予想されたが、「信頼できるAI推進」や「国際的な技術基準」といった統一方針の策定にこぎつけた

ただ、法規制の動きが進む欧州連合(EU)と、活用を強調する日本など各国で異なるAIに対する姿勢の温度差は否めず、今回の統一方針に実効性を持たせるためのハードルは高そうだ


今会合は、AI以外にも安全で強靱なデジタルインフラや経済社会のイノベーション(革新)と新興技術の推進などさまざまなテーマがあったが、特にAIについて各国代表から活発な意見が出されたという

対話型のAI「チャットGPT」などの文章や画像をつくる生成AIは利活用が急速に進んでいるが、EUの執行機関である欧州委員会は個人情報や著作権保護のために既にAI規制新法の制定に動き出しているほか、米国も規制強化の方針を打ち出す

これに対して日本は政府が業務利活用に積極的で、立場の違いがみられる

だが、G7の会合の場では各国が表立って規制の方針やAIの課題を強調することはなく、議長国の日本はG7内でAIの活用と非活用で溝ができないよう、AIの互換性を確保する技術基準の策定の議論を主導したという

生成AIをめぐっては、偽情報の拡散など今後、中国やロシアによるAI活用が国際社会の脅威となる可能性も懸念される中、技術基準策定など共通の方針を表明することで、G7の結束を示す狙いもあったとみられる

AIは進化の速度も非常に速く、規制が追いつかないという側面もあり、各国からは議論を継続させるべきだという主張が相次いだことを受け、日本は生成AIの新たな議論の場を設ける方針だ

G7各国で立場が異なる規制と開発のバランスを両立させ、さらに実効性のあるガイドラインなどのルール策定を主導できるか

各国間の調整はこれからが「本番」だ

(この記事は、産経新聞ニュースの記事で作りました)

「チャットGPT」のように「自然な」会話で質問に答えるなどAIの「進化」も著しいです

AIがこれまで人間が担ってた領域へ「進出」するともいわれます

今後は上手くAIと「つきあっていく」ことが必要かも・・・


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posted by june at 12:41| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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