2023年05月05日

ブラックホール取り巻く「降着円盤」初撮影

史上初めて撮影されたM87銀河の巨大ブラックホールについて、国立天文台などの国際研究チームが4月27日、ブラックホールに落ちるガスが形作る「降着円盤」と呼ばれる周辺構造を世界で初めて撮影したと発表した

人の視力で換算すると、約150万となる電波望遠鏡観測網を使った

中心部から噴出するガス「ジェット」も同時撮影され、ブラックホールや銀河の成長を知るための手がかりになると期待される

英科学誌「ネイチャー」に成果が掲載された


撮影したのは地球から5500万光年離れたM87銀河の中心部にあるブラックホールの周辺構造

研究チームは「グローバルミリ波VLBI観測網」という国際ネットワークを用い、南米チリのアルマ望遠鏡など世界の16の電波望遠鏡を使って詳しい観測を行った

このブラックホールは2019年に別の電波望遠鏡イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)によって初画像が公開されたもので質量は太陽の約65倍と推定されている

EHTによる画像は穴を取り巻くドーナツ状の光の輪(光子リング)をとらえたものだったが、ブラックホールに落ち込むガスが形成する降着円盤など、周辺構造は分からなかった

今回はEHTと比べて視力は半分だが、より長い波長、高い感度と広い視野で観測

初めて降着円盤とジェットの同時撮影に成功した。また、撮影されたジェットの広がり方から、円盤風と呼ばれる風の存在も示唆されるという。

研究チームの日本メンバーで、27日に記者会見した秦和弘国立天文台助教は「ジェット、降着円盤、ブラックホールと、活動銀河核(M87中心部)の三種の神器がそろった。今後、同時撮影の静止画を重ねて動画化することで、どのように時間変動したり活動したりするのかを解明したい」と話した

(この記事は、産経新聞ニュースの記事で作りました)

ブラックホールはいまだ謎の多い天体

天才・アインシュタインの一般相対性理論などからの予言でその後の実験・検証などで確認されている

徐々にではあるがブラックホールの解明も進んでいる


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宇宙論を巡るブラックホール・膨張宇宙・重力波と一般相対性理論などを検証
posted by june at 12:30| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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