肝臓病のリスクを高める遺伝変異やB型肝炎ウイルスの形跡を発見
大量飲酒の言い伝えもあり、これらが肝硬変での死亡につながったと推定した
ベートーベンは20代から聴力低下や腹痛、下痢に悩まされ、50代に入ると肝臓病の兆候の黄疸も出た
56歳で死去した際、懇意の医師に自分の病状の記録を作ってもらうよう弟たちに頼む遺書が見つかり、後年の伝記作家らは日記や医療記録の精査、遺体の発掘調査などを通じ病気の特定を試みてきた
今回の研究もこの遺書が動機という
チームはベートーベンの知人らの手に渡っていた毛髪を、近年発展した古代人のDNA型分析の手法を応用して解読
肝臓病に関連する変異を見つけた
晩年には「毎日、昼食時にワインを1リットル以上飲んでいた」との証言もあるため、同様の体質に大量飲酒が重なった場合のリスクを英国の医療データベースで調べると、肝硬変が一般の40倍にもなることが分かった
また毛髪からはB型肝炎ウイルスのDNA型の一部も見つかった
感染者の毛髪にはウイルスが潜む場合があることが明らかになっている
感染時期は分からなかった
一方、失聴や消化器の不調と関連する遺伝的特徴は特定できなかった
牛乳を飲むとおなかを壊す乳糖不耐症など、従来の研究で挙げられた一部の病気は否定された
(この記事は、産経新聞の記事で作りました)
ベートーベンは「楽聖」ともいわれた(クラシックの)大作曲家
交響曲第5番「運命」や交響曲第9番(一般に「第九」とも日本で呼ばれる、タイトルはついていないが「歓喜の歌」や「合唱付き」でも知られる日本では年末のイメージも)、ピアノ協奏曲第5番(「皇帝」の通称で知られる)などが有名
私は、深みや重みなどを感じる
モーツァルトが驚くべきスピードで多くの作品を出したのに対し、ベートーベンは熟考や試行錯誤を重ね作品を出した
肖像画などから神経質だったイメージも感じる
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今や遺伝子レベルで体質などがわかりかかる病気などの「傾向」もわかるという
予防や対策もできる