2023年03月24日

雄マウスiPSから卵子 世界初、受精で子も誕生

大阪大の林克彦教授(生殖遺伝学)らのチームは15日、雄マウス由来の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から卵子を作製することに成功したと英科学誌ネイチャーに発表した

別のマウスの精子と受精させると子が誕生した

哺乳類の雄のiPS細胞から卵子を作製したのは世界で初めて

林教授は「男性同士や、性染色体に異常があるターナー症候群の女性が子供を持つ治療につながる可能性がある」と話した

ただ、人ではiPS細胞から卵子を作製した例はなく、マウスに比べて研究に時間がかかるとしている

人やマウスの性別を決める性染色体にはXとYの2つがあり、雄は「XとY」、雌は「XとX」の組み合わせ

林教授らは、雄のY染色体が時間とともに消滅することがあることに着目した

大人の雄マウスの細胞からiPS細胞を作り、培養してY染色体が消えた細胞を抽出

特殊な化合物で処理してX染色体を2つ持つ細胞を作った

さらに卵子に変化させ、別の雄マウスの精子と受精

受精卵を雌マウスの子宮に移植した

630個の受精卵で試し、7匹の子が生まれた

子は通常通りに成長し生殖能力もあった

(この記事は、産経ニュースの記事で作りました)

性差を超えた「成功」ですね

iPS細胞の可能性を感じるとともに、ある意味「神の領域」に踏み込んだともいえます

ある意味「脅威」「驚異」も感じます


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posted by june at 04:13| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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