2023年03月09日

量子コンピューターのエラー、減らせる可能性・・・

米グーグル社の研究チームは、次世代の計算機「量子コンピューター」で計算中にエラーが蓄積して誤った結果が出やすい問題について、改善できる可能性があることを実験で明らかにした

論文が2月23日、科学誌ネイチャーに掲載される

量子コンピューターの基本素子である「量子ビット」は不安定で、計算中の情報が急に変質してしまうエラーが多発する

このため、多数の量子ビットが連携して1個の情報を扱い、エラーを検知して訂正しながら計算を進める仕組みが考えられている

量子ビットを増やすほど、理論的には訂正する能力が高まるが、これまでの装置では、逆にエラーが増えるばかりだった

研究チームは同社の超伝導方式の量子コンピューターで、エラー訂正の作業を繰り返してみた

作業後にエラーが残る割合は、量子ビット17個の連携では3・03%だったのに対し、49個の連携では2・91%だった

量子ビット数を増やすことで、改善する傾向を示した


藤井啓祐・大阪大教授(量子情報科学)の話「エラー訂正の可否は、量子コンピューターの命運を握る。それが可能なことを実際に示した意義は大きい。量子ビット操作の精度を丹念に高めた結果だろう。精度をもっと上げていく必要がある」

(この記事は、読売新聞オンラインの記事で作りました)

量子コンピューターは、将来、現在のコンピューターよりはるかな高性能が期待されている

しかし、計算中のエラーが出やすいのが課題とされていた

今回は「計算の誤り自己修正」に成功した

エラーなどが減らせる可能性も


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posted by june at 04:48| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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