金融引き締めの長期化で景気が後退するとの懸念が強まり、同日のニューヨーク株式市場は、ダウ平均株価が1000ドルを超す急落となった
ダウ平均株価の終値は前日比1008ドル38セント安の3万2283ドル40セントだった
下落幅が1000ドルを超えるのは約3か月ぶり
市場では、インフレがピークを越えればFRBの利上げペースが鈍化するとの楽観的な見方も出ていたが、パウエル氏の発言が冷や水を浴びせた形だ
パウエル氏は、カンザスシティー連邦準備銀行が3年ぶりに対面で開いた経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」に参加した
講演では「インフレ率が低下していると確信するにはほど遠い」との考えを示した上で、「(インフレ抑制を)やり遂げるまで(引き締めを)やり続けなければならない」と訴えた
急速な利上げが停滞気味の景気を一段と落ち込ませる懸念については、「家計や企業に痛みをもたらす」としながらも、「物価の安定を取り戻せなければ、もっと大きな痛みを伴う」との考えを示した
FRBは7月の会合で、6月に続いて2回連続で通常の3倍にあたる0.75%の利上げを決め、政策金利は年2.25~2.50%となった
次回9月20~21日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅が焦点となるが、パウエル氏は「今後のデータを総合的に判断する」と述べ、利上げ幅への言及は避けた
米国の記録的なインフレは、沈静化が見通せない状況だ
7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比8.5%と6月(9.1%)から減速したものの、家賃やサービス価格は高い伸びが続いている
(この記事は、読売新聞の記事で作りました)
利上げを継続するFRBの姿勢にダウ平均株価は1000ドルを超える大幅下落の反応を示しました
今後もダウ平均株価などの動きに注目です
世界経済の中心は米国であり、今後も米市場の動向が注目されます
アメリカ連邦準備制度(FRS)の金融政策 世界の中央銀行
世界の経済・金融の中心は米国であり、その米国の中央銀行といえるFRBは世界の中央銀行といえます
FRBの金融政策は世界に大きな影響を与え注目されています
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