白亜紀の海に生息していた新種の海生爬虫類の化石が、その「最後の晩餐」の跡とともにモロッコで発見された
タラソティタン・アトロックスと命名された、この巨大な海生爬虫類は「モササウルス」の一種で、巨大な隕石が地球に衝突して白亜紀が幕を閉じる少し前の、約6600万年前に生息していた
化石を発見した研究者たちは、8月24日発行の学術誌「CretaceouResearch」で発表
この論文によれば、タラソティタンは海の食物連鎖の頂点に君臨し、体長は約12メートルに成長
さまざまな海洋生物を捕食していたとみられる
英バース大学ミルナー進化センターの上級講師で論文の筆頭著者であるニック・ロングリッチ博士は、声明の中で「タラソティタンは素晴らしい、だが恐ろしい生物だ」と述べ、さらにこう続けた「コモドドラゴンとホホジロザメとティラノサウルスとシャチを掛け合わせたような生き物を想像して欲しい」
モササウルスは恐竜ではなく巨大なトカゲで、現代のイグアナの遠い親戚にあたる
海の食物連鎖の頂点に君臨し、ほかのさまざまな海洋生物を捕食していた
「彼らはさまざまなものを食べた。おそらく主に食べていたのは、魚やイカなどだ。いわゆる『臼歯』がある者もいるため、二枚貝やウニ、甲殻類やアンモナイトのようなものを食べていたと思われる。今回発見したモササウルスは、ほかの海生爬虫類を食べていた」とロングリッチ氏・・・
今回、モロッコのフリーブカにあるウーレド・アブドゥーン盆地で発見された化石の周りには、その「餌」になったとみられる生物の化石もあった
近くにあった大型の肉食魚、ウミガメ、長さ50センチプレシオサウルス(首長竜)の頭部、それに少なくとも3つの異なるモササウルス類の顎や頭蓋骨などの化石には、酸による損傷がみられ、歯や骨に食いちぎられた跡があった
タラソティタンがこれらの生物を食べて胃の中で消化し、骨だけを吐き出したという、研究者たちの説を裏づけるものだ
ロングリッチ氏は声明で「これらは状況証拠だ」と述べ、さらにこう続けた「どの種がこれらのモササウルスを食べたのか、確実なことは言えない。だが大型の捕食者に殺されて食べられた海生爬虫類の骨が複数見つかった。そして同じ場所に、捕食者の特徴に合致する種であるタラソティタン(の化石)が見つかった。ほかの海生爬虫類を専門に捕食するモササウルス類だ。これはおそらく、偶然ではないだろう」
タラソティタンは、ティラノサウルスやトリケラトプスをはじめ、白亜紀後期に生息していた他の無数の種と同じように、6000万年前の隕石衝突の影響で絶滅したと考えられている
(この記事は、ニューズウィークの記事で作りました)
モササウルス類は海の食物連鎖の頂点に君臨していたという
そのモササウルス類すら餌にしていたと思われる最強の「モササウルスの新種」の化石が発見された
タラソティタン・アトロックスと命名された
コモドドラゴンとホホジロザメとティラノサウルスとシャチを掛け合わせたような生き物」で、海の頂点に君臨していたという
まさに海の食物連鎖の頂点に君臨していたような生き物ですね
さらに詳しく解明されるといいですね
モササウルス 復元パズル図鑑
中生代の海の王者といわれたモササウルスの復元パズル
モササウルスの生態と勇姿の分かるポスター付き