2022年07月06日

山梨大が凍結乾燥細胞からクローン、絶滅危惧種「復活」の可能性も

マウスの尻尾などから採取後、凍結乾燥し、最長9カ月保存した体細胞から、もとのマウスと遺伝的に同じであるクローンを作ることに世界で初めて成功したと、山梨大の研究チームが5日、発表した

クローンは全て正常な生殖能力を持っており、遺伝資源の低コスト長期保存や、絶滅危惧種の「復活」に役立てられる可能性があるという

研究チームはまず、雌雄両方のマウスから採取した体細胞を、保護成分入りの培地に入れて凍結し乾燥

真空容器で最長9カ月、マイナス30度で保存した後、常温の純水に5分程度浸してから、遺伝情報が納められた核を取り出し、核を除去した卵子に移植した

これをマウスの卵管に移植しても理論上、クローンの作製は可能だが、チームは成功の確率を上げるため胚性幹細胞(ES細胞)の技術を用いて細胞を大量に増殖

その上で再び卵子に核移植を行い、マウスの卵管に移植することで、計75匹のクローンマウスを成長させることに成功した

最初に生まれた世界初の雌は「ドラミ」と名付けた

生まれたマウスは全て正常な繁殖能力を持っていたが、一部は雄の細胞から作ったにもかかわらず、Y染色体が欠落し雌になった

若山清香・同大助教は「偶然の産物だが、雄しか生き残っていない絶滅危惧種から、雌を作り出して種を復活させる道が開けるかもしれない」と話す

チームはこれまで、常温で1年以上保存したマウスの凍結乾燥精子を使い、子マウスを誕生させることに成功している

そのため、凍結乾燥体細胞の保存も常温で行えるようにし、遺伝資源の低コスト長期保存を実現したいとしている

(この記事は、産経新聞の記事で作りました)

クローン技術の進歩はすさまじい

技術的には、クローン人間も可能で、すでに行われているとの説も・・・

本文でも書かれていたように絶滅危惧種種の「復活」の可能性も・・・


科学の最前線 2 クローン技術の可能性

クローン技術の進歩は凄まじい
技術的に凄いのは確かだが、一方で倫理的問題もある



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posted by june at 16:13| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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