濱口竜介監督の映画「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)を受賞した
同部門で日本映画が受賞するのは滝田洋二郎監督の「おくりびと」(2008)以来13年ぶり
ノミネートは是枝裕和監督の「万引き家族」(2018)以来3年ぶりとなる
「ドライブ・マイ・カー」は、2014年に刊行された村上春樹氏の同名短編小説を「寝ても覚めても」「偶然と想像」などの濱口竜介監督が映画化した179分のロードムービー
妻を亡くした喪失感に苦しむ演出家・俳優の家福(西島秀俊)が2年後に広島の演劇祭に向かう中で、寡黙なドライバーのみさき(三浦透子)と出会い、これまで目を背けていた妻の秘密と向き合っていく
当初、韓国・釜山で撮影を行う予定だったがコロナ禍で渡航を断念し、舞台を広島に変更
同小説が所収された短編集「女のいない男たち」の2編「木野」「シェエラザード」のエピソードやセリフも一部反映している
本作は、アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネート
日本映画として初めて作品賞にノミネートされる快挙を成し遂げたほか、濱口監督が「乱」(1985)の黒澤明監督以来36年ぶりに日本人として監督賞の候補に
濱口監督と大江崇允が日本人として初めて脚色賞の候補にもなった
カンヌ国際映画祭脚本賞受賞を皮切りに、海外の映画祭で快進撃が続いた本作
全米映画批評家協会賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞などアカデミー賞の前哨戦となる賞レースで作品賞を受賞
英国アカデミー賞、放送映画批評家協会賞などで外国語映画賞を受賞し、アカデミー賞国際長編映画賞の受賞も有力視されていた
授賞式には日本から濱口監督のほか、共同脚本の大江崇允、プロデューサーの山本晃久、出演者の西島秀俊、岡田将生、霧島れいかが出席していた
(この記事は、シネマトゥディの記事で作りました)
映画「ドライブ・マイ・カー」が国際長編映画賞」を受賞する快挙
日本映画では「おくりびと」以来13年ぶり
同作品は、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の4部門にノミネートされていた
ノミネートされるだけでも快挙だが、国際長編映画賞を受賞した
惜しくも作品賞、監督賞、脚本賞は逃した
しかし、日本映画で初めて作品賞、脚本賞にノミネートされた
特に最高の栄誉とされる作品賞にノミネートされたのは凄い
監督賞も「乱」以来の受賞を逃した
しかし、いずれ日本映画がアカデミー賞の作品賞を獲得できるかも・・・と期待させる「ドライブ・マイ・カー」の手ごたえだった
女のいない男たち
「ドライブ・マイ・カー」の原作の村上春樹氏の短編集
なぜオスカーはおもしろいのか? 受賞予想で100倍楽しむ「アカデミー賞」
映画の祭典・アカデミー賞の楽しみ方とエピソードなどを紹介
受賞予想の仕方についても書かれています