決勝で筑波大の先輩・林田匡平5段から面2本を奪った
コロナ禍で今年3月に長野で行われた前回大会では、大学の同期で優勝した松崎賢士郎に準決勝で敗れた(3位)
それ自体もショックだったが、本人にとってもっとショックな出来事は、その半年前に起きていた
鹿児島県出身
高校は熊本の名門・九州学院高で、選抜、玉竜旗、魁星争奪、高校総体の高校4大大会を制覇
筑波大では3年時に全日本学生選手権を制し、2018年世界選手権(仁川)で団体優勝に貢献と、エリート街道を歩んできた
ところが、剣道の活動で有利な警察官を目指した昨年秋、就職試験に失敗
「自分には何もないと、虚無感に襲われた。どうすればいいのか分からなかった」
それでも「剣道をしていないと立ち直れない」と、不合格発表の翌日からさらに稽古に打ち込んだ
両親の理解もあり、卒業後も筑波に残って後輩たちと稽古を積む
学生と一緒の朝夕の稽古はもちろん、授業時間などには一人で汗を流した
コロナ禍で昨年春から1年半、本格的な稽古をできなかった強豪・警察官勢が、2大会ぶりに参加
しかし稽古不足がたたり1回戦で次々と姿を消した
次回大会からは、こうした警察勢が本来の力を取り戻すと予想される
来春の警察就職が内定している星子も「自分の優勝の可能性は低くなるとは思う」と冷静に話す
それでも「優勝できた貴重な経験は今後に生きる」とコメント
夢は、前人未到の全日本選手権3連覇、と「次」を見据える
(この記事は、サンケイスポーツ、産経新聞の記事で作りました)
勝ち続ける技術
剣道の全日本選手権6回優勝、2回の2連覇などをし、「平成の剣豪」などといわれた宮崎正裕氏の書籍
その宮崎氏さえできなかったのが全日本選手権3連覇
今回の第69回全日本選手権を制した星子4段の夢は全日本選手権3連覇だという