インターナショナル・クラフィシケーションによるレート「134」、タイムフォームによるレート「136」は、2020年終了時点で、日本調教馬では史上最高値です
エルコンドルパサーは、1995年生まれのアメリカ産馬ですが、日本で調教され、通算戦績11戦8勝2着3回、連対率100%を誇ります
G1勝ちは、1998年のNHKマイルカップ、ジャパンカップと1999年のフランスのサンクルー大賞、さらに世界最高峰のレースの一つとされるフランスの凱旋門賞でのモンジューの1/2馬身差の2着
1999年は、日本では走っておらず、フランスで4戦2勝2着2回、前述のようにサンクルー大賞優勝、凱旋門賞2着があります
フランスでの好走により、1999年のJRA賞年度代表馬に選出されています
エルコンドルパサーが凱旋門賞で2着するまでの日本調教馬はレースに挑戦しても2桁着順で「世界の壁」に当たっていました
エルコンドルパサーの凱旋門賞2着で、「世界」への道が見え、エルコンドルパサーの快挙(凱旋門賞2着)以前にも、日本調教馬が海外G1を制する快挙がありましたが、より「世界との距離」が縮まりました
エルコンドルパサーは、日本競馬の「世界への扉」を開いた馬の一頭です
エルコンドルパサーは、5歳(当時馬齢旧表記、現在の4歳)で凱旋門賞に挑みましたが、負担重量が59.5キロ、優勝したモンジューは4歳(当時は馬齢旧表記、現在の3歳)で負担重量は56キロでした
負担重量が優勝したモンジューより3.5キロ思い上に、凱旋門賞当日は、雨の影響で稀に見るほど馬場状態の悪い思馬場でした
日本でいう「不良馬場」ですね
モンジューは「重の鬼」といわれる重馬場巧者でした
モンジューは負担重量が軽い上、得意の重馬場で「有利」な条件が揃い、さらに当日はエルコンドルパサーが逃げる展開となり、モンジューの「目標」にされました
この「悪条件」でエルコンドルパサーは、凱旋門賞で「有利な条件」のモンジューの1/2馬身差の2着と好走しました
このため、現地のメディアは「このレースにはチャンピオンが2頭(モンジューとエルコンドルパサー)存在した」とエルコンドルパサーの好走をたたえました
惜しい2着でしたが、世界への扉をエルコンドルパサーは開きました
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世界最高峰に近づいた凱旋門賞2着など全レースを楽しめます
エルコンドルパサーは日本競馬を「世界レベル」に近づけた一頭