優勝31回、53連勝などを記録した偉大な横綱です
身長183センチだから一般では長身ですが、角界では大きくなく、何より体重が126キロと角界では軽い部類でした
この体格で、角界に君臨し、「小さな大横綱」と呼ばれていました
角界では小柄な部類でしたが、筋骨隆々で運動神経抜群でアスリートを思わせました
筋骨隆々で精悍なマスクで「ウルフ」と呼ばれていました
以前の横綱へ駆け上がる前の千代の富士は、小柄な体格に反し、「大きな相撲」を取り,、ケガに泣かされ、肩の脱臼癖がありましたが、徹底した稽古で筋肉の鎧を作り、肩の脱臼癖などを克服しました
横綱へ駆け上がる際は、精悍なマスクで立ち合いの「にらみ」で「ウルフフィーバー」を巻き起こしましたが、立ち合いの「にらみ」が浸透し、千代の富士が横綱になってからは、一大ブームとなった「にらみ」は千代の富士自身はやがてしなくなりました
千代の富士が「にらみ」を辞めてもしばらくは「にらみ」が角界に浸透していました
負けん気の強い性格で、勝負強く、優勝決定戦では5回戦っていますが、全勝という驚異の戦績を残しています
昭和では、あの双葉山の69連勝に次ぐ53連勝を記録
「昭和の大横綱」を選べば、私は、双葉山、大鵬、北の湖、千代の富士を挙げますが、連勝については、昭和では、双葉山の69連勝に次ぐ53連勝を記録し、大鵬(45)、北の湖(32)の連勝記録を上回ります
ちなみに53連勝は、昭和63年九州場所千秋楽でストップしました
翌昭和64年は1月7日までで、1月8日から平成となっており、53連勝は昭和の「最後」にストップしています
53連勝は昭和で記録され、昭和の「最後」にストップしています
何か「因縁」めいていますね
優勝31回は、当時の歴代1位だった大鵬にあと1回と迫っての現役引退で、惜しいですが、「気力」が限界でこれ以上は続けられなかったと千代の富士本人が話しています
優勝31回、53連勝、優勝決定戦5戦全勝など千代の富士は、偉大な「小さな大横綱」でした
不撓不屈―1045勝への道のり
角界では小型軽量ながら優勝31回、53連勝など記録した「小さな大横綱」千代の富士
通算1000勝で、角界初の国民栄誉賞を受賞するなど大相撲界を広く世間に知らしめました
角界の大きな盛り上がりに千代の富士の存在があります
度重なるケガを徹底した稽古で克服し、優勝決定戦5戦全勝の勝負強さは、精神力の強さからでしょうか
不屈の精神力で数々の大記録を打ち立てました
本書では、その軌跡に迫っています