天才型の力士でリズミカルな動き、博多人形のような身体、さらに紅をさす身体から「桜色の音楽」「ばら色の交響詩」「白い殿堂」「動く錦絵」などといわれました
優勝は2回しかしていないが、成績以上に強さと奥行きを見せた横綱でした
双葉山に3勝2敗と勝ち越している数少ない力士で、羽黒山に6勝8敗地と負け越していますが、照国が体調を崩したこともあるかもしれません
手のひらを常に上にすることによる力のベクトルを上にもっていき、「力学」の応用であまりバッタリと前へは倒れませんでした
「下半身はがっちりと安定させ、上半身の体重を相手に預けていた」(照国)といわれます
相撲評論家の中沢潔氏いわくこれができるのは「相撲の天才」だろうといっています
伊勢ヶ濱親方(照国)によると「大鵬も同じことをやっていた」そうで、まさに「名人は名人を知る」で「天才は天才を知る」といったところでしょうか
これらのエピソードは中沢潔氏の著書「相撲もの知り博士」に書かれています
照国は、優勝は2回(連覇)しかしていませんが、成績以上に強さを感じました
照国については、横綱照国物語
横綱照国物語
「相撲の天才」照国万蔵の生涯
昭和の名横綱シリーズ 2 大鵬幸喜 (別冊相撲)
柔らかい巨体で「負けない相撲」を取った現役時代と弟子を育成した大鵬を追う