国民に勇気や感動などを与えた個人あるいは団体が受賞するようだ
勲章や褒章、文化勲章、爵位(日本でもあったが廃止になった、イギリスなど数ヶ国は現在もある)と比べると、なじみのある感じです
ちなみに、本ブログの関連記事で、勲章や褒章、文化勲章などについては「秋の叙勲で思う 勲章と褒章の違いは!?文化勲章と文化功労者の違いは!?」を、爵位などについては「爵位とその序列~日本とイギリス」をご覧ください
1977年(昭和52年)に、プロ野球・巨人の王貞治氏が通算本塁打数の世界記録を樹立したのを福田赳夫首相(総理大臣)が表彰したのが始まり
以来、国民栄誉賞は、多くの受賞者を出しています
国民栄誉賞受賞一覧・・・
1977 王貞治 37歳 プロ野球選手
1978 古賀正夫(古賀政男) 没後受賞(満73歳没) 作曲家
1984 長谷川一夫 没後受賞(満76歳没) 俳優
1984 植村直己 没後受賞(満43歳没) 冒険家
1984 山下泰裕 27歳 柔道選手
1987 衣笠祥雄 40歳 プロ野球選手
1989 加藤和枝(美空ひばり) 没後受賞(満52歳没) 歌手
1989 秋元貢(千代の富士貢) 34歳 大相撲力士
1992 増永丈夫(藤山一郎) 81歳 歌手
1992 長谷川町子 没後受賞(満72歳没) 漫画家
1993 服部良一 没後受賞(満85歳没) 作曲家
1996 田所康雄(渥美清) 没後受賞(満68歳没) 俳優
1997 吉田正 没後受賞(満77歳没) 作曲家
1998 黒澤明 没後受賞(満88歳没) 映画監督
2000 高橋尚子 28歳 陸上選手
2009 遠藤実 没後受賞(満76歳没) 作曲家
2009 村上美津(森光子) 80歳 女優
2009 森繫久彌 没後受賞(満96歳没) 俳優
2011 サッカー女子ワールドカップ日本代表 団体受賞 サッカーチーム
2012 吉田沙保里 30歳 レスリング選手
2013 納谷幸喜(大鵬幸喜) 没後受賞(満72歳没) 大相撲力士
2013 長嶋茂雄 77歳 プロ野球選手
2013 松井秀喜 38歳 プロ野球選手
2016 伊調馨 32歳 レスリング選手
2018 羽生善治 47歳 将棋棋士
2018 井山裕太 28歳 囲碁棋士
2018 羽生結弦 23歳 フィギュアスケート選手
(注)
左から受賞年、受賞者、受賞時年齢、商業
敬称略
国民栄誉賞は、総理大臣(首相)が表彰するため、その時の「人気とり」の表彰との意見もある
私個人は、国民栄誉賞受賞で盛り上がるので、受賞にふさわしいと判断すれば、表彰すればいいと思いますが・・・
また、受賞は、その時の雰囲気、世論などはっきりした基準などない
個人的には「漫画の神様」手塚治虫氏など受賞者でもおかしくないと思うが、手塚氏は受賞していない
受賞を辞退した人物が3人いる(敬称略)
福本豊・・・
プロ野球選手、1983年に(昭和58年)に、当時の通算盗塁の世界記録を樹立し、授与を打診されたが、敬愛される野球人になる自信がないなどから辞退
古関裕而・・・
作曲家、1989年(平成元年)に遺族に授与を打診するも、辞退
生前ならともかく故人に授与することに意味があるのかの疑問が理由
イチロー・・・
野球選手、2001年(平成13年)に打診されるもまだ若く、現役であることなどを理由に辞退、2004年(平成16年)の2度目の打診も同じく辞退、2019年(平成32年)の3度目の現役引退後の打診も代理人を通じ、人生に幕を下ろした時にいただけるよう励みますと辞退
the 50th 王貞治 栄光の軌跡
国民栄誉賞の初代受賞者の王貞治氏の栄光の軌跡の書籍