その強さは、絶対的でしたが・・・
予定されていた宝塚記念を故障で出走を取り消し、現役引退の危機もありましたが、体調が戻り、秋に約半年ぶりに、1985年の天皇賞・秋に出走
シンボリルドルフは、スタートこそ後方だったが、2角から3角で先頭をうかがいロングスパート
ハイペースで先行のシンボリルドルフに、有力馬のニホンピロウイナーとウインザーノットが差してきてシンボリルドルフに迫ります
しかし、そこから驚きべき「底力」を発揮したシンボリルドルフは、ニホンピロウイナーとウインザーノットに抜かせません
ゴール直前、2頭を抑えたシンボリルドルフを、条件馬にすぎなかったギャロップダイナに半馬身差されたところがゴールでした
私は、伏兵・ギャロップダイナの勝利に驚きましたが、それ以上にシンボリルドルフの「負けてなお強し」のレースぶり、底力にもっと驚きました
普通の馬なら、惨敗もやむなしのところを半馬身差の2着に粘った底力に驚かされました
シンボリルドルフの圧倒的強さはこれまでも見てきましたし、天皇賞・秋の後、ジャパンカップを貫録勝ちし、国内最後の有馬記念の4馬身差の楽勝にもその強さを感じましたが、この天皇賞・秋の「負けてなお強し」のレースは、さらにあらためてシンボリルドルフの強さ、底力を感じました
シンボリルドルフの底力を感じた1985年の天皇賞・秋
週刊Gallop臨時増刊「さらば皇帝シンボリルドルフ」
無敗の3冠馬でG1・7勝の皇帝・シンボリルドルフ