2025年03月08日

眠らない動物はいるのか・・・「生物進化の謎」

私たちはなぜ眠り、起きるのか?

長い間、生物は「脳を休めるために眠る」と考えられてきたが、本当なのだろうか

発売即重版が決まった話題のサイエンスミステリー『睡眠の起源』では、「脳をもたない生物ヒドラも眠る」という新発見、さらには自身の経験と睡眠の生物学史を交えながら「睡眠と意識の謎」に迫っている

(*本記事は金谷啓之『睡眠の起源』から抜粋・再編集したものです)

眠らない動物はいるか
写真:現代ビジネス

進化は、世代を超えて起こるゆっくりとした現象だが、とても大きな力をもっている
生きていく上で必要なものが発達し、不要なものは削ぎ落とされていく
例えば人類は、進化の過程でいつしか尻尾をもたなくなった
今の人類に残っているのは、祖先がもっていた尻尾の名残である尾てい骨だけだ

睡眠という現象も、長い年月を経て進化してきたはずだ
しかし、よく考えるとじつに不思議だ
眠っているとき、生き物は動きを止め、反応性が鈍る
たしかに睡眠には可逆性があり、眠っていても刺激が加われば覚醒することができる
だが、起きているときに比べると反応が遅れてしまうのは明白だ
身の回りの危険に気がつくのが、遅れてしまう
うつらうつら眠っている間に、天敵に襲われるかもしれない
睡眠は、生き物にとってなんと危険な行為だろうか

眠るとき、生き物は体を守るような姿勢をとることが多い
マウスは体を丸め込んで眠るが、それは急所であるお腹を守るためなのだろう
イヌも同じように、眠るときには体を丸めてお腹を隠すことが多い

私の愛犬のブラームスは、もともと川のほとりに捨てられていた犬だ
幼い頃、川べりで何週間か生き延びていたのだろう
そんなブラームスが家に来たばかりの頃、眠っているときにもいつも警戒していて、少しでも物音がすれば飛び上がるように目を覚まし、お腹を見せて眠ることなどなかった
しかし今となっては、野生の勘を忘れてしまったのか、お腹を上に向けて眠っていることがある

野生の環境では、眠ることが命取りになる。もし眠らなくても平気な生き物がいたとしたら、他の生き物よりも、ぜったい有利なはずだ
自然という神のふるいに残って、選ばれるに違いない
はたしてこの世界に、眠らない生き物は存在するのだろうか──

草食動物たちは、睡眠時間が短いことが知られている
サバンナに棲むシマウマやキリンは、1日に2~3時間ほどの睡眠しかとらない
しかも、1回の睡眠は数分ほどの細切れであり、立ったまま眠ることも多い
その一方、それらの天敵となる肉食動物、例えばライオンは1日10時間以上眠るという

草食動物たちは、天敵から身を守るために、睡眠を極限まで削ってきたのだろう
だが、それでもやはり、1日数時間の睡眠は必要なようだ
天敵に襲われるかもしれないという恐怖に怯えながら、細切れの睡眠をとるのだ

2012年、Science誌に発表された研究では、アメリカウズラシギという鳥を観察し、3週間にわたって眠らない場合があることを報告している
繁殖期になると、メスを巡ってオス同士が争う
そのとき、3週間もの間ほとんど眠らずに過ごすオスがいるというのだ
そして興味深いことに、眠らずに過ごしたオスの方が有利になって、子孫を残しやすいという
眠らない方が、進化上有利になるということだろうか

天敵から身を守るために、そして同じ種内での争いで有利になるために、睡眠を削って生きる動物たちがいる
まったく眠らなくても済む生き物はいないのだろうかと気になって調べたことがある

じつは眠らない動物の報告が、過去に一つだけあった

それは1967年に発表された論文で、ウシガエルには睡眠といえる状態がないという報告だ
その論文では、ウシガエルは1日のうち、体を動かさずにじーっとしている状態がほとんどの時間を占め、刺激を加えた際の呼吸の変化を計測しても、反応性が変わることはないという

じーっとしているが起きている状態、言うなれば「警戒休息」の状態が続いていて、ウシガエルが眠ることはないだろうと結論付けた
いささか強引な解釈なように思うが、はたして本当なのだろうか

現在のところ、ウシガエルが眠らないことに言及しているのは、この報告一つだけであり、真偽は定かでない

(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)

人間に睡眠は必要不可欠であり、よく人生の1/3は睡眠といわれる

それでは睡眠しない動物はいるのか・・・

シマウマやキリンは1日2~3時間の睡眠で、1回数分を細切れにとるらしいし、アメリカウズラシギという鳥は3週間眠らないことも・・・
そしてウシガエルは睡眠しないのでは・・・の報告も・・・
(現在のところ、ウシガエルが眠らないことに言及しているのは、この報告一つだけであり、真偽は定かでないが)


ただ、人間にとっては睡眠は重要であり、必要なもののようだ




睡眠の起源 (講談社現代新書 2760) 新書

私たちはなぜ眠るのか?
世界を驚かせた気鋭の研究者が睡眠と意識の謎に迫る極上の科学ミステリー
睡眠を通じて「生物進化のふしぎ」にも迫る
posted by june at 14:23| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NY株は反発、日経平均株価は大幅反落

7日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は反発し、終値は前日比222ドル64セント高の4万2801ドル72セント、米景気減速への懸念が和いだ

ハイテク株中心のナスダックは126.96ポイント高の1万8196.22だった

S&P500は31.68ポイント高の31.68ポイント高の5770.20




7日(日本時間)の日経平均株価は3日ぶりに大幅反落し、終値は前日比817円76銭安の3万6087円17銭だった、心理的節目の3万7000円を終値で下回った、前日の米ハイテク株安の流れを引き継ぎ、東京市場でも値がさの半導体関連銘柄の一角に売りが波及した、外国為替市場で円相場が1ドル=147円台半ばと円高・ドル安方向に振れるなか、主力の輸出関連株も総じて下落した、海外短期筋などによる株価指数先物への売りも断続的に出て、日経平均の下げ幅は900円に迫る場面があった


(この記事はネットニュースの記事で作りました)

7日の日経平均株価の終値は前日比810円超の大幅下落
posted by june at 07:42| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

石油を埋蔵する油田が中東地域に集中しているのはなぜ?

地球上で起きていること、どれだけ知っている?

この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね
例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」

そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します
太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!
あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません

※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました


中東に石油を埋蔵する油田が多く存在する理由とは

世界全体の石油確認埋蔵量の約半分を、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UEA)、カタール、クウェートなどの中東地域が占めている
多くの石油を埋蔵する油田が、なぜ中東地域に集中しているのか
その理由を考えるためには、まずどうやって石油ができるのかを知る必要がある

石油は、炭素と水素からなる化合物、炭化水素を主成分としているが、その起源としては、現在のところ「有機成因説」が有力だ
この説によると、太古の海や湖に生息していた植物プランクトンなどの微生物の遺骸が、長い年月をかけて地中深くに埋もれ、「ケロジェン」という高分子化合物に変化
さらに熱で分解され、再び長い年月を経ることで、石油になったと考えられている

このように、石油ができる過程を考えると、油田が存在するためにはいくつかの条件が必要となる
まず、かつて植物プランクトンなどが多くいた、湖や比較的浅い海があった場所であること
さらに、微生物の遺骸が埋もれるために、砂泥が厚く堆積する堆積盆地が多く分布していること
これに加えて、石油をためるのに適した地質構造も重要だ

これを中東地域に当てはめてみるとどうなるのか
約2億5000万年前から約6500万年前まで続いた中生代には、テチス海と呼ばれる海が広がり、大きな堆積盆地が分布
大量の石油を貯蔵するために最適な地質構造を有するなど、この地域には世界有数の油田群を形成するために有利な条件がすべてそろっているのだ

著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』

(この記事は、レタスクラブの記事で作りました)

石油を埋蔵する油田が中東地域に集中しているのはなぜ?

石油は、炭素と水素からなる化合物、炭化水素を主成分としているが、その起源としては、現在のところ「有機成因説」が有力だ
この説によると、太古の海や湖に生息していた植物プランクトンなどの微生物の遺骸が、長い年月をかけて地中深くに埋もれ、「ケロジェン」という高分子化合物に変化
さらに熱で分解され、再び長い年月を経ることで、石油になったと考えられている

このように、石油ができる過程を考えると、油田が存在するためにはいくつかの条件が必要となる
まず、かつて植物プランクトンなどが多くいた、湖や比較的浅い海があった場所であること
さらに、微生物の遺骸が埋もれるために、砂泥が厚く堆積する堆積盆地が多く分布していること
これに加えて、石油をためるのに適した地質構造も重要だ

これを中東地域に当てはめてみるとどうなるのか
約2億5000万年前から約6500万年前まで続いた中生代には、テチス海と呼ばれる海が広がり、大きな堆積盆地が分布
大量の石油を貯蔵するために最適な地質構造を有するなど、この地域には世界有数の油田群を形成するために有利な条件がすべてそろっているため



人類なら知っておきたい 地球の雑学 (中経の文庫) 文庫

地球(を含めた宇宙)には謎や不思議、ギモンが多くあります
空はなぜ青く、夕焼けは赤いのだろうか!?とか・・・
そんな「理系雑学」を楽しくわかりやすく解説
posted by june at 05:36| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする