2025年01月18日

お正月のお酒、お屠蘇と御神酒。違いを知ってる?

お屠蘇(とそ)とは正月に飲むお酒ですが、その由来や正しい飲み方を知らない方も多いようです
また、御神酒(おみき)と混同して覚えている人も少なくありません
そこで、「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に、お屠蘇の意味や作法、御神酒との違いについて聞いてきました


■市販の「屠蘇散」を日本酒やみりんに漬けたのがお屠蘇

お屠蘇は一年の無病息災や長寿を願い、正月に飲む特別なお酒です
その由来には、「鬼邪気病を追い払って新たな魂を蘇らせる」「『蘇』という悪鬼を屠る」など、諸説あります

地域によっては日本酒をお屠蘇代わりに用いる場合もありますが、本来のお屠蘇はただの日本酒ではなく薬草酒です
しかも、スーパーや酒店などで市販されている、「屠蘇散(とそさん)」と呼ばれる5~10種類の生薬を配合したものを、日本酒や本みりんに5~8時間ほど漬け込むだけで、簡単に作れます
日本酒が多いと辛口に、みりんが多いと甘口に仕上がりますので、家族の年齢層などに合わせて調整しましょう
子ども用には本みりんのみや、アルコール度数の低い白ワインなどを使ってもいいと思います。

「お屠蘇は大中小三段重ねの盃で飲むのが正式な作法ですが、屠蘇器がなければおちょこでもかまいません。1つの盃に3回に分けて注ぎ、それを3回に分けて飲み干します。飲む順番は、年少者から年長者へが基本で、これは若者の活発なエネルギーを年長者がもらうという意味が含まれていると言われています。子どもがいただくときは、なめる程度でかまいません」(岩下先生)

お屠蘇と混同されがちなものに「御神酒」がありますが、こちらは神様にお供えするお酒のことです
神様にお供えして霊力の宿った御神酒をいただくことにはご利益があるとされ、日本では太古から儀式として行われてきました
「御神酒は、初詣や厄除けなどで神社を訪れた際にいただくことがあります。家庭でも、清酒(日本酒)を神棚などに供えた後、みんなで分けて飲むことで、神様の力を分けていただくことができます」(岩下先生)
御神酒は本来、素焼きの陶器「かわらけ」を使って飲みますが、こちらもおちょこで飲んでもかまいません

***

屠蘇散には、血行を良くして冷えの改善が期待できる陳皮(チンピ)や、発汗や解熱を促し、整腸作用のある桂皮(ケイヒ)など、体に良い作用をもつものが調合されています
風邪をひきがちな寒い時期や、つい食べ過ぎてしまうお正月にはぴったりの飲みものなので、ぜひお正月に用意してみましょう!


教えてくれたのは…
▶岩下宣子先生
「現代礼法研究所」主宰
NPOマナー教育サポート協会理事・相談役
30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ
現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う
『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)、『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)など著書多数
近著に『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せをおこ手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)

(この記事は、レタスクラブの記事で作りました)

お屠蘇と御神酒は少し似ていますが違います

お屠蘇は一年の無病息災や長寿を願い、正月に飲む特別なお酒です
御神酒は神様にお供えするお酒のことです

どちらも細かい作法などがありますが、道具などが揃わなければおちょこで大丈夫です





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いろいろな場面におけるマナー事典
困ったときに役立つ情報が満載


40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260 (中経の文庫) 文庫

「できる大人」のマナーの基本
上の本記事を書いた岩下宣子先生の著書
posted by june at 12:15| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NY株は大幅上昇し反発・ナスダックも大きく上昇、日経平均株価は反落

17日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、反発し、終値は前日比334ドル70セント高の4万3387ドル83セント

ハイテク株中心のナスダックは291.91ポイント高の1万9630.20

S&P500は59.32ポイント高の5996.66




17日(日本時間)の日経平均株価は反落し、終値は前日比121円14銭安の3万8451円46銭、前日の米株式市場で主要3指数がそろって下落した流れを引き継いだ、20日のトランプ次期米大統領の就任を控えたリスク回避目的の売りのほか、外国為替市場での円高・ドル安の進行も重荷となり、午前は日経平均の下げ幅が500円を超える場面があった、ただ、その後は値ごろ感を背景とした押し目買いが入り、午後は下げ幅を縮小した


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)

17日のダウ平均株価の終値は前日比330ドル超の大幅上昇
ナスダックも大きく上昇
posted by june at 07:08| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ムササビとコウモリ」の妖怪伝承 ~空を舞う異形たち

「空を飛ぶ生物」といえば、多くの人が鳥や昆虫を思い浮かべるだろう

哺乳類の中では、コウモリが唯一、空を飛ぶ能力を持っている
また、ムササビやモモンガといった動物も、短時間ではあるが滑空することで、空を飛ぶことができる

神話や幻想の世界において、コウモリやムササビなどの妖怪の伝承は、意外と少ない

そんな希少な「空を飛ぶ哺乳類の妖怪」について、解説を行っていく


1.野衾

ムササビはリス科の動物であり、手足の膜を広げて滑空することができる、世にも珍しい動物である
その特異な生態から、かつて日本においてムササビは、妖怪扱いされていたという説がある

野衾(のぶすま)、あるいは飛倉(とびくら)とは、東京に伝わる妖怪である
江戸時代の様々な文献において、この妖怪は登場する

妖怪画家・鳥山石燕の「今昔画図続百鬼」には、ムササビの姿をした野衾が描かれている
石燕の解説には「野衾はムササビの事なり」とあり、ムササビを完全に妖怪扱いしていることが窺える

また、野衾は「火を食べる」ともあり、これは夜道を歩く人間が持つ、提灯の火に釣られて飛んできたムササビを見て、生まれた伝説だと考えられている

俳人・菊岡沾涼が記した「本朝世事談綺」において、野衾は松明の火を吸い込んで消し、そして吐き出す妖怪として描写されている

火を食べるのだから、吐くことも自在というわけだ

2.山地乳

山地乳(やまちち)は、作家・桃山人が記した「絵本百物語」において言及される妖怪である

同書によると、年老いたコウモリは、前述した野衾に変化するとされる
その後、野衾がさらに年を重ねることで、最終的に山地乳に変化するのだそうだ

この妖怪は、陸奥国(現在の東北地域)の山の中に、特に多く生息していたという
夜になると山地乳は民家に押し入り、眠っている人間の寝息を吸いこむ
その光景を誰かが目撃していた場合、吸われた人間は寿命が延び、長生きをするという

しかし誰にも見られなかった場合、その人は翌日にも死んでしまうとされた

3.フリッターリックス

フリッターリックス(Flittericks)とは、アメリカ開拓民のホラ話から生まれた架空の生物、フィアサム・クリッターの一種である

アメリカ開拓地の怪物伝説!木こりたちが語る恐怖の「フィアサム・クリッター」とは
https://kusanomido.com/study/fushigi/story/95884/

異常な速度で滑空するモモンガであり、主に伐採場によく現れるという

そのスピードは常軌を逸しており、激突すれば、屈強な雄牛すら即死してしまう程だそうだ

目視してからの回避は不可能だとされ、開拓民はこのモモンガを非常に恐れたとされている

4.カマソッソ

カマソッソ(Camazotz) またはカマソッツは、マヤ文明の神話に登場するコウモリの神である

マヤ文明といえば、古代の中央アメリカで栄えた文明であるが、スペイン人の侵略により、その文化・伝承は尽く消失してしまった
ゆえに、この神について知られている情報は、限りなく少ないことを留意すべきである

マヤの原住民キチェ族の神話「ポポル・ヴフ」において、この神は言及されている
ナイフのように鋭利で、反り立った鼻を持つコウモリの姿をしているという

その特徴から、中南米に生息するウーリーヘラコウモリという、鼻の尖ったコウモリがモデルだと考えられている

カマソッソは冥界「シバルバー」にある「コウモリの家」という場所を、寝座としているそうだ

非常に凶暴な性格をしており、コウモリの家に立ち入る者を、有無を言わさず抹殺するという

神話には、次のようなエピソードが語られている

(意訳・要約)
ある時、フンアフプーとイシュバランケーという双子の神が、シバルバーを滅ぼすためにやって来た。
(二人の父の仇が、シバルバーに住んでいたためである)

シバルバーには様々な試練の地があったが、双子の神はそれらを難なく切り抜けた。

だが六つ目の試練の地、コウモリの家にて、フンアフプーはカマソッソに斬首されてしまう。

しかし、フンアフプーは亀を首の代わりにすることで、息を吹き返した。

その後、フンアフプーは自身の首を取り戻した。

そして双子は父の仇を討ち、シバルバーは滅亡してしまったのである。

5.アツカムイ

北海道の先住民族・アイヌが崇拝する存在に、カムイというものがある

カムイとは精霊のようなものであり、アイヌたちの間では、万物全てにカムイが宿ると考えられていた
普段は「カムイモシリ」という世界に住んでおり、その姿は我々人間と同じだという

しかし、何かしらの用事ができると、動物などの姿を借りて、人間の住む世界「アイヌモシリ」へとやって来るのだそうだ

北海道にはエゾモモンガというモモンガが生息しており、このエゾモモンガの姿で現れるカムイが、アツカムイ(At-kamuy)である

エゾモモンガは、一度の出産で30匹以上子供を産むと考えられていた(実際は3匹ほどしか産めない)
そのためアツカムイは、多産をつかさどるカムイとして、敬われていたという

かつてアイヌの夫婦間では、不妊に悩む妻に、夫がエゾモモンガの肉を食べさせるという風習があったそうだ
ただし、エゾモモンガの肉を食べさせる際は、鳥などの肉と混ぜて食べさせることが推奨されたという

なぜなら、妻がエゾモモンガの肉と知ってて食べてしまった場合、子宝に恵まれるどころか、二度と子供が作れない体になってしまうと信じられていたからである

参考 : 『神魔精妖名辞典』『fandom』他
文 /草の実堂編集部

(この記事は、草の実堂の記事で作りました)

コウモリって不思議な動物ですよね

鳥の特徴の翼があり空を飛べる、獣の特徴である毛皮と牙がある

鳥と獣の両方の特徴があります

そのため、イソップ寓話にも登場します

それは・・・

鳥と獣はいつも喧嘩ばかり

コウモリは形勢が有利な方に上記の特徴をあげ味方いていました

やがて両者の喧嘩が終わると、「どっちつかず」で形勢が有利な方に味方していたコウモリは鳥からも獣からも仲間はずれにされた


「ご都合主義」を戒める内容です


ちなみに実際のコウモリは獣の仲間です




イソップ寓話集 (岩波文庫 赤 103-1) 文庫

イソップ寓話集は機知に富んだ考えさせる物語だ
「北風と太陽」「アリとキリギリス」「ウサギとカメ」など読み手の立場によってさまざまな解釈が可能な、実に奥深い世界が展開されている
posted by june at 04:10| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする