2024年11月15日

家に住みついて幸運を呼ぶ、世界の不思議な『座敷童子』系の妖精伝承

座敷童子(ざしきわらし)という妖怪の話を聞いたことがある人は多いだろう

この妖怪は東北地方に伝わり、子供の姿で家に住みつき、その家に幸運をもたらす存在として知られている
しかし座敷童子が去ってしまった家は没落したり、住人が病気に罹るなどの不幸に見舞われることもあるという

このように座敷童子は福の神のような存在であるが、実は類似した妖怪や精霊の伝承は世界中に存在する

各地で家に憑りつき、幸福や災厄をもたらすものとして語られているのだ

各国に伝わる、家に住みつき、幸運や不幸を呼ぶ妖怪や精霊の伝承についていくつか解説していきたい

1.シルキー

画像 : シルキー 草の実堂作成
シルキー(Silky)は、イギリスの伝承に登場する妖精である

古い屋敷に代々住みつく霊的な存在として知られ、絹製の白色や灰色のドレスをまとって現れるという

シルキーは心優しく、家事の手伝いをして住民を助けるありがたい存在とされている

しかし、もし怒らせてしまうと、ポルターガイストのような超常現象を引き起こし、住民を家から追い出してしまうことがあるという

2.キキーモラ

キキーモラ(Kikimora)は、スラヴ地方に伝わる妖怪である

その姿は地域によって異なり、老婆のような姿で描かれることもあれば、狼の顔、鳥のくちばし、ヤギの角、鶏の足を合わせ持つ合成獣として語られることもある

キキーモラは家に棲みつく妖怪で、通常は人前に姿を見せないが、夜中に住人が寝静まった頃、掃除や機織りなどを手伝ってくれるありがたい存在とされる

しかし一方で、キキーモラは邪悪な側面も持ち、機織りの音で住民の眠りを妨げたり、時には首を絞めるなどの悪事を働くこともあるという

また、不潔な家にはキキーモラが棲みつきやすいとされている

善良なキキーモラなら歓迎されるが、悪質なキキーモラがやって来た場合は厄介である
日常から掃除を怠らず、家を清潔に保つことが大切であろう

3.ラウリエッドゥ

ラウリエッドゥ(Lauriehu)、またの名をスカッツァムリエッドゥは、イタリアに伝わる妖精である

帽子を被った小人のような姿をしているが、全身が毛むくじゃらで顔は醜いとされている

この妖精も日中は姿を隠し、夜間に行動する

いたずら好きな性格で、騒音を立てて住人の安眠を妨げたり、食料をつまみ食いしたりするなど、迷惑な行為を楽しむという
また、その体格に見合わない非常に重い体重を持ち、寝ている人間にのしかかり苦しめることを特に好むと伝えられている

反面、子供には優しく、仲良くなった子供には隠された財宝のありかや、宝くじの当選番号を教えることもあるそうだ。

しかし、ラウリエッドゥは好色な一面も持っており、気に入った女性を誘惑し、あわよくば関係を持とうとすることもあるので、やはり厄介な妖精であることに間違いはないだろう

4.ザルティス

ザルティス(Zaltys)は、バルト地方で崇拝されていた蛇である

ザルティスが棲みつく家には、豊作や家畜や住人の健康、雷避けといった幸運がもたらされると信じられ、人々はこの蛇を大切に扱っていた

バルト地方ではかつてサウレ(Saulė)という太陽の女神が信仰されており、ザルティスはサウレの神使と考えられていた
このため、ザルティスを無闇に殺すことは女神の怒りを買う行為と見なされ、厳しく禁じられていた

ザルティスの正体はヨーロッパヤマカガシという蛇で、日本のヤマカガシと違い毒を持たず、暖を求めて民家に入り込むことがしばしばあった

北欧の主流な暖房器具といえば、かまどである
かまどの火は女神サウレの象徴でもあったため、火のそばで佇むヨーロッパヤマカガシを当時の人々は「女神のお気に入りの生物」だと考えたのだ

バルト三国の一つであるリトアニアは、独自の多神教信仰を持つ国家であったが、キリスト教徒の攻撃を受け、1397年にカトリックを国教とした

それでも、ザルティスを含む古代の神々への信仰は近世まで続いていたとされる

5.金霊

金霊(かなだま)は、日本に伝わるお金の精霊である

江戸時代の妖怪画家・鳥山石燕の画集『今昔画図続百鬼』には、金霊の神通力によって宙に舞う大量の金貨が描かれている

石燕の解説によれば、金霊は金の「気」であるという

中国の詩集『唐詩選』には、「不貪夜識金銀気」という言葉があり、これは欲がない人ほど夜に立ち上る金銀財宝の気配を感じ取れるという意味である
また、儒教の書物『論語』には「富貴在天」という言葉があり、これは富を得るかどうかは天命で決まるという教えだ

つまり、欲望を持たず善行を積む者にこそ金運は舞い込み、神が福を与えるとされている

とはいえ、現実には悪人の方が金を得やすい場合もあり、この石燕の解説を理想主義的と見る向きもあるかもしれない
それでも正しく生きる者ならば、悪銭ではなく、正当な方法で財を得たいと考えるのが自然だろう

また、日本各地には金霊に似た妖怪、金玉(かねだま)の伝説も残っている

金玉は光り輝く球体や火の玉として現れ、それを手に入れた者は大金持ちになれるとされる
ただし、金玉は丁重に扱わなければならず、少しでも傷をつければ家は没落し、血筋も絶えるので注意が必要とのことだ

参考 : 『今昔画図続百鬼』『神魔精妖名辞典』他
文 / 草の実堂編集部

(この記事は、草の実堂の記事で作りました)

洋の東西を問わず、座敷童子のように幸運をもたらす妖精や妖怪(?)などがいるようだ

これらは人間の業や願望などが深層心理にあるからではないかと思う



鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集 (角川文庫ソフィア) 文庫

妖怪たちをひたすら描いた江戸の絵師・鳥山石燕
その妖怪画集全点「画図百鬼夜行」「今昔画図続百鬼」「今昔百鬼拾遺」「百器徒然袋」を、コンパクトな一冊に収録
posted by june at 12:29| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NY株は反落、日経平均株価は3日続落

14日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、反落し、終値は前日比207ドル33セント安の4万3750ドル86セント

ハイテク株中心のナスダックは123.08ポイント安の1万9107.65

S&P500は36.21ポイント安の5949.17




14日(日本時間)の日経平均株価は3日続落し、終値は前日比185円96銭安の3万8535円70銭


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
posted by june at 06:55| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

遺伝子とDNAは実は違うの?

遺伝子はDNAに存在するもの

遺伝について語るとき、必ず出てくる言葉のひとつに「DNA」があります
「遺伝子」と混同されがちなので、このふたつがどういった関係にあるのか説明しておきましょう

DNAとは「デオキシリボ核酸」のことです
英語では「デオキシリボヌクレイクアシッド」といい、これを略したのが「DNA」です

私たちのカラダを構成している、あらゆる細胞(赤血球は除く)には、中央に核という球体が存在しています
この核の中にDNAはしまいこまれていて、2本の鎖が互いにらせん状に絡まった形をしています
1本1本の鎖にはアデニン(A)、チミン(T)、グアニン(G)、シトシン(C)という4種類の「塩基」と呼ばれる成分が並んでいて、2本の鎖はAとT、GとCが向き合ってつながっています

この4つの塩基の並び方によって、タンパク質のつくられ方が決まります
これらのタンパク質をつくるための遺伝情報を持っている部分が「遺伝子」で、それ以外の遺伝情報を持たない部分は遺伝子間領域などと呼ばれています

じつは、DNAの約90%は、この遺伝子間領域が占めていると考えられていて、遺伝子はDNA上にポツンポツンと存在しています
つまり、「遺伝子」は「DNA」全体のほんのわずか一部分にすぎないのです

ほとんどの細胞にDNAは存在する

ヒトの細胞

ヒトのカラダは約60兆個の細胞でできています
細胞の中央には核と呼ばれる球体があり、その中にDNAはしまいこまれています

DNAの基本的な構造

DNAは2本の鎖がらせん状に絡み合った二重らせん構造になっていて、アデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)が互いに向き合ってつながっています

遺伝子はDNAのわずか一部分

遺伝子間領域はDNA全体の約90%を占めますが、この部分がどのような役割を果たしているのか、まだよくわかっていません

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話』著:安藤 寿康

(この記事は、ラブすぽの記事で作りました)

遺伝子とDNA・・・

よく混同されがちですが違うようです

遺伝子はでDNAのごく一部

遺伝情報を持っている部分が「遺伝子」で、それ以外の遺伝情報を持たない部分は遺伝子間領域などと呼ばれています

遺伝子間領域はDNA全体の約90%を占めますが、この部分がどのような役割を果たしているのか、まだよくわかっていません



眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話: 環境や努力は遺伝に勝てない!?遺伝のギモンを専門家がすべて解決! 単行本

遺伝子は、その対象者の性格、特徴、どの病気にかかりやすいかなどもわかるといいます
ゲノム解読などの進歩で研究も進んできました
興味はあるけど謎やギモンも多い遺伝の世界
遺伝の差ままざなギモンを図解を駆使しわかりやすく解説
posted by june at 04:28| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする