2024年11月13日

複数種類の生物が合体するキメラの研究はなぜ行われている?

再生医療に役立つキメラ

キメラとは、複数の異なった遺伝子をもつ細胞が体内に入っている、1個の生物のこと
ギリシア神話に登場する、ライオンの頭とヘビのしっぽをもつキマイラという動物の名前にちなんで名づけられました
神話の世界では架空動物ですが、生命科学の世界では、実際にキメラをつくることができます
たとえば、マウスからiPS細胞をつくってラットの受精卵に注入し、これをラットの子宮に戻すと、マウスとラットの細胞をもつキメラが誕生するのです

そして現在、キメラの技術を再生医療に応用しようという研究が各国で行われ、いろいろな成果が上がっています
日本でも、マウスからiPS細胞をつくり、膵臓だけがないラットをつくって、このラットにiPS細胞を入れる実験が行われました
膵臓だけがマウスの細胞由来という、ラットとマウスのキメラができ、その膵臓を糖尿病のマウスに移植
拒絶反応もなく正常に機能し、治療の成功が報告されています

2019年にクローン技術規制法が改正され、日本でも動物にヒトの細胞を入れて子宮に戻し、その動物を産ませてもいいことになりました
キメラの技術を病気のメカニズムの解明、創薬、移植用の臓器不足解消に役立てようという動きは、ますます活発になっていくでしょう

キメラブタがドナーの代わりになる

これまでの臓器移植は、移植時の拒絶反応が問題になっていたが、キメラによる移植は患者本人のiPS細胞を使うので、患者由来の臓器ができる
したがって拒絶反応は起きにくいと予想され、今後の研究に期待が高まっている

なぜ、ブタなのか?

ブタがヒトとのキメラに選ばれる理由は、臓器の大きさがヒトと同じくらいであること
また、成長スピードが早いので、確保しやすいことです
ブタには申しわけない話ですが、日ごろヒトの食用にしているので、屠殺への抵抗感が少ないということもあります

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 生命科学の話』著:高橋祥子

(この記事は、ラブすぽの記事で作りました)

生命科学、再生医療が大きく注目される以前からヒトは、合体獣を作っていました

ライオンとトラ、ライオンとヒョウ、トラとヒョウなど・・・


生命科学、再生医療でいえばこれからもキメラの技術を病気のメカニズムの解明、創薬、移植用の臓器不足解消に役立てようという動きは、ますます活発になっていくでしょう




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21世紀は生命科学の時代といわれるほどの最先端の学問
その注目の生命科学を図解でわかりやすく解説
posted by june at 12:14| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NY株は3営業日ぶりに大幅反落、日経平均株価は3営業日ぶりに反落

12日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、3営業日ぶりに反落し、終値は前日比382ドル15セント安の4万3910ドル98セント

ハイテク株中心のナスダックは17.36ポイント安の1万9281.40

S&P500は17.36ポイント安の5983.99



12日(日本時間)の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比157円23銭安の3万9376円09銭


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)

12日のダウ平均株価の終値は前日比380ドル超の大幅上昇
posted by june at 06:58| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

南極の氷の下に大量に眠っていると考えられている地下資源とは?

分厚い氷床の下はまだまだ謎が多い

南極は日本の約37倍の面積がある巨大な大陸ですが、その98%は氷(氷床)に覆われています
氷床の厚さは平均2450mで、最も厚い氷床は4500m
富士山も埋もれてしまうほどの分厚さです
地球上の氷の90%は南極大陸にあるとされますが、地球温暖化が進み、この氷が溶けてなくなると、海面が40~70m上昇するといわれています

ところで、南極の分厚い氷床の下はどうなっているのでしょうか
探査の結果、湖があり、川も流れていることがわかりました
湖は数多く発見されていますが、そのうち最大のものがボストーク湖です
琵琶湖の20倍以上の広さがあり、バクテリアや菌類などの生物も確認されました
その多くが、氷の底で閉ざされた時間を過ごした未知の種類です

氷床の下に眠るのは、太古の微生物ばかりではありません
たくさんの地下資源が存在すると考えられています
これまでにも石油・天然ガス・石炭といった化石燃料や、宝石を含めた数多くの鉱物資源が確認されています

とはいえ現在、南極条約により、南極はどこの国にも属さず、平和的利用や領有権の凍結が定められています
つまり、どんな貴重な資源が眠っているにしろ、勝手に資源を採掘したり移動させたりすることはできないのです

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 地理と経済の話』

(この記事は、ラブすぽの記事で作りました)

北極と南極は(氷が)溶けた時の海面上昇が違うといわれます

北極は海に浮いているので海面上昇がないとされますが、南極は「氷の大陸」のため海面が40~70m上昇するといわれます

それに北極も南極も氷が溶けると氷に閉じ込められていた未知の菌などが人類を含む生物の脅威となるかもしれません
(北極・南極に住む生物への影響も心配)

北極も要注意ですが、「氷の大陸」だった南極がさらに注意かも

ところで南極の氷の下に大量に眠っていると考えられている地下資源が存在すると考えられています
これまでにも石油・天然ガス・石炭といった化石燃料や、宝石を含めた数多くの鉱物資源が確認されています
とはいえ現在、南極条約により、南極はどこの国にも属さず、平和的利用や領有権の凍結が定められています
つまり、どんな貴重な資源が眠っているにしろ、勝手に資源を採掘したり移動させたりすることはできないのです





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地理は政治だけでなく経済にも関わってきます
地理から経済が見えてきます
posted by june at 04:13| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする