2024年10月15日

てんぷらを禁止されていた江戸の将軍は、普段は何を食べていたのか

寿司や天ぷらをはじめとするお江戸生まれのファストフードは、いまや高級料理の一種となり、国境を越え世界中で愛されている
ところがこのファストフード、江戸時代当初はあくまで庶民の食べ物であり、将軍は口にすることができなかったという
彼らは何を食べて暮らしていたのだろうか?

※本記事は『江戸の食空間――屋台から日本料理へ』(大久保洋子)の抜粋です

御所に準ずる

華のお江戸の庶民は、いかにも自由で華やかそうではあるが、封建時代の身分制度は厳然としており、将軍を頂点にすえた士農工商の階級制度は食事にも大きく反映している
将軍は庶民が喜んで食べていたファストフードの串ざしてんぷらはもちろんのこと、あぶらものは食べてはならなかったのである
徳川家康は、質素を旨とする武将の感覚を持っていたとみえて、日常の食事は一汁三菜(味噌汁に三品のおかず)を旨とするよう決めていたという
それにしても将軍ともなれば、なにかにつけて豪華な食事をしていたに違いない
家康の死因は鯛を油で揚げたものがそのきっかけであったといわれている
情報通の家康が、堺の茶屋四郎次郎の話をきいてさっそくにためして食べたのが興津鯛の揚げ物で、いつしかこれは鯛の「てんぷら」ということになっている
では、江戸庶民の誇りであり、支えでもあった江戸城の将軍は、どんな食事をしていたのだろうか
じつは将軍の食事は、京都御所のしきたりを基本としたものであった
とはいえ、江戸でとれる農産物や魚介類はたかがしれており、京料理の材料がそう簡単には手にはいらない
そんな背景を知るエピソードが残っている
江戸の初期、たとえば三代将軍家光(在職1623~1651年)の頃、毛利秀元が持参した弁当に鮭の切身があり、老中のような人までが珍しがって、珍味にあやかったという有名な話がある
現在からすれば、たかが鮭の切身に裃つけたお歴々がむらがっていたかと思うとおかしい
元禄(1688~1704年)の頃までは大名、武士ともどもつましい暮らしをし、食事も一日二回が中心で、各人のお腹の空き具合で間食をとっていたようである
お八つどき(午後2時頃)にとった軽い間食(お菓子のようなもの)が「おやつ」の語源となる
元禄期以降になると多くの分野で生産性が高まり、物資の流通も高まった
とくに油は照明用に消費され、人々の起きている時間が長くなったと思われる
そのことも原因となって三回食が定着している

(この記事は、クーリエ・ジャパンの記事で作りました)

寿司やてんぷらは現在では高級料理になっているものも・・・

でもこれらは江戸時代にはファストフードであり、庶民の食べ物であり、将軍などは口にしなかったという

江戸幕府の初代将軍・家康が質素・倹約家で、食事も質素だったこと

家康の死因が鯛を油で揚げたもの(鯛のてんぷら!?)を食べたことも

将軍がこれらを口にしなかったのにつながっているのでは・・・



江戸の食空間――屋台から日本料理へ (講談社学術文庫 2142) 文庫

江戸時代の人々の食生活を探る
意外に質素だった将軍の食事、庶民のグルメ事情
江戸時代の食生活、食の現在への発展・歴史などを読み解く
posted by june at 12:31| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NY株は続伸、史上最高値を更新・4万3000ドル初突破

14日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、続伸し、終値は前週末比201ドル36セント高の4万3065ドル22セントで史上最高値を2営業日連続更新・4万5000ドルを初突破

ハイテク株中心のナスダックは159.75ポイント高の1万8502.69

S&P500は44.82ポイント高の5859.85





14日(日本時間)の日経平均株価はスポーツの日でお休み


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
posted by june at 07:03| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

空性とは「スペースがある」 空の教えを説く般若経典とは?【般若心経】

空不異色(くうふいしき)

「色不異空」を逆にいいかえたものが、この「空不異色」です
色、つまり物質すべては「空」と異ならない(同じ)と述べたあと、「空」は物質すべてと異ならない(同じ)と念押ししているわけで、ますます混乱しそうです

「空」を「ない」ととらえるところから、その混乱が生まれています
「空」は「無」とは違います

空性とは「スペースがある」という意味

水の入っていないコップがあるとします
この場合、「コップは空(くう)(から)」です
しかし、「コップは無(む)」ではありません
「コップが空である」ことと「コップが無い」こととは別です

これが空(くう)と無(む)の違いです
インドでは、コップに水がないことを「コップには水の無がある」と表現します
コップに水があればコップは「水の場所」、水がなければコップは「水の無の場所」です
その「無の場所」が「空」なのです

「コップが空であること」を「空である性質」という意味で「空性(くうしょう)」と呼びます
ですから、「空からのコップには空性がある」と表現できます
実は、般若心経で使われている「空」は、原語に照らしてより正確にいうと「空性」になるのです

空性は「スペース」と理解してもけっこうです
「空(から)のコップにはスペースがある」ならわかりやすいでしょう

すると、この部分の意味は「物質界にはスペースがある」となります
結局、まだわかりにくいのですが、4階から観自在菩薩が見た眺めにつながるイメージを感じて、先に進むことにしましょう


【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経』
著:宮坂宥洪 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
真言宗の僧、仏教学者
1950年、長野県岡谷市生まれ
高野山大学仏教学科卒
名古屋大学大学院在学中、文部省国際交流制度でインド・プネー大学に留学し、哲学博士の学位取得
岡谷市の真言宗智山派照光寺住職

(この記事は、ラブすぽの記事で作りました)

般若心経では「色即是空 空即是色」とある

物質すべては「空」と異ならない(同じ)と述べたあと、「空」は物質すべてと異ならない(同じ)と念押ししているわけです

ポイントは空は無とは違うということです

般若心経で使われている「空」は、原語に照らしてより正確にいうと「空性」になるのです

空性はスペースといってもいいでしょう

空(から)のコップが「空」(くう)なら、「空(から)のコップにはスペースが『ある』」わけです

ちょっと禅問答のようですが、東洋思想・インド思想にはなんともいえない奥深さがあります

般若心経は、300文字に満たない経典ですが、大乗仏教の神髄が凝縮して説かれているとされます

個人的には宇宙を感じます

般若心経は西遊記の玄奘三蔵法師が作ったとも・・・



眠れなくなるほど面白い 図解 般若心経 単行本

人気も話題もあり注目されている般若心経だが、一方で「難しい」「よくわからない」とも・・・
般若心経をわかりやすく解説
実生活と結びつけながら意味、意図、思想などを図解も駆使しわかりやすく解き明かす
posted by june at 04:24| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする