2024年09月19日

なんと、「紀元前1世紀の沈没船」にコンピュータが積まれていた

あの時代になぜそんな技術が!?

ピラミッドやストーンヘンジに兵馬俑、三内丸山遺跡や五重塔に隠された、現代人もびっくりの「驚異のウルトラテクノロジー」はなぜ、どのように可能だったのか?


現代のハイテクを知り尽くす実験物理学者・志村史夫さんによる、ブルーバックスを代表するロング&ベストセラー「現代科学で読み解く技術史ミステリー」シリーズの最新刊、『古代日本の超技術〈新装改訂版〉』と『古代世界の超技術〈改訂新版〉』が同時刊行されました

それを記念して、残念ながら新刊には収録できなかったエピソードをお届けします
「世界最古のコンピュータ」
20世紀最初の年、すなわち1901年に沈没船から回収された「謎の機械」の正体とは?

世界最古の走行距離計

さまざまな運搬、運送手段が発達した中で生活している現代人と同様、古代人もまた、目的地までの正確な「距離」を知りたがった。

古代ギリシャには運送業や営利目的の乗り合い馬車も存在していたから、「走行距離計」は必然的な要請によって発明されたものである
古代エジプト人は輪を回転することによって距離が測定できることを知っていたから、その原理を応用する走行距離計の発明は、それほど難しいことではなかったに違いない

紀元前3世紀、“ローマに通じる世界の道”の巨大な道路建設計画を進めていたローマ人の命令で、世界最初の走行距離計をつくったのがアルキメデスだったといわれている

世界最古の走行距離計を伝えるのは、ローマの建築家・ウィトゥルウィウスの紀元前1世紀の著作である
ウィトゥルウィウスは「道を走っている乗り物に居ながらにして、すでに何マイル旅を終えたのかがわかる装置」として紹介し、走行距離計の歯車のしくみと、乗り物の最上部にある装置が進んだ距離を示す方法について述べている(P・ジェームズ、N・ソープ著、矢島文夫監訳 『事典 古代の発明』東洋書林、2005年)

走行距離を「1マイル」単位で測る仕掛け

1981年になって、現代の技術者・スレースウイックによって復元されたウィトゥルウィウスが記した走行距離計

馬車の車輪の内側につけられた歯によって、一つのギアが1回転するごとに垂直ギアを一段階進められる
馬車の車輪が400回転するごとに水平ギアが一段階進み)、それがローマの1マイルの距離に相当していた

水平ギアには穴が開けられ、そこに丸い石が置かれている

1マイル進むごとに、1個の石が細長い筒を通って垂直ギアの後ろにある箱に落ちる仕掛けになっており、その石の個数によって走行距離が1マイル単位でわかるというものである

この装置において重要なのは歯車とその組み合わせだが、偉大な技術者であったアルキメデスは複雑な歯車連動装置をつくることができた

沈没船に遺されていた“複雑な歯車連動装置”

古代ギリシャにおける究極の“複雑な歯車連動装置”は1901年、クレタ島の北西にあるアンティキテラ島沖の沈没船から回収された「アンティキテラの機械」である

これが何であるかが判明したのは、1951年にイェール大学のプライス教授が科学的調査を開始してから二十数年後のことであるが、その後の研究成果(たとえば、T.Freeth et al.,Nature,2006.11.30,2008.7.31)によって、驚くべき精密さで太陽と月に加え、当時知られていた水星から木星までの5つの惑星の動きを予測し、太陽と月のカレンダーを計算する“世界最古のカレンダー用コンピュータ”であることが明らかにされている

プライス教授は二十数年の時を費やし、X線投影法などの科学的手段を駆使して複雑なギアの復元図を得ている
その復元図によれば、中心の歯車の回転は太陽年を表し、それより小さい歯車は太陽と月の位置や、いくつかの重要な星が昇ってくる位置を示す
歯車群の全体は木製の箱に納められ、箱の扉を開けると驚くべき仕掛けを見ることができた(Nature,2006.11.30)

2008年には、青銅の表示盤上に古代ギリシャの全ギリシャ(Pan-Hellenic)競技祭典の開催年を示すと思われるギリシャ文字が発見された
競技開催のインターバル(1~4年)、開催地(イストミア、ネメア、オリンピア、ピューティア、ナア)などが記されていたのである

“世界最古のコンピュータ”もアルキメデス作か

じつは、この「アンティキテラの機械」に相当すると思われる装置について、キケロが紀元前1世紀頃の哲学対話集『国家論』の中で、太陽、月、当時知られていた5つの惑星の動きを予測する装置について記述しており、その機械はアルキメデスによってつくられたという

アンティキテラの沈没船から回収された「アンティキテラの機械」がアルキメデスの手になるものであるかどうかの確証はないが、いずれにせよ、“世界最古のカレンダー用コンピュータ”の製作に、複雑な歯車連動装置を熟知していたアルキメデスが直接的、少なくとも間接的に関与していたことは間違いないだろう

古代日本の超技術〈新装改訂版〉 古代世界の超技術〈改訂新版〉

(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)

紀元前1世紀には世界最古のカレンダー用コンピューターが作られていた

もちろん現在の半導体の材料などは入手できなかったから、当時手に入る材料で作った

それは本記事のようにアルキメデスが製作に関与しているかも・・・

古代の「超技術」は凄いですね




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ピラミッド、兵馬俑、五重塔など現代の先端技術でも作るのが難しいのに古代にこれらは作られています
人気のロング&ベストセラー「現代科学で読み解く技術史ミステリー」シリーズの最新刊
posted by june at 12:36| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NY株は反落、日経平均株価は3営業日ぶりに反発

18日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、反落し、終値は前日比103ドル08セント安の4万1503ドル10セントで、FRBが18日、0・5%の利下げを決め、景気の下支えにつながるとして、FRBの発表後にダウ平均株価は一時370ドル超値上がりし、4万2000ドル近くまで上昇したが、その後は高値への警戒感や米国景気の先行きへの懸念から一転して下落した

ハイテク株中心のナスダックは54.76ポイント安の1万7573.30

S&P500は16.32ポイント安の5618.26





18日(日本時間)の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比176円95銭高の3万6380円17銭

外国為替市場で円相場が円安・ドル高方向に振れたことから、買いが上昇、もっとも、米金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間19日未明に控え、上げ幅は限定的に


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
posted by june at 06:29| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

かのアインシュタインでさえも「無からは生み出せない」という衝撃の事実

アインシュタインといえば相対性理論
だが、その理論の「独創性」に重大な疑義があるとしたら・・・?

「現代科学で読み解く技術史ミステリー」シリーズの最新刊『古代日本の超技術〈新装改訂版〉』と『古代世界の超技術〈改訂新版〉』の同時刊行で話題の物理学者・志村史夫さんによる貴重な問題提起をお届けしよう

参考文献が存在しない?

「アインシュタイン」と聞けば誰でも、「(特殊)相対性理論」を思い浮かべるし、「(特殊)相対性理論」といえば「アインシュタイン」を思い浮かべるほど、両者は有名である

この「(特殊)相対性理論」は、アインシュタイン一人の独創による産物なのだろうか?

後年、アインシュタインを有名にする1905年の「特殊相対性理論」を述べた論文の正式な題名は「動いている物体の電気力学」で、これは「解説」ではない科学論文(原著論文)としては例外的に長い、31ページにも及ぶ大作である

また、科学論文としてはきわめて稀有なことに、参考文献が一つも挙げられていない

通常、科学論文、そしてそれ以前の科学的研究というものは、先人たちの研究成果の上に積み上げられるものなので、本当に“無“から生まれたような仕事でないかぎり、参考文献が一つもないというのは、普通はあり得ないことだ

事実、科学論文の価値を決める一つの指標は、参考にされている論文(先人たちの研究成果)の質と量である

かのニュートンが「もし仮に、私がほかの人よりも遠くを見渡すことができたとすれば、それは私が巨人たちの肩の上に乗っていたからである」という謙虚な言葉を遺しているが、この“巨人たち”というのは、具体的にはニュートン以前の自然哲学者、科学者であるアリストテレスやコペルニクス、ガリレイ、ブラーエ、ケプラーらを指している

アインシュタインの「特殊相対性理論」の論文に、参考文献が一つも記されていないということは、それが本当に、アインシュタイン一人の独創の結果だったのだろうか

結論を先にいえば、その点については「否」である

アインシュタインの思考がいくら革命的であったにせよ、アインシュタインが先人たちの思考を土台にしていることは当然のことである
アインシュタイン自身、1949年に発表された『自伝ノート』の中で、こう述べている

ニュートンよ許したまえ、あなたはあなたの時代において最高の思考力と創造力をもった人間に、かろうじて可能であった唯一の道を発見された。あなたの創造された概念は、現在でもなお、われわれの物理学的思考において指導的なものであります。たとえ、今やわれわれが、ものごとの関係をより深く理解しようとするならば、あなたの概念を、何か別の、直接的な経験の領域から遠く離れた概念によって置き換えねばならないということを知っているとしてもです。

(金子務編訳『未知への旅立ち アインシュタイン新自伝ノート』)

アインシュタインが「ニュートンよ許したまえ」といったのは、具体的には「特殊相対性理論」によって、ニュートンの「絶対時間」「絶対空間」を否定したことに対してである

また、「特殊相対性理論」がマクスウェルの電磁気学を受け継いだものであることは、まぎれもない事実である

問題は、アインシュタインが述べた「特殊相対性効果」がアインシュタイン自身の独創によって生み出された概念なのか、ということである

先人たちの影響は明らか

じつは、直接的といってもよい大きな影響を及ぼしたであろう、また、アインシュタインが参考にしたであろう、先人たちの仕事がいくつか存在する

マッハ(1838~1916)は1883年の著作の中で、ニュートンの「絶対時間」「絶対空間」を批判的に検討している

アインシュタインが、このマッハの著作に強く引きつけられていたことは、自身が『自伝ノート』の中で繰り返し述べている
マッハの影響は、アインシュタインが「マッハの真の偉大さは、その揺るぎない懐疑心と独立性にある」と述べているように、「絶対時間」「絶対空間」のみならず、広くアインシュタインの思考法そのものにも及んでいた

また、ポアンカレ(1854~1912)も、1902年の著作『科学と仮説』の中で「絶対時間」「絶対空間」を否定しているし、さらには「相違なる場面に生じる2個の事象の同時性」についても疑問を投げかけている

ポアンカレの指摘はまさに「仮説」ではあるが、その中に「時間」というものの本質が明らかにされているのは事実である
実際、アインシュタインの「特殊相対性理論」は、ポアンカレの「仮説」を一つ一つ検証していくように構築されるのである

アインシュタインの「特殊相対性理論」の大前提であり、根幹を成すのは「光速不変の原理」であるが、光速不変を検証したのは1887年のマイケルソンとモーレイの実験である

この実験結果について、アインシュタインは、1922年の日本における講演の中で「マイケルソンの実験の不思議な結果を知り、そしてこれを事実であると承認すれば、おそらくはエーテルに対する地球の運動ということを考えるのは私たちの誤りであろうと直覚するに至りました。つまりこれが私を今日特殊相対性原理と名づけているものに導いた最初の路であった・・・」

(石原純『アインシュタイン講演録』)

と述べている

マイケルソンとモーレイの実験の「光速差が見出せない」という“不思議な結果”に対し、すぐに「物体がエーテルの中で運動すると、エーテルの圧力によって、物体が運動方向に収縮する」という“不思議なこと”を言い出したのはフィッツジェラルド(1851~1901)だった

ローレンツ(1853~1928)はフィッツジェラルドと同じ解釈を優美な数式で記述し、さらに、物体が収縮するだけでなく、エーテルの風によって時間も変化する、という新しい発想を導入した

この数式が完成したのは1904年であり、それはアインシュタインの「特殊相対性理論」の中に示されている数式とほぼ同じである

ポアンカレの怒り

このような一連の事実を並べてみると、アインシュタインの「特殊相対性理論」は少なからぬ先人たちの思考や仮説、実験結果と無縁でないことは明らかである

だからといって、「光速不変」を原理として規定し、エーテルの存在をきっぱりと否定し、“時間の遅れ”や“長さの縮み”を理論的に明らかにし、「特殊相対性理論」という革命的な理論体系を構築したのはアインシュタイン一人なのだから、彼の栄光が減じられることは少しもない

しかし、アインシュタインが1905年の「特殊相対性理論」の末尾に、友人であったベッソーへの謝辞を掲げるのみで、論文中にマクスウェル、ローレンツの名前は見られるものの、マイケルソンやモーレイ、ポアンカレ、フィッツジェラルドらの文献が引用されていないのは、いささか不可解といわざるを得ない
この点において、アインシュタインは非難されても仕方ないだろう

また、アインシュタインのこの論文の査読者(私はプランクではないかと想像する)が、そのことを指摘しなかったとすれば、私には、それも不可解である

ポアンカレは並外れて優れた数学者、物理学者で、おだやかな人柄として知られていたが、自身の論文を引用文献としなかったことに関しては、アインシュタインを生涯許さなかったそうである

私には、ポアンカレの気持ちがよくわかる


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(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)

アルベルト・アインシュタインは20世紀最大の天才といわれ、独創的発想の持ち主でした

そんなアインシュタインでさえ、無から生み出すことはできなかったのです

先人の発想・考えが参考になったのです
(相対性理論、アインシュタインは凄く偉大でとんでもない発想の天才であることには変わりないですが・・・)

ポカンカレの怒りもわかります
(自分の考えを参考にしたのに・・・)




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posted by june at 04:14| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする