2024年09月04日

ハンマーで殴られて音楽に目覚めた弟とのバンドで世界の頂点に・オアシス

1996年8月10日、11日の2日間に渡ってネブワースパークで25万人超を集めたバンド・オアシス
当時のイギリス全人口の2%にも及ぶ250万人以上がチケットを申し込んだと言われている史上最高の英国バンド・オアシスはいかにして世界の頂点に立ったのか、その激しくも刹那的な足跡を追う


アメリカで「ロック」復権、その時のイギリスの回答が“オアシス”

1990年代前半
アメリカではそれまでの商業音楽の象徴だったヘヴィ・メタル、あるいはベテランアーティストの計算され尽くしたサウンドを否定するかのように、ニルヴァーナやパール・ジャムらのグランジ勢を筆頭とする荒々しいオルタナティヴ・ロックが隆盛

レッド・ホット・チリ・ペッパーズらのミクスチャーやグリーン・デイらのポップパンクも脚光を浴びる

こうしてアメリカで「ロック」が着実に復権されていく中、イギリスからの回答がオアシスだった
1994年4月5日、ニルヴァーナのカート・コバーンが自殺してから6日後の11日
オアシスは「Supersonic」でデビューした

労働者階級代表のオアシスは、同じくイギリスのバンドで中産階級代表のブラーとともに、「ブリット・ポップ」としてUKの音楽シーンを席巻
二つのバンドのライバル対決も抜群の宣伝効果となり、1995~97年に狂乱期を迎える

映画『トレインスポッティング』をはじめとした英国産のカルチャーが爆発して、日本のファッションやストリートシーンにも大きな影響を与えた
当時の首相ブレアが掲げた「クール・ブリタニア」や「ブリット・ポップ」の中心にいたのは、間違いなくオアシスだった

最も有名なロックンロール・バンドになった彼らは、90年代の残りとゼロ年代を駆け抜けて、2009年に解散
原因はノエルとリアムのギャラガー兄弟の度重なる確執だったのは言うまでもないが、その栄光の始まりも、この二人なくしてあり得なかった

ノエルは音楽、リアムは喧嘩に明け暮れていた・・・
アイルランド人の両親のもと、マンチェスターで生まれた次男ノエル、そして5歳年下の三男リアム
アルコール依存症の父親の家庭内暴力が原因で母親に育てられた幼少時代

ノエルはやがて音楽とギターに夢中になり、リアムは喧嘩に明け暮れるようになる
そんなある日、ハンマーで殴られたことをきっかけにリアムも音楽に目覚めた

すでに同郷の先輩バンド、インスパイラル・カーペッツのローディをしていたノエルがリアムのいるバンドに加入して、1991年にオアシスが誕生
そして失業手当を頼りに地味に練習やライブを繰り返した結果、1993年にクリエイションとレコード契約
必死で働いていた母親に早く楽をさせてやりたいと思っていた兄弟は、この日のことを今も忘れていない

「Supersonic」「Shakermaker」「Live Forever」と、シングルをリリースしていくにつれて人気は急上昇

1994年8月のデビューアルバム『Definitely Maybe』は、英国音楽史上最速で売れたNo.1アルバムとなった
同年9月には初来日公演も行い、感度の高い若い世代の歓声を集めた
12月には有名な「Whatever」を発表

翌95年10月には最高傑作『(What’s the story)Morning Glory? 』で遂に世界的にブレイク
このセカンド作は世界で2000万枚以上を売り、シングルカットされた「Some Might Say」「Roll with it」「Wonderwall」「Don’t Look back in Anger」は、どれもが大ヒットした

バンドのソングライティングを担う兄ノエル
そして独特のスタイルでマイクに向かう弟リアム

「人に向かって歌うことで怒りを発散していた」リアムは、トラブルメイカーのロックンロール・スターとなり、乱闘事件をはじめタブロイド紙のネタに事欠かない

一方でステージでは黙々とギターを弾くノエルは、ツアーで失踪したり、数々の問題発言(「ドラッグやるのは朝の紅茶みたいなもんさ」など)を通じてこちらも新聞沙汰に

オアシスにはトラブルが絶えなかったが、そのたびに何事もなく戻って来るのが凄かった
普通のバンドならとっくに崩壊してしまうだろう

ノエル「俺たちは音楽で火をつけた」
仲がいいのか悪いのか分からないギャラガー兄弟の間に漂う緊張と口論も、バンドをタフに成長させることに一役買っていた
反体制を貫くオアシスは権力やメディアに叩かれていくが、そんなことではビクともしなかった

1996年8月10日、11日に開催されたネブワース公演には、何と250万人もの申し込みがあり、25万人の観衆を集めた
このステージはオアシスの頂点といわれている

公営住宅から生まれたバンドがわずか数年で切り拓いた道程

しかし、この日を境にオアシスは“ブランド”や“ビジネス”に覆われて、昔の仲間たちも企業や資本に切り捨てられていく

ノエルが「終わりの始まりだった」と言うように、彼の視線の先にはオアシスの解散がすでに見えていたのかもしれない
世の中にネットカルチャーが台頭してくるのもこの頃
世界は凄まじいスピードで変わろうとしていた

弟リアムは、デビューからの数年間をこんな言葉で振り返った

「悲しいことやムカつくこともいろいろあったけど、ほとんどがハッピーで楽しい思い出だよ」

そして兄ノエル

「俺たちは音楽で火をつけた。ファンは俺たちの船に乗った。俺たちとみんなの間には何かが通じ、磁石のように引きつけ合った。愛もヴァイブも情熱も、怒りも喜びもみんなからもらった。それがオアシスだ」

文/中野充浩、TAP the POP サムネイル/Shuttertock
*参考・引用/映画『オアシス:スーパーソニック』

(この記事は、集英社オンラインの記事で作りました)

ブリット・ポップは、ブラーとオアシスの台頭を生んだ

個人的意見では、ブラーがムーブメントの中心で、オアシスはその枠を離れ、世界へ進出した印象

英音楽はこれから活気づいた

米のグランジは、70年代後半の英のパンクの米における90年代のパンクの印象

無理かもしれませんが、ノエル・リアムの合体したオアシスを再び見たい!!



モーニング・グローリー

オアシスのセカンドで世界的ヒットをした最高傑作アルバム


オアシス

オアシスのデビューアルバム
この1枚でオアシスはイギリスを代表するバンドに
原題は『Definitely Maybe』
posted by june at 12:24| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NY株・日経平均株価はともに反落

3日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、反落し、終値は前週末比626ドル15セント安の4万0936ドル93セント

ハイテク株中心のナスダックは577.33ポイント安の1万7136.30

S&P500は119.47ポイント安の5528.93



3日(日本時間)の日経平均株価は反落し、終値は前日比44円46銭安の3万8686円31銭


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)

3日のダウ平均株価の終値は前週末比620ドル超の大幅下落

posted by june at 07:04| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

未来のネコはどんな姿になる?

イエネコの歴史はおよそ1万年、ほとんどの品種は200年以内に誕生
スフィンクスのように、人間とかかわり続けるなかでさまざまな品種が誕生している
イエネコは将来、どのように進化してゆくのだろうか

わずか1万年の間に、ネコは野生を離れ、人間と共に世界を旅するようになった
だがその前に、人類とかかわりなくおそらく3700万年の進化の時を経てきた生きものだ

ネコと数千年間を共に過ごしても、人はネコの交尾のタイミングや相手についてはほとんど関与してこなかった

イエネコと野生のネコでは、身体的にはあまり大きな違いはない
ネコのほとんどの品種は、200年以内に誕生したもので、体の大きさも形もほぼ同じだ
こうしたことからも、人がネコを飼いならすようになったのはごく最近だったことが分かる

ネコの品種改良の歴史は浅い
ラグドールやバーマンといった品種が誕生したのはごく最近だ
巻き毛のコーニッシュレックスや毛のないスフィンクスもそうだ
起源が1600年代の中東にさかのぼるペルシャのように、もう少し歴史の長い品種もあるが、それでも大半の犬種に比べれば歴史は浅い

また、イヌの場合は犬種によって天性の素質や性格が大きく違うことがあるが、ネコの場合、違うのは主に外見だけで、気質や体の大きさにそれほど違いはない。

ネコのブリーダーは、イエネコとヤマネコの交配など、新しい品種を誕生させることに今なお積極的だ
ベンガルは、ベンガルヤマネコとイエネコの交配で誕生した
サバンナキャットはアフリカのサーバルとイエネコの交配種だ
どちらも野生種との交配で生まれた猫種であり、それを問題視する人もいる

野生化したネコも大型化
1000年以上前のヨーロッパでは、ネコは害獣の駆除や毛皮の材料に使われていた
スカンジナビアの考古学者グループが、バイキング時代のネコの毛皮と現代のネコのサイズを比べたところ、現代のネコの方が16%大きいことが分かった

これは珍しい結果だ
というのも、通常、家畜化で動物は小型化するからだ
イヌはオオカミよりも25%小さい
ウシ、ヒツジ、ヤギなどの家畜動物も野生種より小型化している

ネコの体格が大きくなったのは、人間が与える高カロリーの餌だけのせいではない

オーストラリアの低木地帯に生息する野生化したネコが大型化している、という研究結果もある
こうした野生のネコは、人の食べ残しを盗み食いすることもあろうが、人に餌付けされているわけではない

とはいえ、何かの魔法のようにネコがゴジラのサイズに巨大化することはない
ネコの前足に、物をつかむのに便利な親指がひょっこり生えてくることがあり得ないのと同じだ

体は大きく、人懐っこく
では、今後ネコはどうなっていくだろう? ひとつに、未来のネコは今よりも大きくなると考えられる

また、人間と暮らし続けることで、ネコはさらに人懐こくなるかもしれない
イヌは群れで暮らす動物として長い進化の歴史を持ち、孤独なハンターではない
それに比べネコは、生来単独で行動する傾向にあり、素っ気ない動物だ

とはいえ、人間との交流を続けるうち、人懐こい方が生存していく上で有利になっているかもしれず、だとしたらより社交的な遺伝子が子孫に引き継がれる

実際にそうやってネコはペットとして人に慣れてきたのかもしれない
「ネコがぴったり寄り添って寝てくれるのは、愛情の証」といわれるが、それが、ネコのいる生活の中で最も愛おしい瞬間のひとつであることに今も昔も変わりはない。

イエネコの社会的行動や性格について、ウンピョウ、ユキヒョウ、アフリカライオン、スコットランドヤマネコと比較した研究によると、イエネコは必ずしも集団生活には向いていないことが分かった
イエネコには、勝手気まま、神経質、衝動的という傾向が見られた
お世辞にも友人にしたいタイプではない

それでも、イエネコの性格は、群れで暮らす方法を確立している比較的社交的なアフリカライオンと最も似ていた
つまり、ネコには今後もっと社交性を育む素地があるということだ
ネコの大集団は、「プライド」と呼ばれるライオンの群れとは違うかもしれないが、環境が整えば、ネコも集団生活が可能だとライオンが教えてくれる

人がもっとネコの心理や行動を学べば、ネコとの関係をさらに良いものにしていけるはずだ
ネコがなぜその行動をするのか、どうすれば幸せなのか、何に我慢できて何には我慢できないのか
ネコのことを理解できれば、ネコにとってベストな生活環境を整えてあげられるようになる

※この記事はナショナル ジオグラフィック別冊『ネコ全史』の一部を加筆、再構成したものです

(この記事は、NATIONAL GEOGRAPHICの記事で作りました)

ネコは今後、大型化、人懐こくなる可能性があるという

集団生活もするようになるかも・・・




ネコ全史 君たちはなぜそんなに愛されるのか (ナショナル ジオグラフィック別冊) ムック

ネコはネズミを捕り人間の役に立つ面もありますが、他の家畜と違い、かわいいしぐさと気ままな性格で人間に愛された特殊な動物です
人間のパートナーとなったイヌとも違う立ち位置です
更にはいくつかの特殊能力もあり興味深い動物です
posted by june at 03:46| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする