第17回小説現代長編新人賞を受賞し、新人離れした筆力の高さからいま業界内外で注目を集めている水庭れんさん
そんな水庭さんの受賞第一作となる『今宵も猫は交信中』が、8月8日(猫の日)にいよいよ発売となります
猫小説の新たな可能性を切り開く一作を、気鋭の書評家はどう読み解くのか?
今回はあわいゆきさんによる書評を紹介します
水庭れん『今宵も猫は交信中』
宵、きせき、シュトレン、めい子の四姉妹は、今日も元気にごろごろ喉を鳴らし、テレパシーで会話中
しかし、いつも明るいめい子の様子がおかしいと思ったら、飼い主夫婦が離婚の危機に!?
猫の自分には引き留めることができないと途方に暮れるめい子の前に駆けつけたのは、なんと宵ちゃん
妹のピンチは放っておけない
なぜならお姉ちゃんですから!
猫みたいに、にゃんにゃん生きられたらいいのに!
私たちが生きている人間社会は、あまりにも窮屈すぎる
日々を生きていて、ふと息苦しさを感じることはありませんか?
毎日規則正しく目を覚まし、学校や職場では他人とのやりとりに気を遣い、色んなルールや慣習でがんじがらめになっている
どうしても疲れを背負いながら帰宅してしまう日は、きっと誰にだってあるはずです
そして疲れを背負った帰り道、見計らったようにふいっと遭遇する存在といえば、猫でしょう
街中を闊歩する猫はいつも人間社会から距離を置いて、どことなく自由に見えます
塀の上を悠々と歩いていたり、衆目の集まる場所だろうとお構いなしに身体を丸めていたり。あるいはたまたま見かけて近づこうとすると、素早く飛び退いてどこかへ去ってしまったり――そんな自由なすがたを前にして、悔しさを抱くひとはおそらく稀でしょう
むしろ不思議と癒され、無性に憧れを抱くことは、ありませんか
「ああ、自分も猫みたいに気ままに生きられたらいいのに」と
でも、もしかしたら――深く考えずのびのびと生きているように見える猫たちは、実のところ人間以上に物事を深く観察して、頭を悩ませているのかもしれません
『今宵も猫は交信中』に登場するのは、同じ場所で生まれた猫たち
宵、きせき、シュトレン、めい子の四姉妹です
生まれた家の猫が増えすぎたのをきっかけに「保護猫」となった彼女たちは異なる家に引き取られ、四匹とも幸せな生活を送っていました
しかし、彼女たちには飼い主が想像だにしない特性があります
なんと四匹は人間に飼われながら、その裏では喉をごろごろ鳴らすことで、こっそりテレパシーで会話をしているのです
秘密でも能力でもなく、当たり前のこととして猫たちがテレパシーをしている――想像を掻き立てられる、もしかしたら真実かもしれない設定が、猫たちが眼差している世界を豊かに彩っていきます
人間と猫って、実はあまり変わらない!?
そして実際、本作に登場する猫たちが見ている世界は新たな発見と驚きの連続なのです
たとえば第一話の「ふみふみスタンプ」では、四姉妹末っ子のめい子が飼い主夫婦の隠していた「離婚届」を発見してしまったことから、あれやこれやと気を揉むことに
俗っぽいドラマが好きなめい子は偏ったドラマ知識から最悪な展開をも想像して、心配のあまり三匹の姉たちにテレパシーで相談を持ちかけます
続く第二話「がりがりリムーバー」では三女のシュトレンが、第三話「すりすりクリソベリル」では次女のきせきがそれぞれ視点猫となって、愛する飼い主の悩みや苦しさに思いを馳せていきます
そして最後の第四話では妹たちから送られてくるテレパシーに応え、「お姉ちゃんだから」と毎度駆けつけていた長女の宵が語り手に
宵は飼い主の弟が行方不明になってしまったのを機に、兄弟姉妹の在り方を見つめ直していきます
読んでいるあいだ、日々を懸命に生きている私たちは猫の視点から心配されることによって、人間の視点では思わず見落としてしまう「生きやすくなる方法」に気付かされるでしょう
その一方で、自由気ままに生きている猫たちも、実は人間と変わらない悩みを抱えているのかもしれない――そう感じた瞬間に猫への「憧れ」は「共感」となって、ぐっと身近なものに近づきます
そしていっそうのこと、猫たちの自由でわがままな振る舞いに、「自分もこれぐらい自由でいいんだ」と、元気付けられるようになるはずです
私たちも使える、猫ちゃんみたいなテレパシー
しかし、「自由に生きる」を闇雲に目指そうとするのも、問題を含んでいるはず
なぜなら誰にも縛られずただ自由に生きるということは、裏を返せば、誰にも縛ってもらえない孤独を意味するからです
だとすれば、自由でありながら孤独でもない――難しいようにも思える生き方をどう実践すればいいのか?
その答えを知っているから、本作に登場する猫たちはテレパシーで交信をするのです
離れた場所で飼われている猫は、多くの場合、他の猫たちと交流する時間をつくれず家のなかで一匹きり
そんなとき、ふと湧き上がった伝えたいことをテレパシーによって共有すれば孤独を埋められます
離れていても出来事を共有することで誰かと生きられる――この生き方はたとえテレパシーを使えなくとも、スマホのような電子機器を使えば、私たち人間にもできることです
猫たちが教えてくれるのは自由なふるまいだけなく、自由な生活のなかで手に入れた感情を共有する術がいかに大切か、でもあります
もし、本作を読んだあなたが帰り道に猫と遭遇したとき
胸中にはこれまでと異なる「共感」がよぎるでしょう
そのときにはもう、あなたは猫のことがさらに愛おしくなっているはずです
水庭れん(みずにわ・れん)
1995年青森県生まれ、大阪府育ち
早稲田大学文学部を卒業後、現在は出版社勤務
2022年、初めて執筆した小説『うるうの朝顔』で第17回小説現代長編新人賞を受賞した
2023年、同作でデビュー
(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)
猫目線で展開するストーリーは斬新で面白い
自由きままにふるまう猫の別の一面も感じられた
今宵も猫は交信中 単行本
猫と猫、猫と人の絆を描く「猫目線」の小説
猫がより愛らしく感じられます
2024年09月01日
日本軍の”マル秘”「山岳サバイバル本」が”復刊”で異例ヒット
老舗軍事雑誌『丸』の版元、潮書房光人新社が来年の終戦80年に向けて今年4月から刊行している光人社NF文庫『復刻版 日本軍教本シリーズ』の3冊が、いま話題だ
日本軍の最強サバイバル術が記された“知る人ぞ知る本格本”がまさか復刊されたとあって、Amazonの「軍事情勢」ジャンルで1~3位を独占(7月6日)するなど異例のヒットとなっている形だ
そんなヒット本は「密林戦ノ参考」「海軍兵学校生徒心得」など3シリーズが刊行されている形だが、今回は軍隊による登山の指南書『山嶽地帯行動ノ参考 秘』から一部抜粋・再構成してお届けしよう
本書の解説を担当した登山家の野口健さんが「内容は“山屋の常識”とも大きなズレはない」と評するサバイバル本には、令和の現代人が「学べること」があふれていた――
陸軍諸校が「実験」した「成果」をまとめたもの
『山嶽地帯行動ノ参考』は昭和19(1944)年1月に日本陸軍教育総監部が刊行した図書で、内容は高峻な山岳地帯での軍隊の行動について、陸軍戸山学校が中心となって陸軍諸校が実験した成果をまとめたもの
機密区分は単に「秘」扱いのため高度な極秘図書ではないが、内容は専門的で他の教範類には見られない事項がほとんどだ
山岳地帯での戦闘の仕方を指導するものではなく、あくまでも山岳地帯を行軍する際の様々な注意事項を記述したもので、いわば軍隊による登山の指南書といえる
記述は淡々と事実を記録し、陸軍の精神主義的記述はほとんどみられないのが特徴だ
例えば、部隊が人力で山砲を搬送する場合、各人の負担量をほぼ平均にすることが必要であり、その負担量は砲手の平均体重を約60キロとするときは大体50キロを適当とする
さらに搬送時の速度が細かく記載されているのは注目に値する
山地歩行、高山露営、給養・・・「極めて大切なこと」
砲手の体重を平均60キロとするとき、砲身を乗せる砲架(92キロ)を一人で負担する場合は平常歩行の約4分の1以下の速度となり、持久時間は約5分を限度とする
ところがこれを車軸と側板部とに分解すると背負子と併せて各々約50キロとなり、歩行が容易となる
また弾薬箱(6発入り)は重量が63キロで、一人で背負うときは持久時間が約10分で歩行はやや困難となるが、体力の優れた者に背負わせるときは他の兵と大体行動をともにすることができる
山岳での一列縦隊は距離が平地に比べて長く監督が困難になりやすい
それだけに行軍の注意点の記述も具体的だ
某部隊は平地の一列縦隊に比べて約3倍に増加し、時として10倍になる
平地での一分隊の一列縦隊の長径は約60メートルであるのに反し、山地では約180メートルとなるのが通常だ
人力担送を実施した場合、駄馬と担送兵との距離は最大500メートル開いたことがある
山岳地帯での行軍長径が延伸する影響は甚大であり、特に機動力が鈍重となる結果、戦機を逸し、連絡の中絶を来たし、給養に支障が出るなど大きな不利を生じる
ゆえに、行軍長径は最小限度にとどめ、道路補修部隊を先遣して行軍を容易にすることが極めて大切である
既存施設の利用がほとんど期待できない高山での露営は不可避だ
露営地の選定にあたっての注意事項は現在でも参考になる
露営地は天候に対する人馬の保護に適し、特に高山では給水や採暖に便利で、かつ天空地上に遮蔽し得る地区を適当とする
また被服乾燥用薪炭を若干携行することも要する
作戦に支障がない限り、露営地は標高2500メートル以下に選定することを可とする
なお、某部隊は富士山頂3700メートルに宿営した際、60%の高山病患者を発生させたことがある
食事は「塩」「乾魚類・・・のどの渇きを癒すには?
休憩や食事に関する注意点も実践的だ
体力消耗を極力抑える工夫がうかがえる
背負子を負っている場合は高さ腰程度の階段あるいは岩石のある場所を選び、これに背負子を託し、肩紐を緩め、あるいは杖で支え、または背から降ろして休憩する
背負子を背負ったまま立姿で息継ぎのため小休止する場合は、下方あるいは側方に向き、両足は同水平面上に置くことを要する
空腹感は行軍力を減殺するので、糧食を増やし、あるいは間食を支給する
それができない場合は一回の食事を二、三回に分食することが有益だ
携行食料として適するのは、栄養価が高い乾パンや砂糖餅である
食欲増進には、塩や乾魚類などが適している
のどの渇きを抑えるものとしては、飴玉、キャラメル、ドロップスが良い
高山での炊事(標高約3000メートル以上で沸騰点摂氏85度程度)は気圧の関係上半煮えとなるため、加圧炊飯法によるか、乾パンを使用することが便利である
どうしても空腹を抑えきれず、飢餓を覚えた場合は一時腹帯を締めるとよい
高山での衛生面の注意事項を指摘したくだりは、「衛生学」的な記述が濃い
標高の上昇とともに気圧が低下する高山では、低気圧に慣熟するにしたがい運動能力は体内における赤血球数の増加、血色素量の増加、代謝機能の順応などと相まって増強されるが、平地における程度には至らない
気圧低下はさらに浪費呼吸を行わせ、その結果肺胞内の炭酸ガス圧の低下を来たし、次いで血液内に過ろ症を惹起することがある
登山家の野口健氏が本書に寄せた解説文の一部を以下、引用する
本書を読むと、「精神論」が排除され、富士山や信州の高山での実際の訓練結果によるデータを基にした山岳戦への準備、装備、行動、衛生面の注意などが細かに記されている
その内容は現在の“山屋の常識”とも大きなズレはない
勝手な想像になるが、昭和18年夏の編纂時期にはすでに戦況は悪化の一途をたどり、軍首脳の頭には「本土決戦」のことがちらついていたのではないか
実際その後、長野県の山中(松代)に皇居や大本営、政府機関を移す計画が進められることになるから、理屈は合う
その際の山岳戦を想定して、本書を編んだのではなかったか
(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)
日本軍による教本シリーズの復刊
本記事では「山岳サバイバル」
ちなみに私は戦争肯定派でもないし、軍事オタクでもないし、サバイバル愛好家でもないし、登山好きでもない
しかし、緊急時の「生き残り」「サバイバル」には興味がある
知っておいて損はない現代にも応用できる知識がわかる
復刻版 日本軍教本シリーズ「山嶽地帯行動ノ参考 秘」 (光人社NF文庫) 文庫
登山家の野口健氏が本書に寄せた解説に「本書を読むと、「精神論」が排除され、富士山や信州の高山での実際の訓練結果によるデータを基にした山岳戦への準備、装備、行動、衛生面の注意などが細かに記されている
その内容は現在の“山屋の常識”とも大きなズレはない」とある
現在にも通じるサバイバル本、実践本・実戦本だ
本書以外の他の「復刻板 日本軍教本シリーズもおすすめ
日本軍の最強サバイバル術が記された“知る人ぞ知る本格本”がまさか復刊されたとあって、Amazonの「軍事情勢」ジャンルで1~3位を独占(7月6日)するなど異例のヒットとなっている形だ
そんなヒット本は「密林戦ノ参考」「海軍兵学校生徒心得」など3シリーズが刊行されている形だが、今回は軍隊による登山の指南書『山嶽地帯行動ノ参考 秘』から一部抜粋・再構成してお届けしよう
本書の解説を担当した登山家の野口健さんが「内容は“山屋の常識”とも大きなズレはない」と評するサバイバル本には、令和の現代人が「学べること」があふれていた――
陸軍諸校が「実験」した「成果」をまとめたもの
『山嶽地帯行動ノ参考』は昭和19(1944)年1月に日本陸軍教育総監部が刊行した図書で、内容は高峻な山岳地帯での軍隊の行動について、陸軍戸山学校が中心となって陸軍諸校が実験した成果をまとめたもの
機密区分は単に「秘」扱いのため高度な極秘図書ではないが、内容は専門的で他の教範類には見られない事項がほとんどだ
山岳地帯での戦闘の仕方を指導するものではなく、あくまでも山岳地帯を行軍する際の様々な注意事項を記述したもので、いわば軍隊による登山の指南書といえる
記述は淡々と事実を記録し、陸軍の精神主義的記述はほとんどみられないのが特徴だ
例えば、部隊が人力で山砲を搬送する場合、各人の負担量をほぼ平均にすることが必要であり、その負担量は砲手の平均体重を約60キロとするときは大体50キロを適当とする
さらに搬送時の速度が細かく記載されているのは注目に値する
山地歩行、高山露営、給養・・・「極めて大切なこと」
砲手の体重を平均60キロとするとき、砲身を乗せる砲架(92キロ)を一人で負担する場合は平常歩行の約4分の1以下の速度となり、持久時間は約5分を限度とする
ところがこれを車軸と側板部とに分解すると背負子と併せて各々約50キロとなり、歩行が容易となる
また弾薬箱(6発入り)は重量が63キロで、一人で背負うときは持久時間が約10分で歩行はやや困難となるが、体力の優れた者に背負わせるときは他の兵と大体行動をともにすることができる
山岳での一列縦隊は距離が平地に比べて長く監督が困難になりやすい
それだけに行軍の注意点の記述も具体的だ
某部隊は平地の一列縦隊に比べて約3倍に増加し、時として10倍になる
平地での一分隊の一列縦隊の長径は約60メートルであるのに反し、山地では約180メートルとなるのが通常だ
人力担送を実施した場合、駄馬と担送兵との距離は最大500メートル開いたことがある
山岳地帯での行軍長径が延伸する影響は甚大であり、特に機動力が鈍重となる結果、戦機を逸し、連絡の中絶を来たし、給養に支障が出るなど大きな不利を生じる
ゆえに、行軍長径は最小限度にとどめ、道路補修部隊を先遣して行軍を容易にすることが極めて大切である
既存施設の利用がほとんど期待できない高山での露営は不可避だ
露営地の選定にあたっての注意事項は現在でも参考になる
露営地は天候に対する人馬の保護に適し、特に高山では給水や採暖に便利で、かつ天空地上に遮蔽し得る地区を適当とする
また被服乾燥用薪炭を若干携行することも要する
作戦に支障がない限り、露営地は標高2500メートル以下に選定することを可とする
なお、某部隊は富士山頂3700メートルに宿営した際、60%の高山病患者を発生させたことがある
食事は「塩」「乾魚類・・・のどの渇きを癒すには?
休憩や食事に関する注意点も実践的だ
体力消耗を極力抑える工夫がうかがえる
背負子を負っている場合は高さ腰程度の階段あるいは岩石のある場所を選び、これに背負子を託し、肩紐を緩め、あるいは杖で支え、または背から降ろして休憩する
背負子を背負ったまま立姿で息継ぎのため小休止する場合は、下方あるいは側方に向き、両足は同水平面上に置くことを要する
空腹感は行軍力を減殺するので、糧食を増やし、あるいは間食を支給する
それができない場合は一回の食事を二、三回に分食することが有益だ
携行食料として適するのは、栄養価が高い乾パンや砂糖餅である
食欲増進には、塩や乾魚類などが適している
のどの渇きを抑えるものとしては、飴玉、キャラメル、ドロップスが良い
高山での炊事(標高約3000メートル以上で沸騰点摂氏85度程度)は気圧の関係上半煮えとなるため、加圧炊飯法によるか、乾パンを使用することが便利である
どうしても空腹を抑えきれず、飢餓を覚えた場合は一時腹帯を締めるとよい
高山での衛生面の注意事項を指摘したくだりは、「衛生学」的な記述が濃い
標高の上昇とともに気圧が低下する高山では、低気圧に慣熟するにしたがい運動能力は体内における赤血球数の増加、血色素量の増加、代謝機能の順応などと相まって増強されるが、平地における程度には至らない
気圧低下はさらに浪費呼吸を行わせ、その結果肺胞内の炭酸ガス圧の低下を来たし、次いで血液内に過ろ症を惹起することがある
登山家の野口健氏が本書に寄せた解説文の一部を以下、引用する
本書を読むと、「精神論」が排除され、富士山や信州の高山での実際の訓練結果によるデータを基にした山岳戦への準備、装備、行動、衛生面の注意などが細かに記されている
その内容は現在の“山屋の常識”とも大きなズレはない
勝手な想像になるが、昭和18年夏の編纂時期にはすでに戦況は悪化の一途をたどり、軍首脳の頭には「本土決戦」のことがちらついていたのではないか
実際その後、長野県の山中(松代)に皇居や大本営、政府機関を移す計画が進められることになるから、理屈は合う
その際の山岳戦を想定して、本書を編んだのではなかったか
(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)
日本軍による教本シリーズの復刊
本記事では「山岳サバイバル」
ちなみに私は戦争肯定派でもないし、軍事オタクでもないし、サバイバル愛好家でもないし、登山好きでもない
しかし、緊急時の「生き残り」「サバイバル」には興味がある
知っておいて損はない現代にも応用できる知識がわかる
復刻版 日本軍教本シリーズ「山嶽地帯行動ノ参考 秘」 (光人社NF文庫) 文庫
登山家の野口健氏が本書に寄せた解説に「本書を読むと、「精神論」が排除され、富士山や信州の高山での実際の訓練結果によるデータを基にした山岳戦への準備、装備、行動、衛生面の注意などが細かに記されている
その内容は現在の“山屋の常識”とも大きなズレはない」とある
現在にも通じるサバイバル本、実践本・実戦本だ
本書以外の他の「復刻板 日本軍教本シリーズもおすすめ