木登りとジェット機の間にある壁
私たち人類は、この地球上で、あきらかに特別な存在である
高層ビルの建ち並ぶ都市を作り、飛行機で空中を高速で移動し、デジタル情報のネットワークを世界中に張り巡らしている
そんな生物は、私たちの他にはいない
私たちにもっとも近縁と考えられているチンパンジーの生活と比べても、そこには雲泥の差がある
熱帯雨林の木に登ることと、ジェット機に搭乗することのあいだには、かんたんには越えられない大きな壁があるような気がする
いや、しかし、本当にそうだろうか
私たちは、そんなに特別な存在なのだろうか
脳の相対的な大きさを比べる「脳化指数」なら、賢さの指標になるか
チンパンジーと並んで、いやもしかしたらチンパンジー以上に賢いと考えられている動物にイルカがいる
イルカの脳の大きさ(約1200グラム)は私たちヒトの脳(約1300グラム)とほぼ同じで、チンパンジーの脳(約400グラム)よりかなり大きい
もっとも、脳の大きさは体の大きさに影響されるので、チンパンジーより体の大きいイルカが、チンパンジーより大きな脳を持っているからといって、チンパンジーより賢いとはかぎらない
そこで、体重の異なる生物同士で脳の相対的な大きさを比べるために考え出された方法が「脳化指数」である
脳の重さを体重で割れば、賢さの指標になりそうな気がするが、じつは、そうすると、小さな動物ほど相対的に脳が大きくなってしまう
たとえば、ヒトよりトガリネズミの方が、脳化指数が大きくなってしまうのだ
だからといって、トガリネズミの方がヒトより頭がいいと考える人はほとんどいないだろう
そこで、体の大きさによる偏りを補正するために、脳の重さを体重の4分の3乗で割って、適当な定数を掛けたものが脳化指数である(対象とする動物群によって、4分の3乗を少し変えることも多い)
この方法で計算すると、イルカの方がチンパンジーより大きな値になるのである(たとえば、チンパンジーが約2.1で、イルカが約2.8など)
ただし、イルカとチンパンジーの脳化指数を比べることに疑問を呈する人もいる
たとえば、イルカのように海中に棲んでいる動物では、急速に体温が失われる
そのため、体のかなりの部分を保温性の高い脂肪が占めている
しかし、脂肪に対しては神経によるコントロールが不用なので、脳化指数の算出に当たっては、体重を過大に評価している可能性がある
また、やはり海中では体温が急速に失われるため、イルカの脳には熱を発生するための特殊なグリア細胞などが多いという見解もある
そのため、脳の重さを過大に評価している可能性もあるという
このように、脳化指数はかなり大ざっぱで、賢さの指標としてはかなり問題がある
信じすぎるのは問題だけれど、イルカが非常に賢い動物であることぐらいは判断できるだろう
イルカの知性は「脳の大きさ」によるのか
イルカの脳が大きくなった理由は、よくわかっていない
一つの仮説としては、漸新世(約3400万~2300万年前)に起きた南太平洋の寒冷化が引き金になった、というものがある
環境が特別な試練を与えたときには、大きな脳が有利になるのかもしれない
このころにエコロケーションの能力が広まった可能性もある
イルカは短い音を連続して発し、その反響によって周囲の状況を知ることができるのだ
しかし、この仮説が正しかったとしても、その後数千万年にわたって大きな脳が維持され続けたことについては、別の説明が必要だろう
それについては、道具的知能と社会的知能の相互作用によって、大きな脳が維持されているという仮説がある
イルカは、何種類もの方法で道具を使う
たとえば、シェリングと呼ばれる方法では、まず、海底に落ちている巻貝の貝殻に魚を追い込む
次に、この貝殻を海面まで持ち上げ、口で揺らして落ちてくる魚を捕まえるのである
また、スポンジングという方法では、口の先に海面を付けて、岩場で餌を探し回る
これは口の先を保護するためだと考えられている
これは道具ではないが、バブルリングを作ることも知られている
水中で空気の輪を作り、それを追いかけたりして遊ぶのである
このように、イルカには高度な道具的知能が備わっているが、それと同時に、高度な社会的知能も備わっている
イルカは高度な社会を作ることが知られており、個体同士の協力関係も非常に複雑である
100個体ぐらいの大きな社会を組織できることも知られている
そのため、イルカは個体同士でコミュニケーションを取るが、それが進化した背景にはエコロケーション(反響定位)の能力が関係しているかもしれない
このように高度な社会的知能が、やはり高度な道具的知能と相互作用をすることによって、イルカは例外的に大きな脳を維持している可能性が高いのである
イルカの限界
それにもかかわらず、私たちはイルカの能力について、たかをくくっているように思える
どんなにイルカが賢くても、しょせん私たちヒトのようにはなれないと考えている人が大部分だろう
おそらく、そのおもな理由は、イルカが水中に棲んでいるからだ
イルカは水中をすばやく泳ぐために、体の操作性のほとんどを捧げている
そのため、前肢は鰭になっており、ものを掴める手はない
しかも、水中では火を使うこともできない
したがって、イルカは私たちのような文明を築くことは、この先もないだろう
それはそうかもしれないが、視点を変えることによって、イルカと私たちヒトが似たようなものに見えてくる可能性はないだろうか
ヒトの限界
考えてみれば、私たちヒトも、たいしてイルカと違わないかもしれない
なぜなら、私たちの周囲を眺めたときに、自分だけで一から作れるものなど何一つないからだ
今、私の周りにはパソコン、机、椅子、コーヒーの入ったグラスなどがある
でも、私は、それらを使うことはできても、それらを一から作ることはできない
情けないことに、何ひとつ自分では作れないものの中で、私は生活しているのである
こういう生活ができるのは、文字などによって情報を蓄積することができるようになったからだろう
多くの先人たちが少しずつ工夫を積み重ねていって、さまざまな技術などを発展させ、その実績の最先端に私たちは暮らしている
だから、飛行機が飛ぶ仕組みを知らなくても飛行機に乗ることができるし、パソコンが動く仕組みを知らなくてもインターネットを使うことができるのだ
しかし、情報の蓄積ができるようになったのは、せいぜい1万年前以降のことだろう
私たちヒト(学名はホモ・サピエンス)が出現したのは約30万年前のことなので、そのほとんどの期間は、自分で作れるものだけを使って生活していたのである
そのときの生活は、イルカやチンパンジーの生活と(同じではないにしても)それほどの違いはなかったのではないだろうか
私たちもイルカもチンパンジーも、自分で作れる範囲での道具は使ったし、個体同士でコミュニケーションも取っていた
私たちの生活が、イルカやチンパンジーと大きく乖離(かいり)するようになったのは、情報を蓄積して、自分では作れない道具を使い始めるようになった、ごく最近のことなのである
人間も「ただの動物」に他ならない
もしも私たちが、脳だけはそのままで、体はイルカになったとしよう
そのとき、私たちは、何かイルカと違うことができるだろうか
いや、ほとんどできないのではないだろうか
道具を使うといっても、手がないのだから、せいぜいシェリングやスポンジングぐらいしかできないだろう
逆に、もしもイルカが文字を使うようになったら、数千年ぐらいで高度な海中文明を築き上げるかもしれない
それは、決してあり得ない話ではない
文字などを使って情報を蓄積していく能力が、それほど特別なものとはかぎらないからだ(ただし、イルカには手がないので、そこは問題になるかもしれないけれど)
人間とは何か
それは、私たちが存続し続けるかぎり、永遠の問いかもしれない
しかし、情報を蓄積するようになる前と後では、その問いの意味は大きく変わってきたはずだ
現代社会の中でヒトを捉えれば、たしかに、私たち人類は、この地球上で特別な存在だ
熱帯雨林の木に登ることと、ジェット機に搭乗することのあいだには、かんたんには越えられない大きな壁があるだろう
しかし、ただの生物としてヒトを捉えれば、私たち人類は、この地球上でそれほど特別な存在ではない
熱帯雨林の木に登ることと、ジェット機に搭乗することのあいだには、じつはたいした違いはないかもしれない
訓練すればチンパンジーだって、ジェット機に搭乗することはできるだろう
たしかに、チンパンジーにはジェット機は作れないかもしれない
でも、ヒトである私にも、ジェット機は作れないのだ
「人間とは何か」という問いを発するときには、人間とその他の動物の違いを強調することが多いように思える
しかし、人間とその他の動物の連続性は明らかであり、そちらに目を向けることも重要だろう
人間も一人ではたいしたことはできない
この数千年のあいだに蓄積された莫大な遺産を先人から受け継いだために、他の動物とはかけ離れた文明などを享受しているだけなのだ
いわば、人間は、親から莫大な遺産を受け継いだために、えばっている子のようなものだろう
本人には、それほどの力はないのだ
そう考えると、人間だからといって、あまりうぬぼれない方がよさそうだ
人間とは何か
それは、ただの動物なのだから
(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)
人間・人類はある種、特別な存在だ
人間は賢い、賢い動物では、イルカ、チンパンジーがおり、鳥でカラスが賢い
人間は手を使い、道具を扱う
チンパンジーは手が使え、道具も扱える
イルカ、カラスは手が使えない
人間がある意味、地球の頂点に立てたのは「火を扱えた」のが大きい
人間以外(の動物)は火を恐れるが、人間はその火を扱うことができた
この事実は大きく、科学も食事も生活も大きく変わった
火の科学 (エネルギー・神・鉄から錬金術まで) 単行本
人類の発展は「火」とともにあった
人類意外が恐れ、扱えなかった「火」を扱うようになり、人類は飛躍的に進歩いた
科学、食事、照明、精神世界、生活などが全て変わった
2024年08月31日
NY株は続伸・史上最高値を2日連続で更新、日経平均株価は反発
30日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、続伸し、終値は前日比228ドル03セント高の4万1563ドル08セントで史上最高値を2日連続で更新した
ハイテク株中心のナスダックは197.20ポイント高の1万7713.63
S&P500は56.44ポイント高の5648.40
30日(日本時間)の日経平均株価は反発し、終値は前日比285円22銭高の3万8647円75銭
(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
ハイテク株中心のナスダックは197.20ポイント高の1万7713.63
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(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
米軍が血眼になって探した特殊部隊「731部隊」隊長の「発明品」発見
なぜ日本兵1万人が消えたままなのか?
滑走路下にいるのか、それとも・・・
民間人の上陸が原則禁止された硫黄島に4度上陸し、日米の機密文書も徹底調査した北海道新聞記者・酒井聡平氏によるノンフィクション『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』が大きな話題になっている
硫黄島に渡り、土を掘り、汗をかいた新聞記者が執念でたどりついた「真実」とは――
特殊部隊「731部隊」の・・・
「首なし兵士」の壕内やその近辺の壕の土中からは、さまざまな物品が出てきた
食器や、衣服のボタン、万年筆、一升瓶など
食器は星か錨のマークが入っているものが多かった
星マークは陸軍、錨マークは海軍のものだと、詳しい団員から教わった
そのいずれのマークもない食器もたまに出土した
これらは1944年夏に本土に強制疎開となり、島民不在となった家から借用したものではないか、と思われた
戦前の硫黄島には約1200人の島民が暮らしていた
出土した品々
この現場では食器や瓶が多かった (2019年10月、日本戦没者遺骨収集推進協会提供)
硫黄島を占領した米軍が血眼になって探したという、あの歴史的人物の発明品も出てきた
細菌兵器開発の特殊部隊「731部隊」隊長だった石井四郎軍医中将が開発した「石井式濾水機」だ
汚水を濾過して飲料水にする装置で、渇水の硫黄島の飲み水確保策として導入されたとの記録が残る
東京新聞が2020年8月に報じた記事「七三一部隊 伝える濾水機」によると、国内で現存が確認できるのは数台という
こうした希少な軍用品が出てくる硫黄島は、タイムカプセルそのものだと思う
記名の遺留品の重要さ
捜索現場でスコップを振るうと、たまに「コツン」と金属を叩いた音がすることがある
ある時、丸みを帯びた金属の物体の一部が土から出てきた際、「なんだろう」と言いながらスコップの先で「コン、コン」と二度叩いた
この時、隣で作業していた比較的、無口な団員から「やめてくださいよ・・・」とやんわり注意された
「不発弾だったらどうするんですか・・・、爆死の運命を共にしたくないですよ・・・」
その金属製の物体の正体は水筒だった
逆さまにして振ると、塩のような白っぽい固形物が出てきた
硫黄島は渇水の戦場だった
この持ち主は海水を入れていたのだろうか
海水は体内の水分よりも塩分濃度が高いため、飲むと体は濃度を戻すために、さらに水分を欲するようになる
つまり飲むほど喉が渇くのだ
それでも渇きに耐えかねて海水をさらに飲み、もがき苦しみながら死んだ兵士もいたという、生還者の証言を読んだことがある
渇水の島で兵士が大切にしたと思われる水筒(2023年2月)
出土した雑品は捜索現場の脇に放置されるのが常だった
僕は水筒を雑品の山の近くに置いて、作業を再開した
それから10分ほどして「あっ!」と驚いた声が雑品の山の方向から聞こえた
作業の支援に来ていた自衛隊員が、黒く変色した水筒の表面の一部を何げなく指でこすったところ、浅く刻まれた文字列が出てきたのだった
駆け寄って見せてもらった
「平金 二ノ五」と読めた
平金は所有者の名字に思われた
これまで誰も関心を示さずに放置されていた水筒は、わずか10分ほどで価値が急上昇したかのように、大切に扱われるようになった
副団長は水筒をビニール袋に入れ、見つかった日付と場所を袋に記した
なぜ水筒への対応が変わったのか。理由は、遺骨の身元特定の手がかりになるからだ
国は長年、収集団によって収容された遺骨を東京・千鳥ヶ淵戦没者墓苑に納めてきた
しかし、DNA鑑定技術の向上に伴い、2003年度から、記名の遺留品と共に見つかった遺骨については、遺族が特定できる可能性があるとみて、DNA鑑定を行う方針に舵を切った
つまり、記名の遺留品の有無が、その遺骨が家族の元に帰れるか否かの運命の分かれ目となる第一関門なのだ
ちなみに、この現場付近からは「中濱」と記された印鑑や、「カミナガ」とのカタカナが書かれた靴が発見された
ただ、戦後70年以上を経た現在、遺留品は著しく風化したものが多く、名前入りの品が見つかることは極めて少ない
つまり、遺骨の大半はせっかく収容してもDNA鑑定の対象外になってしまうのだ
こうした現状を疑問視する声が近年、遺族側から高まり、厚労省は2021年度から原則すべての遺骨の鑑定をするという方針に転換した
(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)
米軍が血眼になって探したのは、特殊部隊「731部隊」隊長・石井四郎軍医中将が開発した「石井式濾水機」だという
「731部隊」は細菌兵器開発の特殊部隊だった
「731部隊」は森村誠一氏の「悪魔の飽食」にもでてきますね
硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ 単行本
民間人の上陸が原則禁止された硫黄島に4度上陸し、日米の機密文書も徹底調査した北海道新聞記者・酒井聡平氏によるノンフィクション
多くの謎・ミステリーに包まれた硫黄島の実体に迫る
特殊部隊「731部隊」にも迫っている
滑走路下にいるのか、それとも・・・
民間人の上陸が原則禁止された硫黄島に4度上陸し、日米の機密文書も徹底調査した北海道新聞記者・酒井聡平氏によるノンフィクション『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』が大きな話題になっている
硫黄島に渡り、土を掘り、汗をかいた新聞記者が執念でたどりついた「真実」とは――
特殊部隊「731部隊」の・・・
「首なし兵士」の壕内やその近辺の壕の土中からは、さまざまな物品が出てきた
食器や、衣服のボタン、万年筆、一升瓶など
食器は星か錨のマークが入っているものが多かった
星マークは陸軍、錨マークは海軍のものだと、詳しい団員から教わった
そのいずれのマークもない食器もたまに出土した
これらは1944年夏に本土に強制疎開となり、島民不在となった家から借用したものではないか、と思われた
戦前の硫黄島には約1200人の島民が暮らしていた
出土した品々
この現場では食器や瓶が多かった (2019年10月、日本戦没者遺骨収集推進協会提供)
硫黄島を占領した米軍が血眼になって探したという、あの歴史的人物の発明品も出てきた
細菌兵器開発の特殊部隊「731部隊」隊長だった石井四郎軍医中将が開発した「石井式濾水機」だ
汚水を濾過して飲料水にする装置で、渇水の硫黄島の飲み水確保策として導入されたとの記録が残る
東京新聞が2020年8月に報じた記事「七三一部隊 伝える濾水機」によると、国内で現存が確認できるのは数台という
こうした希少な軍用品が出てくる硫黄島は、タイムカプセルそのものだと思う
記名の遺留品の重要さ
捜索現場でスコップを振るうと、たまに「コツン」と金属を叩いた音がすることがある
ある時、丸みを帯びた金属の物体の一部が土から出てきた際、「なんだろう」と言いながらスコップの先で「コン、コン」と二度叩いた
この時、隣で作業していた比較的、無口な団員から「やめてくださいよ・・・」とやんわり注意された
「不発弾だったらどうするんですか・・・、爆死の運命を共にしたくないですよ・・・」
その金属製の物体の正体は水筒だった
逆さまにして振ると、塩のような白っぽい固形物が出てきた
硫黄島は渇水の戦場だった
この持ち主は海水を入れていたのだろうか
海水は体内の水分よりも塩分濃度が高いため、飲むと体は濃度を戻すために、さらに水分を欲するようになる
つまり飲むほど喉が渇くのだ
それでも渇きに耐えかねて海水をさらに飲み、もがき苦しみながら死んだ兵士もいたという、生還者の証言を読んだことがある
渇水の島で兵士が大切にしたと思われる水筒(2023年2月)
出土した雑品は捜索現場の脇に放置されるのが常だった
僕は水筒を雑品の山の近くに置いて、作業を再開した
それから10分ほどして「あっ!」と驚いた声が雑品の山の方向から聞こえた
作業の支援に来ていた自衛隊員が、黒く変色した水筒の表面の一部を何げなく指でこすったところ、浅く刻まれた文字列が出てきたのだった
駆け寄って見せてもらった
「平金 二ノ五」と読めた
平金は所有者の名字に思われた
これまで誰も関心を示さずに放置されていた水筒は、わずか10分ほどで価値が急上昇したかのように、大切に扱われるようになった
副団長は水筒をビニール袋に入れ、見つかった日付と場所を袋に記した
なぜ水筒への対応が変わったのか。理由は、遺骨の身元特定の手がかりになるからだ
国は長年、収集団によって収容された遺骨を東京・千鳥ヶ淵戦没者墓苑に納めてきた
しかし、DNA鑑定技術の向上に伴い、2003年度から、記名の遺留品と共に見つかった遺骨については、遺族が特定できる可能性があるとみて、DNA鑑定を行う方針に舵を切った
つまり、記名の遺留品の有無が、その遺骨が家族の元に帰れるか否かの運命の分かれ目となる第一関門なのだ
ちなみに、この現場付近からは「中濱」と記された印鑑や、「カミナガ」とのカタカナが書かれた靴が発見された
ただ、戦後70年以上を経た現在、遺留品は著しく風化したものが多く、名前入りの品が見つかることは極めて少ない
つまり、遺骨の大半はせっかく収容してもDNA鑑定の対象外になってしまうのだ
こうした現状を疑問視する声が近年、遺族側から高まり、厚労省は2021年度から原則すべての遺骨の鑑定をするという方針に転換した
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「731部隊」は細菌兵器開発の特殊部隊だった
「731部隊」は森村誠一氏の「悪魔の飽食」にもでてきますね
硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ 単行本
民間人の上陸が原則禁止された硫黄島に4度上陸し、日米の機密文書も徹底調査した北海道新聞記者・酒井聡平氏によるノンフィクション
多くの謎・ミステリーに包まれた硫黄島の実体に迫る
特殊部隊「731部隊」にも迫っている