2024年08月19日

だから圧倒的パワーで数々の成功をおさめた・稲盛和夫

我欲ではなく、利他の心で仕事に取り組むにはどうすればいいか
禅僧の枡野俊明さんは「人間の欲に翻弄されないためには、他人のことを考えずに自分の利益ばかりを求める『我欲』ではなく、人の背中を押し、良い方向への推進力となる『意欲』を持つことで前向きに生きられる。京セラやKDDIの創業者である稲盛和夫さんは、新しい事業やプロジェクトを始めるとき、何度も何度も『自分自身や会社の利益だけでやろうとしていないか』『皆に喜んでもらえるものだろうか』などと時間をかけて自問自答し、『よし、大丈夫だ』と思ったら、圧倒されるほどのパワーで事業を推し進めた」という――

 ※本稿は、枡野俊明『迷ったら、ゆずってみるとうまくいく』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

■やりたい仕事がかち合ったら「ゆずる」べきか

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ゆずると気持ちが明るくなる――禅が教える「共にきれいになる生き方」
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エレベーターや駅の自動改札、狭い道などでタイミングが同じになって、人とかち合ってしまい、どうしようかと迷うことがよくあるものです

そうしたとき、私は「お先にどうぞ」と先をゆずるようにしています
すると、相手はニッコリしてお礼の会釈をしてくれ、ゆずった自分も気持ちよくなります

ところが、それが当然のように目を合わさずに無言で先を行く人もいます
そんなときは、「ああ、残念だな」という気持ちにもなります

あるいは電車やバスで、席をゆずってもらうのが当たり前のようにお礼のひと言もなく座ってしまう人もいます
そんな場合も気持ちよいものではありません
それでも、私は「ゆずる」気持ちを大切にしています
お互いにニッコリ笑顔で心地よく過ごせるように、ゆずり合いの気持ちをいつも持っていたいからです

気持ちよくゆずることができた日は、「今日は調子がいいな」と明るい気分で過ごせます

ビジネスシーンにおいても、「かち合う」という場面はよくあります

所属部署に魅力的な仕事が舞い込みました
リーダーの「やりたい者はいるか?」の声に、やる気のある人なら皆手を挙げるでしょう
もし自分が担当して成功すれば、それは大きな評価につながるのはもちろん、自身のキャリアアップにもなります

しかし、担当できるのはひとりです
リーダーは誰を選ぶのか
同僚に担当をゆずると、自ら負けを認めた気持ちになるかもしれません
かといって、「私が、私が・・・」と人を押しのけてまで自己主張するのも憚られます

こんなときにも、ゆずり合いの気持ちを持つべきなのでしょうか――

■協力関係や信頼関係が醸成され切磋琢磨できる

「勝ち組・負け組」などという、弱者切り捨てにつながる格差的な言葉がふつうに使われるようになって20年以上が経ちます

働いた人が働いた分だけ評価を得られるのはよいことです
しかし勝ち負けを意識するあまり、今までは協力関係にあった者同士がライバルとなって足を引っ張り合うようになっては本末転倒です

自分の持っている情報を抱え込んで、周囲に協力を求められない雰囲気が蔓延すれば、仕事がうまく進まなくなり、それはとても残念なことです。企業にとっても大きな不利益です。

やりたい仕事が同僚とかち合ったら、私はこの場合もゆずる気持ちが大切だと思います
「キミがやるといいよ。頑張りなよ」と、気持ちよく同僚に仕事をゆずるのです

そしてもし、その仕事で相手が困っていれば、手を貸してあげるのです
そんなところから、協力関係や信頼関係が醸成されます

そうすれば、次に同じような機会があったとき、相手は「この間はゆずってもらったから、今回はどうぞ」と言ってくれるでしょう

お互いに競い合い、助け合いながら共に成長していくことを「切磋琢磨」といいます
中国の『詩経』の「切るが如く、磋(みが)くが如く、琢(う)つが如く、磨(と)ぐが如し」という一節からきた言葉といわれています

「切磋琢磨」から、私は畑で採れたジャガイモを思い出します

泥のついたジャガイモをバケツの中に入れてガラガラとかき回すと、お互いにぶつかり合って泥が落ちてきれいになります
自分だけでなく、共にきれいになっていく関係――これが、「ゆずると皆が気持ちよく、明るくなる」ということだと思います

■“盛る”という行為は「自我」のあらわれ

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「私が、私が」ではなく「皆が、皆が」――「欲」に翻弄されないための極意
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「○○さんは、あの有名レストランで食事をしたんだ!」
「△△さんは、温泉旅行を楽しんでいるんだ!」

知人や著名人の“リア充”をアピールするSNS投稿を見ると、うらやましくなったり、今の自分に不満を感じることがあるでしょう

すると、ちょっぴり対抗意識がはたらいて、「私だって」と、自分のリア充ぶりを無理に演出し、いわゆる“盛って”SNSにアップするかもしれません
“盛る”という行為は「自我」のあらわれです

自分自身の存在や考え方に執着する心を「自我」といいます
私は、情報社会が人々の自我の心を強くしていると感じています

現在の情報社会に暮らしている私たちには、知らなくてもよい情報まで無意識のうちに入ってきます
その情報に感化されてしまうから、「私も、私も」と現実以上の自分を見せようとする気持ちが起こってしまいます

自我は、仏教でいうところの「我欲」に通じています
我欲とは、他人のことを考えずに自分の利益ばかりを求める気持ち、自己中心の欲望のことです
「他人よりももっと」と固執して自分をよく見せようとすることも、我欲のひとつといえるでしょう

もちろん、仏教では我欲を否定しています
自分だけが幸せになればよい、自分が幸せになるためには他者を犠牲にしてもかまわない、という欲深い心が良いわけはありません

しかし、すべての欲を否定するわけではありません
欲とは、生きるために必要なものであり、生きる力になります
“リア充”投稿も、前向きに生きる力に変えることができるはずです

■会社の利益を守ろうとする意欲が転じて我欲となる

人の背中を押し、良い方向への推進力となる欲望が「意欲」です
「意欲」と「我欲」は紙一重
意欲にできれば、前向きに生きられます

たとえば、ビジネスで利益を追求するのは当然です
利益を出せない企業は淘汰されます
しかし、他社を犠牲にしてまで自社の利益だけを追求する企業は、そのときはよくてもやがて消えていくものです

品質偽装やデータ不正、粉飾決算などの不祥事は、企業の致命傷になることは誰でも知っています
不祥事をきっかけに消えていった企業は数多くあります

企業不祥事を見ていると、不祥事の隠ぺいに大きな問題があることがわかります
つまり、会社の利益を守ろうとする意欲が転じて我欲となっているのです

“意欲の人”といえば、日本を代表する企業家のひとりである稲盛和夫さんです

京セラやKDDIの創業者であり、経営破綻した日本航空(JAL)の再建に尽力したことは周知のとおりです

稲盛さんは、新しい事業やプロジェクトを始めるとき、何度も何度も、時間をかけて自問自答したそうです

「自分自身や会社の利益だけでやろうとしていないか」、「皆に喜んでもらえるものだろうか」、「10年経っても100年経っても、あれを作ってくれてよかったねと言われるだろうか」

そして、「よし、大丈夫だ」と思ったら、圧倒されるほどのパワーで事業を推し進め、それが数々の成功につながりました
そこには我欲の微塵もありません



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枡野 俊明(ますの・しゅんみょう)
曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー
1953年、神奈川県生まれ
多摩美術大学環境デザイン学科教授
玉川大学農学部卒業後、大本山總持寺で修行
禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行ない、国内外から高い評価を得る
芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞
ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章
また、2006年『ニューズウィーク』誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される
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(この記事は、プレジデントオンラインの記事で作りました)

稲盛和夫氏は私の敬愛する経営者

「我欲」でなく「意欲」で推進した

だからこそ多くの支持、支援などもあったのだろう




迷ったら、ゆずってみるとうまくいく 単行本(ソフトカバー)

世の中、迷ったらゆずってみる
「我欲」でなく「意欲」でいく
posted by june at 12:20| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

1万人を教えて分かった「子どもが読書にハマる仕掛け」とは?

カリスマ予備校講師の林修先生に“クイズ王”の伊沢拓司さん、あるいはノーベル賞を受賞したエラい人たちなど、勉強ができる人の多くは「読書の大切さ」を口にする
わが子も自発的に本を読んでくれればいいのだが、実際には動画とゲーム三昧
このままでは夏休みの読書感想文も苦労しそう・・・

そんな親の悩みを解決に導く1冊が話題だ
東京大学在学中に起業し、読書の楽しみをオンラインで伝える子供向けの習い事「ヨンデミー」代表の笹沼颯太さんの著書『東大発!  1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)では、普段は動画ばかり見ている子どもでも読書好きになれる方法が40以上も明かされている

読書を習慣づけるにはどうしたらいいのか、また「読み聞かせ」は子どもが何歳になるまで行うべきなのかという、多くの親が抱く疑問についても丁寧に解説している

累計会員1万人を超えるヨンデミーだからこそわかった、子どもが読書にハマる仕掛けを同書から2つみていこう(以下、引用はすべて『ハマるおうち読書』より)

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読書の習慣付けにはタイミングが重要! 「~の後に読書する」と決める

たとえ小さなステップであっても、新たなアクションを習慣に組み込むのは難しいものです

そこでおすすめしたいのが、すでに定着している習慣を起点にして、「~の後に読書する」と決めること

このときポイントとなるのは、後ろに付け加えるということ

たとえば「夕食の後に本の話をする」「歯磨きの後に本を読む」というように、すでに定着している習慣とセットにして、後ろに付け加えるようにしてください

習慣を起点にしない場合は「20時から10分間は本を読む」と決めてリマインダーアプリを設定し、アプリからお知らせがきた後に読むというのもいいでしょう

そうすることで、「空いた時間ができたら読む」といった曖昧な設定をしたり、「寝る前に読む」というように、すでにある習慣の前にプラスしたりするよりも実践しやすくなるはずです

できることなら、こうした小さな読書習慣を、普段の生活の中にできるだけたくさん取り入れてみてください

食事の後や歯磨きの後、入浴の後など、あらゆる習慣の後に読書タイムを付け加えていくといいでしょう

「読み聞かせ」は何歳になってもOK! 「考え聞かせ」もおすすめ

文字を読めるようになったら読み聞かせをやめたほうがいいと考える人もいるようです

しかし読み聞かせは、何歳まででも続けて問題ありません。読み聞かせは読書体験を広げる手段のひとつだからです。

子どもが「読み聞かせをしてほしい」というとき、それは「大人と一緒に過ごしたい」という気持ちのあらわれである可能性があります

ひとりで読むことにさみしさを感じている子どもでも、大人が読み聞かせをすれば温もりを感じながら楽しむことができます

また、その本を通して感じたことを話し合い、共有する喜びも堪能することができます

そうした体験は読み聞かせを卒業した後も、子どもの読書習慣を精神的に支えてくれるはずです

もちろん、読み聞かせをするばかりではなく、ひとりでも本を読む力を身につけることは必要です

しかし、たとえ自分では読んでいなくても、本から刺激を受けたりその楽しさに触れたりする機会を増やすのは、読書の習慣化においても、そして子どもの成長にとっても望ましいこと

そうした機会によって子どもは、読書を好きになっていくのです

また、考え聞かせも、読書体験を広げる手段になります

「考え聞かせ」では、大人が読み聞かせをしながら実況中継のように、「どんなところに注目しながら読んでいるのか」を伝えます

伝えるのは、そのとき素直に感じたことだけでOK

大人ならではの深い考えや、正しい解釈を伝えられなくても問題ありません
「この絵には~が描いてあるね」といったシンプルな感想だけでも十分です

本の実況中継をするように、見たこと・感じたことを言葉にしてみてください

もしも間違えたことを言ってしまっても「そうじゃないよ!  ~って書いてあるよ!」などとツッコミを入れ合って楽しめば盛り上がります

子どもにとってはそうしたやりとりが、自分の予想やイメージと異なる部分を意識しながら丁寧に読む練習にもなります

考え聞かせは、読書の先輩である大人がどのように本を読み、考えたり感じたりしているのかに触れる絶好の機会です

そうした積み重ねによって子どもは、読むというプロセスの楽しみ方を知り、深く考えながら読めるようになっていくはずです

笹沼颯太(ささぬま・そうた)
1999年千葉県生まれ
株式会社Yondemy代表取締役
筑波大学附属駒場中学・高校時代に英語の多読塾で指導を受ける。
2023年、東京大学経済学部経営学科を卒業
同大在学中の2020年に中高時代のスキルを活かして友人3人と読書教育サービス「ヨンデミー」を設立
起業や会社の経営、営業、運営のすべてを「本から学びました」と語る

(この記事は、ブックバンの記事で作りました)

私は大の読書家ではありません

でもよく読書はしていました
(それなりに読書はしていました)

そんな私が読書で感じるのは、読書は大事だということです

読書は新しい知識や考え、さまざまな「疑似体験」が出来ます

「実体験」ももちろん大事ですが、疑似体験も大事です

これが読書では出来、今後の糧となります




東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書 単行本(ソフトカバー)

読書をしない子が読書にハマるハマり方を解説
ほんは知識の宝庫で希少な「疑似体験」も出来ます
posted by june at 03:41| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする