5月31日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、4営業ぶりに反発し、終値は前日比574ドル84セント高の3万8686ドル32セントと上昇幅は今年最大
ハイテク株中心のナスダックは2.26ポイント安の1万6735.02
S&P500は42.03ポイント高の5277.51
5月31日(日本時間)の日経平均株価は反発し、終値は前日比433円77銭高の3万8487円90銭
(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
5月31日のダウ平均株価の終値は前日比570ドル超の大幅上昇
5月31日の日経平均株価の終値は前日比430円超の大幅上昇
2024年06月01日
地球の姉妹惑星、金星が「海を失った」理由
金星は、地球の姉妹惑星だ
同じような大きさで、どちらも太陽の「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」、つまり、液体の水が惑星表面に存在できる領域にある
かつては、金星と地球がほとんど見た目が同じだった時代もあったと考えられている
では、いったいなぜ現在の金星は、干からびた地獄のような環境であり、地球と比べて10万分の1の水しか存在していないのだろうか?
5月6日に『ネイチャー』で発表された最新論文で惑星科学者らが主張しているところによれば、金星が水を失う速さは、これまで考えられていたよりも2倍も速いという
■宇宙へ逃げる
この研究のコンピュータシミュレーションでは、金星の大気のうち、高度が高いところにある水素原子(より明確にいうとHCO+、ホルミルイオンと呼ばれる分子)が宇宙空間へ逃げていることが示唆されている
金星にある水は、大気中に存在している
全部を合わせると、惑星全体に深さ1.2インチ(3cm)の海をつくれるくらいの量だ
対する地球には、惑星全体に深さ1.9マイル(3km)の海をつくれるだけの水がある
「地球とほぼ同じ大きさと質量でありながら、金星には地球の10万分の1の水しか存在しない」この研究の共同筆頭著者で、コロラド大学ボルダー校の大気宇宙物理研究所(LASP)で研究を行うマイケル・チャフィンはそう述べる
■生命の探索
この研究は、惑星科学者が宇宙で水を探す上で、さらには生命を探す上で役立つかもしれない
どの恒星でも、その周囲にハビタブルゾーンが存在する
つまり、水が蒸発しきってしまうほど熱くなく、凍りつくほど寒くもない領域のことだ
しかし、金星が実証しているように、惑星の軌道がハビタブルゾーンにあるだけでは、その惑星に生命が存在する可能性があるとは言えない
「水は生命にとって極めて重要だ」LASPの科学者で、この研究の共同筆頭著者でもあるエリン・カンジは述べる
「宇宙で、液体の水が維持される条件を理解する必要がある。そうした条件が、現在の金星における水のない状態を生んでいるのかもしれない」
金星をめざすミッション
■温室効果
金星と地球の運命が分かれたのは、10億年前ごろのようだ
かつては地球と同じくらいの水があったが、金星大気に含まれる二酸化炭素の雲が、強力な「温室効果」を発揮するようになり、表面温度が華氏900度(摂氏482度)まで上昇し、それにともなって水が蒸発したと考えられている
とはいえ、金星がこれほど乾燥している理由を説明できるのは、金星大気におけるHCO+の存在だ
ただし、これはシミュレーションによる仮説であり、この分子が実際に金星に存在するか否かは、現段階でははっきりしていない
今回の知見の発表に先立ち、金星では最近、生命存在の兆候と考えられる「リン」が、(気体のかたちで)発見されている
最初に発見されたのは2020年だが、金星大気にホスフィンの痕跡が存在すると推測されることが2023年に確認された
ホスフィンは、水素とリンからなる分子(PH3)で、地球上では気体(可燃性のある有毒ガス)だ
■金星をめざすミッション
各宇宙機関は、火星と比べて金星を軽視してきたが、その状況は変わり始めている
現在、金星を詳しく調べるための3つのミッションが計画されている
・米航空宇宙局(NASA)のDAVINCIミッションでは、金星表面にプローブ(着陸機)を送りこむ(2029年打ち上げ)
・NASAのVERITASミッションでは、軌道から金星の火山の地図を作成する(2031年打ち上げ)
・欧州宇宙機関(ESA)のEnnVisionミッションでは、軌道から金星内部を分析し、大気中の微量ガスを調べる(2030年代前半打ち上げ)
残念ながら、上述のいずれのミッションでも、金星大気におけるHCO+の存在を確認することはできない
どの探査機にも、HCO+を検出できる計器が搭載されないからだ
今回の研究に関わった科学者らは、将来のミッションでは実現するかもしれないと期待を寄せている
「これまで、金星をめざすミッションは多くはなかった」とカンジはいう
「けれども、新たに計画されるミッションでは、数十年にわたって蓄積されてきた経験と、高まりつつある金星への関心を生かし、極限環境にあるこの惑星の大気や進化、生命居住可能性が探られることだろう」
(この記事は、Forbes JAPANの記事で作りました)
かつて、太陽系惑星では金星が「第2の地球」として注目された
大きさも地球とほぼ同じで地球に近い性質の惑星といわれた
しかし、その後、火星の方が「第2の地球」として注目された
しかし、再び金星にも「第2の地球」として注目がされるようになった
金星の今後の研究注に目だ(下の研究も含め)
ところで地球の姉妹星といわれる金星で「海や水を(ほとんど)失ったのは強力な温室効果やシミュレーションによる仮説であるが、HCO+の存在らしい
HOMESTAR (ホームスター) 専用 原板ソフト 「太陽系惑星」
太陽を加え、水星、金星、地球、火星、木星などの太陽系惑星を楽しめる家庭用プラネタリウム
地球は特別な惑星か? 地球外生命に迫る系外惑星の科学 (ブルーバックス) 新書
太陽系外惑星の地球外生命体がいる可能性について探る
同じような大きさで、どちらも太陽の「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)」、つまり、液体の水が惑星表面に存在できる領域にある
かつては、金星と地球がほとんど見た目が同じだった時代もあったと考えられている
では、いったいなぜ現在の金星は、干からびた地獄のような環境であり、地球と比べて10万分の1の水しか存在していないのだろうか?
5月6日に『ネイチャー』で発表された最新論文で惑星科学者らが主張しているところによれば、金星が水を失う速さは、これまで考えられていたよりも2倍も速いという
■宇宙へ逃げる
この研究のコンピュータシミュレーションでは、金星の大気のうち、高度が高いところにある水素原子(より明確にいうとHCO+、ホルミルイオンと呼ばれる分子)が宇宙空間へ逃げていることが示唆されている
金星にある水は、大気中に存在している
全部を合わせると、惑星全体に深さ1.2インチ(3cm)の海をつくれるくらいの量だ
対する地球には、惑星全体に深さ1.9マイル(3km)の海をつくれるだけの水がある
「地球とほぼ同じ大きさと質量でありながら、金星には地球の10万分の1の水しか存在しない」この研究の共同筆頭著者で、コロラド大学ボルダー校の大気宇宙物理研究所(LASP)で研究を行うマイケル・チャフィンはそう述べる
■生命の探索
この研究は、惑星科学者が宇宙で水を探す上で、さらには生命を探す上で役立つかもしれない
どの恒星でも、その周囲にハビタブルゾーンが存在する
つまり、水が蒸発しきってしまうほど熱くなく、凍りつくほど寒くもない領域のことだ
しかし、金星が実証しているように、惑星の軌道がハビタブルゾーンにあるだけでは、その惑星に生命が存在する可能性があるとは言えない
「水は生命にとって極めて重要だ」LASPの科学者で、この研究の共同筆頭著者でもあるエリン・カンジは述べる
「宇宙で、液体の水が維持される条件を理解する必要がある。そうした条件が、現在の金星における水のない状態を生んでいるのかもしれない」
金星をめざすミッション
■温室効果
金星と地球の運命が分かれたのは、10億年前ごろのようだ
かつては地球と同じくらいの水があったが、金星大気に含まれる二酸化炭素の雲が、強力な「温室効果」を発揮するようになり、表面温度が華氏900度(摂氏482度)まで上昇し、それにともなって水が蒸発したと考えられている
とはいえ、金星がこれほど乾燥している理由を説明できるのは、金星大気におけるHCO+の存在だ
ただし、これはシミュレーションによる仮説であり、この分子が実際に金星に存在するか否かは、現段階でははっきりしていない
今回の知見の発表に先立ち、金星では最近、生命存在の兆候と考えられる「リン」が、(気体のかたちで)発見されている
最初に発見されたのは2020年だが、金星大気にホスフィンの痕跡が存在すると推測されることが2023年に確認された
ホスフィンは、水素とリンからなる分子(PH3)で、地球上では気体(可燃性のある有毒ガス)だ
■金星をめざすミッション
各宇宙機関は、火星と比べて金星を軽視してきたが、その状況は変わり始めている
現在、金星を詳しく調べるための3つのミッションが計画されている
・米航空宇宙局(NASA)のDAVINCIミッションでは、金星表面にプローブ(着陸機)を送りこむ(2029年打ち上げ)
・NASAのVERITASミッションでは、軌道から金星の火山の地図を作成する(2031年打ち上げ)
・欧州宇宙機関(ESA)のEnnVisionミッションでは、軌道から金星内部を分析し、大気中の微量ガスを調べる(2030年代前半打ち上げ)
残念ながら、上述のいずれのミッションでも、金星大気におけるHCO+の存在を確認することはできない
どの探査機にも、HCO+を検出できる計器が搭載されないからだ
今回の研究に関わった科学者らは、将来のミッションでは実現するかもしれないと期待を寄せている
「これまで、金星をめざすミッションは多くはなかった」とカンジはいう
「けれども、新たに計画されるミッションでは、数十年にわたって蓄積されてきた経験と、高まりつつある金星への関心を生かし、極限環境にあるこの惑星の大気や進化、生命居住可能性が探られることだろう」
(この記事は、Forbes JAPANの記事で作りました)
かつて、太陽系惑星では金星が「第2の地球」として注目された
大きさも地球とほぼ同じで地球に近い性質の惑星といわれた
しかし、その後、火星の方が「第2の地球」として注目された
しかし、再び金星にも「第2の地球」として注目がされるようになった
金星の今後の研究注に目だ(下の研究も含め)
ところで地球の姉妹星といわれる金星で「海や水を(ほとんど)失ったのは強力な温室効果やシミュレーションによる仮説であるが、HCO+の存在らしい
HOMESTAR (ホームスター) 専用 原板ソフト 「太陽系惑星」
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