2024年05月15日

NY株は、反発

14日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、反発し、終値は前日比126ドル60セント高の3万9558ドル11セント

ハイテク株中心のナスダックは122.94ポイント高の1万65111.18

S&P500は25.26ポイント高の5246.68





14日(日本時間)の日経平均株価は反発し、終値は前日比176円60銭高の3万8356円06銭


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
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100年前は存在すらわからなかった、未知の病原体「ウイルス」

人類は19世紀に至るまでウイルスについてまったく「無知」だった
ましてや「免疫」については20世紀に至るまで何もわからなかった

生物でもな非生物でもない、時に味方にも敵にもなるウイルスを人類はどうやって探り当てたのか
科学者たちの苦闘の歴史を見てみよう

【※本記事は、宮坂昌之・定岡知彦『ウイルスはそこにいる』(4月18日発売)から抜粋・編集したものです】

単純な「敵」ではないウイルスの難しさ
中国春秋時代(紀元前500年ごろ)の兵法書である孫子の兵法に「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という一節があるが、人類は、19世紀にいたるまでウイルスという「敵」についてまったく無知であった
加えて、人類は、自らのからだに備わっている生体防御機構「免疫」についての理解はさらに遅く、20世紀になるまで何一つわからなかった
「彼も知らず己も知らず」だから、これでは、百戦すれば百敗するのは必定だ

人類が病原ウイルスと闘う武器を獲得するためには、まずウイルスがいかなるものかを知る必要があった
ただし、ウイルスは単純な「敵」といえるようなわかりやすい存在ではない
ウイルスは、生物ではなく、非生物でもない
時に敵になるが、時に味方にもなる

ウイルスの発見
「ウイルス(virus)」は、英語ではヴァイラスと発音する
ものの本ではしばしばウイルスはドイツ語の「ビールス」由来だとしているが、実際、ドイツ語では「ウィールス」に近い発音で、日本語のウイルスと近い

ウイルスという言葉は、もとはラテン語に由来し、「病毒」という意味だった
歴史を紐解くと、かのギリシャのヒポクラテス(紀元前400年ごろに活躍した「医学の父」とよばれる学者)が「病気の原因の一つにウイルス(病毒)がある」と言ったのが、起源であるようだ(山内一也:『新版 ウイルスと人間』岩波科学ライブラリー)。

しかし、病原体としてのウイルスの実体が見えてきたのは今から100年ほど前、1890年ごろのことだ
ロシアのディミトリ・イワノフスキー、ドイツのフリードリッヒ・レフラーとパウル・フロッシュ、さらにはオランダのマルティヌス・ヴィレム・ベイエリンクが、ほぼ同じころに、ウイルスが「細菌よりはずっと小さく素焼きの陶板まで通り抜けるほど微小な『病原体』である」ことに気づいた

素焼きの陶板とは、当時、シャンベラン型濾過器ともよばれ、1880年代にかの有名な細菌学者のルイ・パスツールの実験助手だったシャルル・シャンベランが考案したものだ
彼は、素焼きの陶板に圧力をかけて液体を通すと細菌が除去されることを発見し、パスツールをはじめとする当時の医学者たちはこれを細菌除去用のフィルター=濾過器として用いた

オランダのベイエリンクはこのフィルターを通り抜ける病原体があることに気づき、これを「濾過性病原体」と名付けた
今のウイルスがこれに相当する

ベイエリンクはタバコモザイクウイルスを用いて数々の実験を行った
このウイルスは、タバコの葉に付いて、モザイク状の斑点ができて葉の成長が遅れる「タバコモザイク病」を起こす
長らくこの原因は不明だったが、モザイク病の葉からの汁液を健康な葉に付けるとモザイク病が再現されたことから、感染性因子の存在が考えられた

右に述べたごとく、ベイエリンクは病原体が「濾過性」であることを見つけ、細菌ではない未知の分子が感染性因子であると提唱した
特筆すべきは、彼は、「濾過性病原体」が、細菌とは違い、試験管内に入れた培地の中では培養できないことを見つけていた点だ

いまでこそウイルスは「生きた細胞の中でしか増殖しない」ことがわかっているが、オランダが生んだ慧眼ベイエリンクはこの事実に気づき、ウイルスが「生きた感染性の液体」であると表現していた
「先見の明」とはまさにこのことである

それから約40年後(1930年代)、アメリカのウェンデル・スタンリーがタバコモザイクウイルスの結晶化に成功し、その結晶を10億倍薄めてもなお感染性を示すことを明らかにした
この時点では、スタンリーは「濾過性病原体」が結晶化できたことから、その本体がタンパク質であると考えていた

しかし、その後、実は、この結晶中のタンパク質に包まれたわずかなRNAが病原体の本体であることがわかった
これは、ベイエリンクの「濾過性病原体」の発見から約60年後の1956年、今からわずか約70年前のことである(中屋敷均:『ウイルスは生きている』(講談社現代新書)
つまり、ウイルス学の歴史はほかの生命科学に比べてかなり浅く、ウイルスについての知見もいまだ十分とはいえない

 *

私たちのからだは一見きれいに見えても実はウイルスまみれだった! 

宮坂昌之・定岡知彦『ウイルスはそこにいる』(4月18日発売)は、免疫学者とウイルス学者がタッグを組んで生命科学最大のフロンティアを一望します!

(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)

ウイルスや細菌は、ある意味地球上の頂点に立った人類がそれを媒介する昆虫とともに唯一ともいえる「天敵」です

あの野口英世も黄熱ウイルスの黄熱病の研究中に自身も発病し死去
(米国を拠点に医学界の大きく貢献)

当時の技術では黄熱ウイルスを発見できなかった


ウイルスはそこにいる (講談社現代新書 2742) 新書

ウイルスは我々とともに存在している
人類の天敵ともいえるウイルスだが、我々の身体にも共存しており、共生の道も
posted by june at 04:18| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする