29日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、続伸し、終値は前週末比146ドル43セント高の3万8386ドル09セント
ハイテク株中心のナスダックは前週末比55.18ポイント高の1万5983.08
29日(日本時間)の日経平均株価は昭和の日でお休み
(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
2024年04月30日
月誕生を探るカギを発見 42億年前、月は「裏返し」になっていた?
月にウサギが住む前の話
NASAの探査機2機が、月の引力にわずかな変動があるのを検出しました
これは、高密度の層が底に沈んでいる証拠だと考えられます
月の重力異常は、月の進化の名残?
昔々、42億年前に月が誕生した頃のお話
月の地中深くにある密度の高い地層がマントル(岩石でできた外側の部分)と混ざり合い、月の表面に再び浮き上がってくるという劇的な出来事が起きた可能性があるのです
アリゾナ大学の研究チームが、月の誕生にかかわる画期的な説を裏付けるあらたなエビデンスを発見しました
その説が事実なら、月は生まれて数百万年後に「裏返し」になったことになります
学術誌『Nature Geocience(ネイチャー・ジオサイエンス)』に掲載された論文によると、研究者チームは月の重力場の微妙な変化に注目し、鉱物に富んだ層が沈んでいることを示す物理的証拠を世界で初めて提示したのだそう
2011年、NASAの月探査機グレイル(GRAIL)2機が「月の重力場のマップを作成する」というミッションのため、月の周回を始めました
このミッションでは、探査機の1つが特定の地域を飛行する際に加速していることが発覚
月面に重力異常があることが判明したのです
ベルリンにあるドイツ航空宇宙センターの研究者で、今回の論文の共著者でもあるアドリアン・ブロケット(Adrien Broquet)氏は以下のように答えています
こうした重力異常は、月内部の約40km奥深くに高密度の岩石が存在することを示しています
そして、これらの岩石は、月の初期のダイナミックな進化の名残だと考えています
地中奥深くにある層が地表にあふれ出した感じ
月が誕生したとき、月はマグマの海に覆われていました
この海が冷えて固まると、地表近くにある密度の低い層が結晶化し、月のマントルと地殻が形成されました
しかし、地表よりもずっと深い、月の核に近いところにある密度の高い層は、時間をかけて結晶化します
この層には鉄やチタンが多く含まれ、上の層よりも密度が高いため、月の奥深くに沈み込んでいきました
その結果、鉱物が豊富で密度の高い層は月のマントルと混ざり合い、溶け、チタンが豊富な溶岩流となって月の表面に戻ってきたのです
これは現在でも、確認することができます
宇宙飛行士が月のサンプルを採取し、高濃度のチタンを発見したアポロの時代から、「月が裏返しになった」という説は存在していました
しかし、今回の研究は、月の微妙な重力異常をもとに、この説を証明した初めてのケースになります
現在、NASAは宇宙飛行士を月面に着陸させるアルテミス計画に向けて準備中
これが実現すれば、きっと月の誕生の謎を解くヒントをたくさん持って帰ってくれるはず
神秘の衛星の秘密が解明される日も近いかもしれません
(この記事は、GIZMODEの記事で作りました)
月は太陽とともに身近な存在です
海の満潮・干潮は月の引力が影響しているとされます
月にうさぎがいるかはわかりませんが、水などの痕跡、地球外生命体、貴重の資源、地球からの移住などの可能性がいわれています
人類は再びアルテミス計画などで月を目指し、月に注目していますています
月が裏返しになった説はあのアポロ(計画)の時代からありましたが、今回の研究で尾の可能性が証明されました
月を再び目指す人類・・・
神秘的な魅力のある月の秘密が解明される日もあるかもしれません
人類はふたたび月を目指す (光文社新書) 新書
アポロ計画以来50年超ぶりにアルテミス計画で米国が月を目指しているように人類はふたたび月を目指している
NASAの探査機2機が、月の引力にわずかな変動があるのを検出しました
これは、高密度の層が底に沈んでいる証拠だと考えられます
月の重力異常は、月の進化の名残?
昔々、42億年前に月が誕生した頃のお話
月の地中深くにある密度の高い地層がマントル(岩石でできた外側の部分)と混ざり合い、月の表面に再び浮き上がってくるという劇的な出来事が起きた可能性があるのです
アリゾナ大学の研究チームが、月の誕生にかかわる画期的な説を裏付けるあらたなエビデンスを発見しました
その説が事実なら、月は生まれて数百万年後に「裏返し」になったことになります
学術誌『Nature Geocience(ネイチャー・ジオサイエンス)』に掲載された論文によると、研究者チームは月の重力場の微妙な変化に注目し、鉱物に富んだ層が沈んでいることを示す物理的証拠を世界で初めて提示したのだそう
2011年、NASAの月探査機グレイル(GRAIL)2機が「月の重力場のマップを作成する」というミッションのため、月の周回を始めました
このミッションでは、探査機の1つが特定の地域を飛行する際に加速していることが発覚
月面に重力異常があることが判明したのです
ベルリンにあるドイツ航空宇宙センターの研究者で、今回の論文の共著者でもあるアドリアン・ブロケット(Adrien Broquet)氏は以下のように答えています
こうした重力異常は、月内部の約40km奥深くに高密度の岩石が存在することを示しています
そして、これらの岩石は、月の初期のダイナミックな進化の名残だと考えています
地中奥深くにある層が地表にあふれ出した感じ
月が誕生したとき、月はマグマの海に覆われていました
この海が冷えて固まると、地表近くにある密度の低い層が結晶化し、月のマントルと地殻が形成されました
しかし、地表よりもずっと深い、月の核に近いところにある密度の高い層は、時間をかけて結晶化します
この層には鉄やチタンが多く含まれ、上の層よりも密度が高いため、月の奥深くに沈み込んでいきました
その結果、鉱物が豊富で密度の高い層は月のマントルと混ざり合い、溶け、チタンが豊富な溶岩流となって月の表面に戻ってきたのです
これは現在でも、確認することができます
宇宙飛行士が月のサンプルを採取し、高濃度のチタンを発見したアポロの時代から、「月が裏返しになった」という説は存在していました
しかし、今回の研究は、月の微妙な重力異常をもとに、この説を証明した初めてのケースになります
現在、NASAは宇宙飛行士を月面に着陸させるアルテミス計画に向けて準備中
これが実現すれば、きっと月の誕生の謎を解くヒントをたくさん持って帰ってくれるはず
神秘の衛星の秘密が解明される日も近いかもしれません
(この記事は、GIZMODEの記事で作りました)
月は太陽とともに身近な存在です
海の満潮・干潮は月の引力が影響しているとされます
月にうさぎがいるかはわかりませんが、水などの痕跡、地球外生命体、貴重の資源、地球からの移住などの可能性がいわれています
人類は再びアルテミス計画などで月を目指し、月に注目していますています
月が裏返しになった説はあのアポロ(計画)の時代からありましたが、今回の研究で尾の可能性が証明されました
月を再び目指す人類・・・
神秘的な魅力のある月の秘密が解明される日もあるかもしれません
人類はふたたび月を目指す (光文社新書) 新書
アポロ計画以来50年超ぶりにアルテミス計画で米国が月を目指しているように人類はふたたび月を目指している
2024年04月29日
犬の年齢は人間の7倍じゃない!?遺伝子解析でわかった犬と人間の正しい年齢換算
「犬は人間の7倍の速さで年をとる」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか
しかし人と犬の遺伝子を比較してみると、この常識が実は正しくないことがわかってきました
アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、犬の遺伝子を詳しく分析したところ、犬の年齢と人間の年齢の関係について、新たな事実が明らかになったのです
犬の年齢をどのように換算すれば、人間の年齢のようにイメージできるのでしょうか?
サイエンスライターの筆者がわかりやすく解説します
参考:Quantitative Translation of Dog-to-Human Aging by Conserved Remodeling of the DNA Methylome
年齢換算に重要な「ゲノムのしわ」
私たちの体の設計図であるDNAは、生活習慣や加齢などの影響で、少しずつ変化していきます
この変化の一つが、「DNAメチル化」と呼ばれるものです
DNAにメチル基という化学物質がくっつき、年齢とともに蓄積していきます
つまり、この現象は加齢に伴う「ゲノムのしわ」のようなもので、DNAメチル化パターンを調べることで、その生物の年齢を推定できるのです
研究チームは、若い犬から老犬まで、さまざまな年齢の104頭のラブラドール・レトリバーを対象に、DNAメチル化パターンを調査しました
そして、そのパターンを人間のものと比較した結果、犬の年齢を人の年齢に換算する計算式が得られたのです
犬と人間の年齢は〇倍では表せない
研究チームは、犬と人間のDDNAメチル化パターンを比較し、以下のような式を導き出しました
人間の年齢 = 16× In(犬の年齢) + 31
ln:自然対数(ネイピア数e≒2.71828 を底とする対数)
この式は、犬の年齢と人間の年齢が単純に一定の倍率で増えるのではなく、犬の年齢が若いうちは人間よりも急速に老化が進むものの、年を取るにつれてその速度が緩やかになることを示しています
例えば、犬の1歳を人間の年齢に換算すると、これまでの考えでは7倍の7歳と考えられてきましたが、この式に当てはめると、人間の年齢は約31歳に相当し、想定よりずっと大人であることがわかります
しかし、犬の年齢が12歳になると、単純に7倍なら84歳ですが、この式だと人間の年齢の約71歳に相当することとなり、我々がこれまで考えていたよりも若いのです
単純に犬の年齢に7をかけた値が、人間の年齢とほぼ同じになるのは、犬が9~10歳のときだけで、それでも完全に一致するわけではありません
つまり「犬の年齢×7=人間の年齢」という計算は、犬の一生のごく一部の期間でしか当てはまらず、その認識で愛犬に接すると接し方に大きなズレが生じてしまう可能性があるのです
正しい年齢への理解は愛犬の健康長寿につながる
今回の研究で、犬の年齢と人間の年齢の関係が明らかになったことは、愛犬の健康と幸せにつながる大きな一歩です
従来の「犬は人間の7倍の速さで年を取る」という考え方は、高齢犬の体力や健康状態を過小評価してしまう恐れがありました
しかし、実際には犬の老化速度は一定ではなく、ある年齢以降は人間ほど急激ではなかったのです
この事実を知ることで、高齢犬に対してより適切なケアを提供できるようになります
過剰な運動制限をせずに、犬の体調に合わせて適度な活動を維持することで、老犬の生活の質を高められるかもしれません
愛犬の正しい年齢を知ることは、飼い主が愛犬の一生をより深く理解し、寄り添うためのカギとなります
この研究で知ったことを活かして、愛犬との限られた時間をより豊かに過ごしていってくださいね
(この記事は、サイエンスライター・いわさきはるかさんの記事で作りました)
犬の年齢が単純に人間の7倍といわれていたのが、最新の研究で違うことがわかったそうです
犬は若い時は加齢が従来の考えより速く、加齢が進むと加齢の速度も緩やかになるそうです
これを知り犬と上手く付き合いたいですね
(犬に限らず他のペットとも)
かけがえのない家族を守る 動物病院との最高の付き合い方 単行本(ソフトカバー)
最近はペットなどが家族として扱われるようになりました
それもあるのかわかりませんが、ペットにも人間のかかる生活習慣病も増えてきました
ペットにいわゆる「心の病」も増えてきたようです
さまざまな病気に対応し心のケアもする動物病院
体と心のケアも重要になってきました
大切な家族を守るための動物病院との上手な付き合い方
しかし人と犬の遺伝子を比較してみると、この常識が実は正しくないことがわかってきました
アメリカのカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、犬の遺伝子を詳しく分析したところ、犬の年齢と人間の年齢の関係について、新たな事実が明らかになったのです
犬の年齢をどのように換算すれば、人間の年齢のようにイメージできるのでしょうか?
サイエンスライターの筆者がわかりやすく解説します
参考:Quantitative Translation of Dog-to-Human Aging by Conserved Remodeling of the DNA Methylome
年齢換算に重要な「ゲノムのしわ」
私たちの体の設計図であるDNAは、生活習慣や加齢などの影響で、少しずつ変化していきます
この変化の一つが、「DNAメチル化」と呼ばれるものです
DNAにメチル基という化学物質がくっつき、年齢とともに蓄積していきます
つまり、この現象は加齢に伴う「ゲノムのしわ」のようなもので、DNAメチル化パターンを調べることで、その生物の年齢を推定できるのです
研究チームは、若い犬から老犬まで、さまざまな年齢の104頭のラブラドール・レトリバーを対象に、DNAメチル化パターンを調査しました
そして、そのパターンを人間のものと比較した結果、犬の年齢を人の年齢に換算する計算式が得られたのです
犬と人間の年齢は〇倍では表せない
研究チームは、犬と人間のDDNAメチル化パターンを比較し、以下のような式を導き出しました
人間の年齢 = 16× In(犬の年齢) + 31
ln:自然対数(ネイピア数e≒2.71828 を底とする対数)
この式は、犬の年齢と人間の年齢が単純に一定の倍率で増えるのではなく、犬の年齢が若いうちは人間よりも急速に老化が進むものの、年を取るにつれてその速度が緩やかになることを示しています
例えば、犬の1歳を人間の年齢に換算すると、これまでの考えでは7倍の7歳と考えられてきましたが、この式に当てはめると、人間の年齢は約31歳に相当し、想定よりずっと大人であることがわかります
しかし、犬の年齢が12歳になると、単純に7倍なら84歳ですが、この式だと人間の年齢の約71歳に相当することとなり、我々がこれまで考えていたよりも若いのです
単純に犬の年齢に7をかけた値が、人間の年齢とほぼ同じになるのは、犬が9~10歳のときだけで、それでも完全に一致するわけではありません
つまり「犬の年齢×7=人間の年齢」という計算は、犬の一生のごく一部の期間でしか当てはまらず、その認識で愛犬に接すると接し方に大きなズレが生じてしまう可能性があるのです
正しい年齢への理解は愛犬の健康長寿につながる
今回の研究で、犬の年齢と人間の年齢の関係が明らかになったことは、愛犬の健康と幸せにつながる大きな一歩です
従来の「犬は人間の7倍の速さで年を取る」という考え方は、高齢犬の体力や健康状態を過小評価してしまう恐れがありました
しかし、実際には犬の老化速度は一定ではなく、ある年齢以降は人間ほど急激ではなかったのです
この事実を知ることで、高齢犬に対してより適切なケアを提供できるようになります
過剰な運動制限をせずに、犬の体調に合わせて適度な活動を維持することで、老犬の生活の質を高められるかもしれません
愛犬の正しい年齢を知ることは、飼い主が愛犬の一生をより深く理解し、寄り添うためのカギとなります
この研究で知ったことを活かして、愛犬との限られた時間をより豊かに過ごしていってくださいね
(この記事は、サイエンスライター・いわさきはるかさんの記事で作りました)
犬の年齢が単純に人間の7倍といわれていたのが、最新の研究で違うことがわかったそうです
犬は若い時は加齢が従来の考えより速く、加齢が進むと加齢の速度も緩やかになるそうです
これを知り犬と上手く付き合いたいですね
(犬に限らず他のペットとも)
かけがえのない家族を守る 動物病院との最高の付き合い方 単行本(ソフトカバー)
最近はペットなどが家族として扱われるようになりました
それもあるのかわかりませんが、ペットにも人間のかかる生活習慣病も増えてきました
ペットにいわゆる「心の病」も増えてきたようです
さまざまな病気に対応し心のケアもする動物病院
体と心のケアも重要になってきました
大切な家族を守るための動物病院との上手な付き合い方
競馬、第169回天皇賞・春はテーオーロイヤルが優勝
28日に競馬の第169回天皇賞・春(G1、京都芝3200メートル)が行われ、1番人気の菱田裕二騎手騎乗のテーオーロイヤルが優勝
2着は2馬身差で5番人気のブローザホーン、3着はさらに1/2馬身差で6番人気のディープボンド
(この記事は、JRAのホームページの記事で作りました)
勝ったテーオーロイヤルは強かったですね
私の注目馬は・・・
1着・テーオーロイヤル、2着・ブローザホーン、7着・タスティエーラ、14着・チャックネイト、15着・ドゥレッツァ
馬券予想は当たりました
天皇賞・春といえば「淀の刺客」といわれたステイヤー・ライスシャワーです
1993年にメジロマックイーンの3連覇を阻止しています
前年には菊花賞でミホノブルボンの3冠を阻止
レコードブレイカーともいわれました
その後不振となりますが1995年には根性で2度目の制覇
ミホノブルボン、メジロマックイーンの大記録を阻止した「底力」を見せました
G1は京都の芝3000メートル以上で3勝
この年は阪神大震災の影響で例年の阪神競馬場でなく得意の京都競馬場開催、種牡馬としては中距離の実績が欲しかったなどで1995年の宝塚記念に出走・・・
しかしレース中に骨折故障で予後不良
淀(京都競馬場)に愛されたライスシャワーは淀に散った・・・
伝説の名馬 ライスシャワー物語 (ハルキ文庫 し 16-1) 文庫
菊花賞(芝3000メートル)でミホノブルボンの3冠を阻止し、天皇賞・春(芝3200メートル)でメジロマックイーンの3連覇を阻止したライスシャワーは2年後に天皇賞・春で2度目の制覇、生粋のステイヤー(長距離血統)だった
そして京都で行われた宝塚記念で非業の死
淀(京都競馬場)に愛され、淀に散った「小さな巨人」ライスシャワーの物語
2着は2馬身差で5番人気のブローザホーン、3着はさらに1/2馬身差で6番人気のディープボンド
(この記事は、JRAのホームページの記事で作りました)
勝ったテーオーロイヤルは強かったですね
私の注目馬は・・・
1着・テーオーロイヤル、2着・ブローザホーン、7着・タスティエーラ、14着・チャックネイト、15着・ドゥレッツァ
馬券予想は当たりました
天皇賞・春といえば「淀の刺客」といわれたステイヤー・ライスシャワーです
1993年にメジロマックイーンの3連覇を阻止しています
前年には菊花賞でミホノブルボンの3冠を阻止
レコードブレイカーともいわれました
その後不振となりますが1995年には根性で2度目の制覇
ミホノブルボン、メジロマックイーンの大記録を阻止した「底力」を見せました
G1は京都の芝3000メートル以上で3勝
この年は阪神大震災の影響で例年の阪神競馬場でなく得意の京都競馬場開催、種牡馬としては中距離の実績が欲しかったなどで1995年の宝塚記念に出走・・・
しかしレース中に骨折故障で予後不良
淀(京都競馬場)に愛されたライスシャワーは淀に散った・・・
伝説の名馬 ライスシャワー物語 (ハルキ文庫 し 16-1) 文庫
菊花賞(芝3000メートル)でミホノブルボンの3冠を阻止し、天皇賞・春(芝3200メートル)でメジロマックイーンの3連覇を阻止したライスシャワーは2年後に天皇賞・春で2度目の制覇、生粋のステイヤー(長距離血統)だった
そして京都で行われた宝塚記念で非業の死
淀(京都競馬場)に愛され、淀に散った「小さな巨人」ライスシャワーの物語
2024年04月28日
「ミンゾクガク」は「民族学」?「民俗学」?
「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう
聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか
『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している
※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです
イギリス、アメリカ、フランスの違い
いわゆる「人類学」と呼ばれるこの学問分野は、成立の背景の違いから、国や地域によって名称が少しずつ違っています
あるいは同じ名称が国によって別の意味で使われたりしているので、紛らわしいのです
人類学(Anthropology)は、ギリシア語の「人間anthropos(アントロポス)」と「学logy」からなり、「人間についての研究」を意味します
イギリスでは、人類学は「自然人類学」、「先史考古学」、「社会人類学」の3つによって構成されます
まず「自然人類学」は、皮膚や眼の色、身体各部のサイズや骨格、指紋や血液型などの身体的特徴を比較分類しながら、系統関係や変化を考える分野です
理系的な分野だと言えるでしょう
「先史考古学」は、遺跡から出た土器やそれと一緒に発見された動物の骨や植物の種子などを調べて、先史時代の人間を再構成するものです
そして「社会人類学」は、文字通り地球上に存在する諸民族の社会や文化の研究を行う分野です
イギリスの社会人類学では、伝統的に家族、親族、婚姻や集団の問題に重点が置かれてきました。
これがアメリカに渡ると、これらの3つの領域の他に言語学(言語人類学)が加わります
言語学は、人間の持つ言語の能力やそれぞれの言語の特徴に関する研究です
アメリカでは、イギリスで社会人類学と呼ばれている分野を「文化人類学」と呼びます
私たち日本人にとっては、この文化人類学という言い方のほうが、なじみがあるかもしれませんね
これに対しフランスでは、社会人類学や文化人類学は一般に「民族学」と呼ばれてきました
日本語だとミンゾクガクという同じ音で「民俗学」という学問もあって紛らわしいのですが、フランス語では民族学をEthnogie、民俗学をFolkloreと呼ぶので間違いようがありません
人類学の起源
民族学とは自民族以外の民族(ethnos)を研究する学問で、民俗学は自民族の言語や社会生活を調査・研究する学問です
民俗学は、日本においては河童の伝説を取り上げたことで有名な『遠野物語』の著者・柳田國男によって始められた学問として知られています
このように、イギリスやアメリカでは諸民族の文化だけではなく、生物学的なヒトの形質も含めて探究する学問が人類学と呼ばれてきました
隣接し合った学問どうしの総合化という意識を持っている研究者は、いわゆる文化人類学を中心にやっていても、自らを「人類学者」と名乗ることもあります
私自身も、そっちの範疇に入ると思っています
人類そのものや人間の文化を扱う研究領域がどの時期に、どのようにして現れたのかに関しては諸説あります
ですが15世紀以降、ヨーロッパがそれまで経験したことがなかった規模で「外の世界」と出合ったことが契機になったのは間違いありません
ヨーロッパで絶対主義国家が興隆し、重商主義が発展したことで、15世紀末に大航海時代が始まりました
ヨーロッパは、海の向こうの未知なる「他者」たちに出合ったのです
その意味で人類学は、その歴史の始まりからして「他者」についての学問という性格を持っていました
人類学の起源に関して、もうひとつ重要なこととして、ヨーロッパにおける人間の本質や人間社会の成立への関心の高まりが挙げられます
ルネサンス期後半(16世紀)から啓蒙主義時代(18世紀)にかけて、国家というものが存在しない自然の中に置かれたら、人間はどのように暮らしていくのかという、「自然状態」に対する関心が高まったのです
17世紀を生きた哲学者トマス・ホッブズは、自然状態に近い社会では、人間の本性がむき出しになり「万人の万人に対する闘争」が起きると唱えました
そして、その状態を治めるために社会契約を結んで、国家がつくられたのだと説きます
これを「社会契約説」と呼びます
この言葉を聞いたことがある読者もいるでしょう
一方、18世紀の政治哲学者ジャン=ジャック・ルソーは、自然状態の人間とは、自己愛と同情心以外の感情は持たない無垢な精神を持つ存在だと捉えました
ルソーよりも20年あまり早く生まれたのが、啓蒙思想家のシャルル・ド・モンテスキューです
1721年の『ペルシャ人の手紙』は、架空の2人のペルシャ人の旅を描いている点で、後の「民族誌」の先駆けであったとも評されることがあります
1748年の『法の精神』は、政府の形態や諸国民の気質に気候が与える影響に関して、世界中の事例を用いて考察しています
(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)
民俗学では日本では「遠野物語」の柳田國男氏の印象が私は強いです
個人的には日本の柳田氏の民俗学、世界的には文化人類学に興味があります
はじめての人類学 (講談社現代新書) 新書
人類学とは何か、人類学の真髄に迫る入門書
人類学の重要人物4人の足跡・フィールドワークを通して人類学を考える
聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか
『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している
※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです
イギリス、アメリカ、フランスの違い
いわゆる「人類学」と呼ばれるこの学問分野は、成立の背景の違いから、国や地域によって名称が少しずつ違っています
あるいは同じ名称が国によって別の意味で使われたりしているので、紛らわしいのです
人類学(Anthropology)は、ギリシア語の「人間anthropos(アントロポス)」と「学logy」からなり、「人間についての研究」を意味します
イギリスでは、人類学は「自然人類学」、「先史考古学」、「社会人類学」の3つによって構成されます
まず「自然人類学」は、皮膚や眼の色、身体各部のサイズや骨格、指紋や血液型などの身体的特徴を比較分類しながら、系統関係や変化を考える分野です
理系的な分野だと言えるでしょう
「先史考古学」は、遺跡から出た土器やそれと一緒に発見された動物の骨や植物の種子などを調べて、先史時代の人間を再構成するものです
そして「社会人類学」は、文字通り地球上に存在する諸民族の社会や文化の研究を行う分野です
イギリスの社会人類学では、伝統的に家族、親族、婚姻や集団の問題に重点が置かれてきました。
これがアメリカに渡ると、これらの3つの領域の他に言語学(言語人類学)が加わります
言語学は、人間の持つ言語の能力やそれぞれの言語の特徴に関する研究です
アメリカでは、イギリスで社会人類学と呼ばれている分野を「文化人類学」と呼びます
私たち日本人にとっては、この文化人類学という言い方のほうが、なじみがあるかもしれませんね
これに対しフランスでは、社会人類学や文化人類学は一般に「民族学」と呼ばれてきました
日本語だとミンゾクガクという同じ音で「民俗学」という学問もあって紛らわしいのですが、フランス語では民族学をEthnogie、民俗学をFolkloreと呼ぶので間違いようがありません
人類学の起源
民族学とは自民族以外の民族(ethnos)を研究する学問で、民俗学は自民族の言語や社会生活を調査・研究する学問です
民俗学は、日本においては河童の伝説を取り上げたことで有名な『遠野物語』の著者・柳田國男によって始められた学問として知られています
このように、イギリスやアメリカでは諸民族の文化だけではなく、生物学的なヒトの形質も含めて探究する学問が人類学と呼ばれてきました
隣接し合った学問どうしの総合化という意識を持っている研究者は、いわゆる文化人類学を中心にやっていても、自らを「人類学者」と名乗ることもあります
私自身も、そっちの範疇に入ると思っています
人類そのものや人間の文化を扱う研究領域がどの時期に、どのようにして現れたのかに関しては諸説あります
ですが15世紀以降、ヨーロッパがそれまで経験したことがなかった規模で「外の世界」と出合ったことが契機になったのは間違いありません
ヨーロッパで絶対主義国家が興隆し、重商主義が発展したことで、15世紀末に大航海時代が始まりました
ヨーロッパは、海の向こうの未知なる「他者」たちに出合ったのです
その意味で人類学は、その歴史の始まりからして「他者」についての学問という性格を持っていました
人類学の起源に関して、もうひとつ重要なこととして、ヨーロッパにおける人間の本質や人間社会の成立への関心の高まりが挙げられます
ルネサンス期後半(16世紀)から啓蒙主義時代(18世紀)にかけて、国家というものが存在しない自然の中に置かれたら、人間はどのように暮らしていくのかという、「自然状態」に対する関心が高まったのです
17世紀を生きた哲学者トマス・ホッブズは、自然状態に近い社会では、人間の本性がむき出しになり「万人の万人に対する闘争」が起きると唱えました
そして、その状態を治めるために社会契約を結んで、国家がつくられたのだと説きます
これを「社会契約説」と呼びます
この言葉を聞いたことがある読者もいるでしょう
一方、18世紀の政治哲学者ジャン=ジャック・ルソーは、自然状態の人間とは、自己愛と同情心以外の感情は持たない無垢な精神を持つ存在だと捉えました
ルソーよりも20年あまり早く生まれたのが、啓蒙思想家のシャルル・ド・モンテスキューです
1721年の『ペルシャ人の手紙』は、架空の2人のペルシャ人の旅を描いている点で、後の「民族誌」の先駆けであったとも評されることがあります
1748年の『法の精神』は、政府の形態や諸国民の気質に気候が与える影響に関して、世界中の事例を用いて考察しています
(この記事は、現代ビジネスの記事で作りました)
民俗学では日本では「遠野物語」の柳田國男氏の印象が私は強いです
個人的には日本の柳田氏の民俗学、世界的には文化人類学に興味があります
はじめての人類学 (講談社現代新書) 新書
人類学とは何か、人類学の真髄に迫る入門書
人類学の重要人物4人の足跡・フィールドワークを通して人類学を考える