2023年12月13日

「理論上存在し得ない天体」をオリオン大星雲の最新画像から新発見

最新最強の「ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」が、オリオン座で有名な「オリオン大星雲」をかつてない解像度で観測しました

その結果美しい画像が得られただけでなく、理論上存在し得ない奇妙な天体が多数発見され、世界的にとても大きな話題となっています

●オリオン大星雲
冬の夜空に輝くオリオン座は、ベテルギウスとリゲルという1等星が2つ、2等星も5つある、まさに星座の王様に相応しいメジャーな星座です

そんなオリオン座を語る上で欠かせない天体が、ベルトからやや下の位置にあるオリオン大星雲です

地球から肉眼でも見え、低倍率の望遠鏡でも明確にその姿を捉えることができます

オリオン大星雲は地球から約1300光年離れた場所にあり、その直径は約20光年であり、その中に実に2800個もの恒星が含まれていると考えられています

Oトラペジウム
そしてオリオン大星雲の中心部に位置する特に明るい恒星の集団は、「トラぺジウム」と呼ばれます

特に際立って見える4つの星々はどれも太陽の数十倍の質量を持つ、かなり大質量で若い恒星です

オリオン大星雲がこのように美しく輝いて見えるのは、特にトラペジウムを構成する主要な4つの大質量星から放射された強い可視光線や紫外線のエネルギーを受け、星雲自らも発光しているためです

トラペジウムは地球から見ると4つの星が際立って見えますが、実際にはその他にもいくつもの恒星が存在しており、より強力な望遠鏡を使うとその姿を捉えることができます

●JWSTの最新画像が公開!
最強の性能を持つJWSTが観測した、オリオン大星雲とトラペジウムの最新・最高解像度画像が公開されました

JWSTはオリオン大星雲からやってくる電磁波のうち、私たちが見える可視光ではなく、見えない赤外線を観測しているため、その波長や強度に応じて、可視光で着色して画像化されています

多くの恒星が映りすぎて、もはやどれがトラペジウムなのかよくわからないほどの圧倒的な解像度を誇っており、めちゃくちゃ綺麗です

恒星など多数の天体が映っており、その周囲には原始惑星系円盤を伴う天体も見受けられます

このような円盤構造内で物質が集まることで、地球や木星のような惑星質量天体が形成されると考えられています

また同様の場所を、より波長が短い赤外線で撮影した画像も公開されていたので、併せて紹介します

トラペジウムの右上の方へ伸びる、長い指のような形をした高密度の分子雲が目を引きます

これは今から500~1000年ほど前に2つの若い大質量星同士が衝突したことで、このような構造が生み出されたと考えられています

大部分が赤いのは、爆心地から巨大なエネルギーを受けることで、周囲の水素ガスが発光していることを示しています

そして指の先端部のより高温な部分は緑色に、さらに最も高温な部分は白く映っています

●存在し得ない天体を多数新発見
そしてJWSTはオリオン大星雲から、恒星を公転しない自由浮遊惑星(0.6~13木星質量程度)を540個も発見しました

さらにそれらのうち9%が連星系(JuMBOs、Jupiter-Mass Binary Objects)だったそうです

自由浮遊惑星やJuMBOsは、恒星のように自らエネルギーを生み出して輝くことがないため、通常はとても暗く観測が困難な天体です

しかしオリオン大星雲のように星が活発に生成されている領域では、自由浮遊惑星も誕生後まもなく、表面温度が比較的高いままなので、観測ができます

そしてこの大量の自由浮遊惑星やその連星系(JuMBOs)は、理論上存在し得ない、非常に不可解な天体であると世界的に話題になっています

○これらの天体はなぜ不可解なのか?
惑星質量天体は一般的に、「まず別の恒星質量天体が形成され、その周囲にできた原始惑星系円盤の物質が集まって形成される」と考えられています

しかし原始惑星系円盤から形成された惑星質量天体が自由浮遊惑星になるには、恒星の重力を何らかの理由で振り切る必要があります

そのため540個という大量の自由浮遊惑星は、一般的な惑星質量天体の形成メカニズムではその存在をうまく説明できません

一方で、分子雲が集まり、恒星が形成される過程で質量が足りずに直接低質量の天体が形成されるという、また別の天体形成プロセスも考えられます

しかしその過程の最初の「断片化」という段階において、最低でも木星の3~5倍の質量が必要であると考えられており、今回オリオン大星雲で発見されたようなそれ以下の質量の天体の存在は説明が難しいままです

さらに惑星質量天体の連星系である「JuMBOs」の存在は、より不可解です

なぜなら大質量の恒星ほど、連星系を成す割合が高く、質量が小さくなるほど連星系を成す割合が低くなるためです

○新たな仮説
ではオリオン大星雲で発見された大量の自由浮遊惑星とその連星系(JuMBOs)は、どのように形成されたのでしょうか?

これらの天体は本来恒星になるはずの天体だったものの、分子雲が集まる過程で周囲の物質が、付近に存在する若く高温な星々からの紫外線によって蒸発させられ、恒星になる前に成長が止まってしまったのだといいます

このように考えることで、大量に存在する自由浮遊惑星の存在を上手く説明可能です

ただし大量のJuMBOsの存在は未解明のままです

JWSTの観測によって従来の恒星・惑星形成メカニズムに大きな疑問が投げかけられることとなりました


https://arxiv.org/pdf/2310.01231.pdf
https://bigthink.com/starts-with-a-bang/jwst-free-floating-planets-orion/
https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Webb/Webb_s_wide-angle_view_of_the_Orion_Nebula_is_released_in_ESASky

(この記事は、宇宙ヤバイchキャベチの記事で作りました)

最新最強の宇宙望遠鏡・JWSTによって「理論上存在し得ない天体」をオリオン大星雲の最新画像から新発見されました

観測技術などの進歩によりまた新たな宇宙の謎が増えました

宇宙は技術の進歩などで宇宙の謎が解明されていますが、一方で新たな謎も・・・・


知れば知るほど面白い宇宙の謎: たとえばビッグ・バン以前、宇宙に何があったのか? (知的生きかた文庫) 文庫

宇宙は謎だらけだ
宇宙の始まりと終わりは?
宇宙の「果て」は?
このまま膨張し続けるのか?
ブラックホール、暗黒物質、暗黒エネルギーとは?
など
posted by june at 12:33| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NY株は、4営業日続伸

12日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、4営業日続伸し、終値は前日比173ドル01セント高の3万6577ドル94セント

ハイテク株中心のナスダックは100.91ポイント高の1万4533.40




12日(日本時間)の日経平均株価は続伸市、終値は前日比51円90銭高の3万2843円70銭


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)
posted by june at 06:41| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大谷翔平投手がドジャース入り 北米プロスポーツ史上最高額の10年総額1015億円

米大リーグ・エンゼルスからフリーエージェント(FA)になっていた投打二刀流スター、大谷翔平選手(29)が9日(日本時間10日)、ドジャースと契約を結ぶことが決まった
自身のインスタグラムで発表した
代理人の事務所によると、2024年シーズンからの10年契約で総額7億ドル(約1015億円)
大リーグだけでなく、北米プロスポーツでも史上最高額となった
近く、入団会見が行われる

大谷選手はインスタグラムで、まず「ファンの皆さま、野球関係者の皆さま、決断に至るまで長くかかったことをおわびします。次のチームにドジャースを選ぶことに決めました」と報告
米大リーグで最初に在籍したエンゼルスに対しては、「特に浮き沈みの激しかった私を支えてくださったファンのサポートと声援は、私にとって世界でした。過ごした6年間は私の心に永遠に刻まれます」と感謝
新たにプレーするドジャースには「私は常にチームのために尽くし、常に自分が最高の状態になるため、全力を出し続けることを約束します。私の野球人生の最後の日までドジャースだけでなく、野球界のために努力し続けます」と活躍を誓った
そして最後に「文章では伝わらないこともありますので、後の会見で改めてお話したいと思います。どうもありがとうございます」と締めくくった

ナ・リーグ西地区のドジャースは23年シーズン、100勝を挙げて地区優勝を果たしたものの、地区シリーズで敗れた
これまでワールドシリーズ制覇は7回を数え、ここ13シーズン連続でポストシーズンに進出
大谷選手はベッツ選手、フリーマン選手らとともに打線の中軸を担うことになりそうで、先発投手陣の再構築に成功すれば、4季ぶりの世界一も見えてくる
1995年から大リーグで活躍した野茂英雄投手が最初に所属した球団で、日本選手の対応にもたけている

(この記事は、産経新聞の記事で作りました)

大谷翔平投手がドジャースへ

今シーズンは、史上初の2年連続の「2桁勝利&2桁本塁打」達成

日本人初の本塁打王となり、史上初の2度目の満票MVPにも輝いた

終盤の故障で来シーズンは打者専念となるが、今後も活躍が楽しみだ

投打二刀流の復活は2025年からを予定


Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2023年10/10・10/17合併号[2023年の大谷翔平 ] 雑誌

2023年シーズンの大谷翔平投手の活躍を特集したニューズウィーク日本版
3月のWBCの世界一奪還・MVPからシーズンに入っての2年連続2桁勝利&2桁本塁打・本塁打王での2度目の満票MVP・・・
posted by june at 03:58| Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする