遺伝の影響は受けるが、親の特徴をそのまま受け継がない
遺伝にかかわる言葉の中でも混同しやすい、遺伝子とDNA、染色体、ゲノムの違いを確認しておきましょう
まず、細胞の核の中には、両親から23 本ずつ受け継がれた46 本の「染色体」があります
染色体は、「ヒストン」と呼ばれるタンパク質に「DNA」が巻きついた棒状のかたまりで、通常は顕微鏡で見てもよくわかりませんが、細胞分裂のときになると棒状のはっきりとした姿を現します
染色体を1本ずつ紐ひも解と くと、二重のらせん状になったDNAが現れます
DNAは、「デオキシリボ核酸(deoxtribonudeic acid」の略で、4種類の塩基と糖(デオキシリボース)とリン酸からなる「ヌクレオチド」が連なって鎖のようになった、遺伝子を伝達する物質です
この塩基の並び方が〝生命の設計図〟とも呼ばれる遺伝情報で、どの塩基をどのような順番で並べるのかが描かれた「遺伝子」が、DNA の二重らせんの上に載のっています
これらを書籍にたとえると、DNAは文字が印刷された紙で、遺伝子は紙に印刷された文章、そして染色体は1冊の本で、23冊で1セットのシリーズ本が2セットそろった本棚はゲノムということになります
『眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議』はこんな人におすすめ!
・人間の体の構造について学びたい
・人体における不思議なメカニズムについて触れてみたい
・誰かに話したくなる体の雑学を得たい
以上の方には「図解 人体の不思議」は大変おすすめな本です
テレビやインターネットには健康に関するさまざまな情報があふれており、スマートフォンで専門的な知識ですら手軽に検索することが可能です
しかし、これらの健康に関する情報にはさまざまな内容が含まれており、その真偽を含めた有用性(どれが大事な情報か)を判断することが難しい状況があるように思われます
これらの情報の有用性を判断して有効に活用し、自分自身が健康であるためには、まず人間の“からだ”についてできるだけ正しい知識を持つことが重要ではないでしょうか?
なぜならこの正しい知識を持つことが、巷にあふれる健康に関する情報に流されず、鵜呑みにせず、どれが有用な情報であるのかを判断できるようになる土台となるからです
本書では、人間の“からだ”についての理解を深めるための基本的な疑問を取り扱い、図解を入れながら、わかりやすく説明しています
読めば皆様の“からだ”のことをもっと知ろうとする意欲を刺激し、さらに知識を得るための第一歩となってくれるはずです
脳は重くてシワの数が多いほど頭がいいのか?
生物の体には不思議なポイントが沢山あります
そして特に最も神秘的なカラダの部位と言えば人間の脳です
まずは、人体の脳における不思議について解説しましょう
動物と脳の関係を比較すると、一般に小動物ほど体重の割に脳が重く、逆に大型動物ほど軽いことがわかります
動物の脳と体重の間には、「脳の重量は体重の0.75乗に比例する」という規則性があり、これを「スケーリング」といいます
ただし、この動物界の普遍的な規則にあてはまらない動物がいます
それがヒトです
ヒトは、動物の中では例外的に大きな脳を持っているのです
また、ヒトの場合、アインシュタインの脳が1230グラムと一般的な成人男性の脳(1350〜1500グラム)よりも小さかったことから、脳の大きさと頭のよさは関係ない、ともいわれます
しかし、カリフォルニア大学の「脳の大きさと知能指数(IQ)の関係」の研究では、わずかながら脳の大きな人ほどIQが高く、とくに「大脳皮質」の「前頭前野」と「後側頭葉」の皮質が厚い人のIQが高いという結果が発表されました
天才は生まれつきではない、幼少期がポイント
ところが、さらに研究を進めると、皮質が厚くてもIQが高くない人がいることもわかりました
このことから「IQの高さは皮質の厚さより、脳が幼少期にどれだけ成長したかが重要」といわれてきました
この説を裏づけるように、IQが120以上の人の脳は、7〜9歳頃の幼少期にはむしろ平均よりも皮質が薄く、その後13歳まで肥大化し、厚みを増し続けていたとされ、幼少期の教育熱は高まりそうです
しかし、一方でIQはあらゆる知能を網羅した数値ではなく、万能性がないことも把握する必要がありそうです
昔からよく「脳みそのシワが多いほど頭がいい」といわれます
しかし、脳のシワは胎児のときに大脳が形成される過程でつくられ、生まれたときにはすでにできあがっているため、成長してどんなに勉強してもシワの数は増えないそうです
シリーズ累計300万部は伊達じゃない!
豊富に使われた図解の圧倒的わかりやすさ
本書は「図解」と銘打っているだけあって、図解やイラストがふんだんに使われています
手に取っていただいた読者から理解しやすいと大好評を得ているシリーズです!
右ページに文章、左ページに図解で解説という形で全頁が構成
さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!
この「眠れなくなるほど面白い図解シリーズ」は300万部を突破している大ヒットシリーズです
日々の生活の必須知識として家に置いておきたい一冊!
健康を考える上で「人体」について知っておくことの重要性はとても高いです
この一冊を読んで、睡眠を深く知り、健康な体を手に入れましょう
(この記事は、ラブすぽの記事で作りました)
遺伝関連では、「遺伝子」「DNA」「染色体」「ゲノム」のそれぞれの違いとは?
よく混同されるが全くちがうものだ


眠れなくなるほど面白い 図解 人体の不思議: 人の体はナゾだらけ!?身近な疑問を一挙解決 単行本
人体の不思議について図解で分かりやすく解説