2023年12月04日

大質量星が突如消滅!2009年に起きた大事件の謎が解明されそう

地球から2000万光年彼方にある銀河で発見された、太陽の25倍の質量を持つ赤色超巨星「N6946-BH1」は、2009年には元の光度の10倍、太陽の100万倍以上にまで明るくなりました

しかしその後数年かけて暗くなり、2015年時点ではなんと姿が見えなくなってしまっています

これは一般的な大質量星の最期にあたる超新星爆発では説明できない奇妙な現象です

そんな謎が、ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)がもたらした新発見によって解明されるかもしれません

●一般的な大質量星の最期
自らの内部で起こる核融合反応でエネルギーを生み出し、輝き続ける「恒星」という天体は、その質量でどのような最期を迎えるのかが決まります

太陽の8倍未満の質量しかない中低質量の恒星は、核融合反応が途中で進まなくなり、最終的に核融合を起こせない高密度の物質の塊が残ります

これが燃えカス天体「白色矮星」です

太陽の8倍以上の大質量な恒星の場合、核融合が途中で止まることなく進み、最終的に鉄が生成されます

鉄は最も安定な元素であり、それ以上核融合が進むことはありません

恒星は核融合で膨張しようとする力と、重力とが釣り合うことでその形を維持しています

しかし鉄が形成されると核融合が起こらなくなり、重力に対抗する力が失われ、星の核が自身の重力で急激に圧縮されます

すると中性子星という超高密度天体が形成され、超新星爆発が発生して星の外層が吹き飛びます

特に太陽質量の20~30倍を超えるような超大質量星だと、中性子星すら自身の重力に耐え切れず、ブラックホールが残ると考えられています

●突如消滅した「N6946-BH1」
「N6946-BH1」は、地球から2000万光年彼方にある銀河で発見された、太陽の25倍の質量を持つ赤色超巨星です

2009年には元の光度の10倍、太陽の100万倍以上にまで明るくなりましたが、その後数年かけて暗くなり、2015年時点では姿が見えなくなってしまいました

増光前の2007年時点と比べても5分の1の明るさにまで減光しています

一般的な超新星爆発のように初期段階で突然明るくなるものの、その後超新星のようにとてつもない輝きを放つことなく星が消滅する現象は「失敗した超新星(Failed supernova)」と呼ばれます

N6946-BH1は、理論的に予測されている「失敗した超新星」が発生した有力天体です

失敗した超新星が起こると、星はブラックホールへと崩壊すると予想されます

N6946-BH1はそんな予想の元、「BH1」という部分が名前に含まれています。

●N6946-BH1をJWSTが観測した結果…
最新最強の「ジェイムズウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)」がN6946-BH1を赤外線で観測した結果、新たな事実が判明しました

まず恒星がいた場所全体を取り囲むように広範囲にわたる赤外線の輝きです

これは2009年に恒星が輝いた瞬間に放たれたガスや塵が拡散したものであると考えられています

もしくはブラックホールに流れ込んだ物質が赤外線で光っているかもしれませんが、その可能性は低いとのことです。

また、N6946-BH1があった周辺には、3つもの残留物が新たに発見されています

さらにスペクトル分析の結果、中間赤外線波長が予想より明るいことも判明しました

これらの新事実は、2009年にN6946-BH1が増光した原因は実は失敗した超新星ではなく、恒星同士の合体現象である可能性を高めています

ただし失敗した超新星である可能性を完全に否定するものではありません

非常に重い恒星はブラックホールを形成しますが、星の死の直前に何が起こるのかについては謎も多いです

今後似たような天体を多く観測していくことで、その辺りの謎が解明されることが期待されています


https://browse.arxiv.org/pdf/2309.16121.pdf
https://www.universetoday.com/163473/astronomers-watched-a-massive-star-just-disappear-now-jwst-might-have-some-answers/
https://medium.com/look-upwards/n6946-bh1-the-disappearing-star-b24de72ff3ae#:~:text=One%20massive%20star%2C%20N6946-BH1%2C%20attracted%20attention%20when%20it,it%20was%20clear%20that%20the%20star%20was%20gone.
https://esahubble.org/images/opo1719b/
https://en.wikipedia.org/wiki/N6946-BH1#:~:text=N6946-BH1%20is%20a%20disappearing%20supergiant%20star%20formerly%20seen,was%2020%20million%20light%20years%20distant%20from%20Earth.#:~:text=N6946,light%20years%20distant%20from%20Earth
https://en.wikipedia.org/wiki/Failed_supernova

(この記事は、宇宙ヤバイchキャベチの記事で作りました)

巨大恒星のN6946-BH1の消滅は従来のブラックホール化説と違っている可能性も・・・
(ただし、ブラックホール化も完全否定できない)

今後の観測・調査の「進展」での「完全解明」が期待される

宇宙はまだまだ謎が多いですね


知れば知るほど面白い宇宙の謎: たとえばビッグ・バン以前、宇宙に何があったのか? (知的生きかた文庫) 文庫

科学が進んだ現在にあっても宇宙は謎が多い
分からないことだらけだからこそ解明のしがいもあるし、ある意味「面白い」のかもしれない
posted by june at 12:28| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

レッド・ツェッペリンのジャケットに登場した「老人」、正体が判明

50年以上の時を経て、「レッド・ツェッペリンIV」のアルバムジャケットに映る杖をついた老人の正体がついに判明した

英ロックバンドのレッド・ツェッペリンが1971年にリリースした4枚目のスタジオアルバムのジャケットになった「まきを背負った老人」は、ビクトリア朝時代後期の屋根ふき職人だった
イングランド南西部にあるウィルトシャー博物館が8日声明を発表した。

この屋根ふき職人は1823年にウィルトシャーのミアという町で生まれたロット・ロング氏(時には「ロングイヤー」としても知られる)と思われる
写真が撮影された時期は妻を亡くし、小さな小屋で一人暮らししていた。博物館によると、93年に他界したという

発見者は西イングランド大学ブリストル校地域史センターの客員研究員ブライアン・エドワーズ氏
「ウィルトシャーの屋根ふき職人」と手書きされた原本のモノクロ写真を発見した

エドワード氏は8日、BBCラジオ・ウィルトシャーに出演し、写真の隅に親指の指紋が付着していることから原本だと思われると語った

写真が収められていたのは、「シャフツベリーを訪れた時の思い出。聖霊降臨節、1892年。アーネストからおばさんへのプレゼント」と題したビクトリア朝時代のアルバムで、博物館によれば建築物や街角の風景など100点以上が収められ、地元の労働者のポートレート写真も数点あったという

エドワーズ氏は声明の中で、「レッド・ツェッペリンは自分の青春時代を彩ったサウンドトラック。今回ビクトリア朝時代の写真が発見されたことで、(現存するバンドメンバーの)ロバート、ジミー、ジョン・ポールも面白がって喜んでくれたらうれしい」と述べた

エドワーズ氏によれば、アルバムの手書きの筆跡がインターネットで見つけた署名と部分的に一致したことから、写真を撮影したのはビクトリア朝時代に活躍した写真家のアーネスト・ハワード・ファーマー氏だと思われるという

西イングランド大学によると、バンドのリードシンガーであるロバート・プラント氏が南イングランドのバークシャーで、ギタリストのジミー・ペイジ氏の自宅付近にあるアンティークショップでこの写真の彩色バージョンを発掘したと考えられている

「レッド・ツェッペリンIV」のジャケットに映っているのは彩色されたこの写真のみで、珍しいことにバンドの名前はおろか、文字は一切表記されていない

声明によると、このアルバムは1971年のリリース以来、全世界で3700万枚以上のセールスを記録しているという

結果として、年季の入った顔と白いひげをたくわえ、長い杖を握りしめて背中に背負ったハシバミのまきの重みを支える老人の姿は有名になった

博物館のデビッド・ドーソン館長は声明の中で、「田舎と都会の対比というテーマがレッド・ツェッペリンによってどのように掘り下げられ、70年の時を経て象徴的なアルバムジャケットの中心となったのかを見るのは興味深い」と述べた

原本の写真は来年春、ビクトリア朝時代にイングランド西部で撮影された他の写真とともにウィルトシャー博物館で展示される予定

(この記事は、CNN.co.jpの記事で作りました)

レッド・ツェッペリンIV』は歴史的名盤

ジャケットにタイトル名もバンド名もクレジットされず、「まきを背負った老人」とバンドの4人のシンボルマークのみがクレジットされている

タイトルやバンドの知名度ではなく、純粋に音楽性のみで「勝負」したバンドの意思・意向などが感じられる

レッド・ツェッペリンは解散から何年も経つが、その人気などは衰えない

こんなバンドは他にはビートルズ、さらにいえばクイーンぐらいか!

アルバム収録曲も全て名曲だが「天国への階段」は超名曲であのクラシック音楽の大指揮者・「帝王」ヘルベルト・フォン・カラヤンが「私がアレンジしても同じになる」という主旨の発言で絶賛したといわれる


レッド・ツェッペリンIV

本作はレッド・ツェッペリンの最高傑作アルバムといわれる歴史的名盤
収録曲全てが名曲だが、中でも「天国への階段」は超名曲
posted by june at 08:34| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

競馬、第24回チャンピオンズカップはレモンポップが優勝

3日に競馬の第23回チャンピオンズカップ(G1、中京ダート1800メートル)が行われた

1番人気の坂井瑠星騎手騎乗のレモンポップが優勝

2着は1馬身1/4差で12番人気のウィルソンテソーロ、3着はさらにクビ差で9番人気のドゥラエレーデ

(この記事は、JRAのホームページの記事で作りました)

レモンポップが逃げ切り勝ちでしたね

同馬は、フェブラリーSも勝っており、同一年ダートのJRA・G1の完全制覇


私の注目馬は・・・
1着・レモンポップ、6着・ハギノアレグリアス、10着・セラフィックコール、11着・クラウンプライド、14着・アイコンテーラー
馬券予想は単勝以外は外しました


チャンピオンズカップといえば2001年の勝ち馬クロフネ
ダートの日本最強馬はカネヒキリかクロフネだと思います


クロフネ 開放の使者 [DVD]

日本競馬の外国産馬へのクラシック開放の最初の年に走ったクロフネ
馬名は開国を実現した黒船(くろふね)から
ダートは2戦のみですが武蔵野S、ジャパンカップダート(当時のレース名、現チャンピオンズカップ)は2戦とも圧勝でした
posted by june at 04:10| Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする