2023年09月24日

石室に銅鏡103面以上、国内最多 倭国王の絶大権力明らかに 桜井茶臼山古墳

初期ヤマト王権の大王墓とされる奈良県桜井市の桜井茶臼山(ちゃうすやま)古墳(3世紀末、全長204メートル)で、石室内に銅鏡103面以上が納められていたと県立橿原考古学研究所が7日、発表した
同古墳では国内最多の81面が確認されていたが、精緻な3次元計測でさらに増加
担当者は「石室は徹底的に盗掘され、当初は200~300面の鏡があったのではないか」とし、倭国を統治した王の絶大な権力を示す一級の資料になりそうだ

石室は長さ6・8メートル、幅1・1メートル、高さ1・7メートル
平成21年の発掘で、盗掘によりバラバラに割れた数センチ大の銅鏡の破片が出土し、今回すべての破片385点を3次元計測
光の照射で微細な凹凸が分かるため、本来の模様などを復元して種類を特定し、103面分が確認できたという

内訳は、邪馬台国(やまたいこく)の女王・卑弥呼が中国・魏から与えられたともいわれる三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)が26面、中国製の画文(がもん)帯(たい)神獣鏡19面などがあり、直径は20センチほどと推定
また、文様の特徴から日本製の内行花(ないこうか)文(もん)鏡も12面確認
銅鏡は弥生時代以来、中国から大半を輸入していたが、国内で本格的に製造を始めたとみている

鏡片の表裏には繊維の痕跡もあり、布製の袋に包んでいたことが判明
石室には、破片ではなく完全な形の鏡を1枚ずつ袋に入れて納めたという

同古墳に次いで銅鏡が多い古墳は京都府木津川市の椿井(つばい)大塚山古墳(同175メートル)の36面以上
三角縁神獣鏡33面を含む計34面が出土した奈良県天理市の黒塚古墳(同130メートル)も知られるが、桜井茶臼山古墳はその3倍に上る

同古墳では、平成21年の調査で「是」と記された三角縁神獣鏡の破片を確認し、「正始(せいし)元年」(240年)の文字のある鏡と同じ鋳型で作られたことが判明
卑弥呼が魏から金印や鏡を受け取った年にあたり、被葬者は卑弥呼の数世代のちの王の可能性も指摘されている
銅鏡の一般公開については今後検討するとしている

◆桜井茶臼山古墳 
昭和24、25年に石室が発掘され、権威の象徴とされる玉杖(ぎょくじょう)や大刀などが出土
平成21年の発掘では大量の銅鏡片のほかに石室を厳重に囲んだ柱列の跡が見つかった
邪馬台国の有力候補地とされる纒向(まきむく)遺跡から南に約4キロに位置
奈良から伊勢方面へ抜ける場所にあり、東国支配を目指した王の墓ともいわれる
国史跡

(この記事は、産経新聞の記事で作りました)

最新の3次元計測により銅鏡103面以上が確認された

当初の調査より増加しており、国内最多で倭国王の権力を示している
(盗掘もされ、盗掘前は200~300面あったかも)

技術の進歩などもあり、謎の多い古代も解明されてきています


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