■ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会 1次リーグD組 日本代表 42-12 チリ代表(日本時間10日 トゥールーズ)
ラグビー日本代表(世界ランク14位)は、W杯初戦でチリ代表(同22位)を42-12で下し、白星スタートを切った。
序盤に先制トライを奪われたが、直後に同点に追いつくと、数的有利の状況の中で2トライを決め、前半は21-7で折り返した
後半は相手の猛攻からトライを決められるが、リーチ・マイケル選手のトライで突き放し、終盤でスピード感のある攻撃から中村亮土選手らがダメ押しの2トライを決め、W杯初出場のチリに快勝した
さらにこの試合計6トライで4トライ以上を決めた日本は、ボーナスポイントを獲得し勝ち点5を獲得した
ケガから復帰のアマト・ファカタヴァ選手が2トライを決めるなど攻守に活躍
松田力也選手は6本のコンバージョンキックを全て決めた
この日はキャプテン・姫野和樹選手が左脚のふくらはぎを痛めて登録メンバーから外れ、サウマキ・アマナキ選手が入った
J・コーネルセン選手が姫野選手に代わってNO.8に
さらに4度目のW杯に挑むリーチ・マイケル選手、FW陣には稲垣啓太選手、坂手淳史選手、具智元選手など前回大会の主力メンバーが先発に起用された
試合前のウォーミングアップでは欠場する姫野選手がフィフティーンをバックアップ、声をかけて練習をサポート
前半6分、日本はチリに狭いところから攻め込まれるとディフェンス陣のマークがズレて抜け出された
数的有利をチリに作られると右サイドに先制トライを決められた
角度のないところからコンバージョンも決められ0-7
日本は再開のキックオフからこぼれたボールをアマト・ファカタヴァ選手が拾ってノーホイッスルトライを決めた
すぐさま1トライ返すと、松田選手が落ち着いてコンバージョンを決め7-7の同点に追いついた
リズムを掴んだ日本はチリの攻撃をリーチ・マイケル選手が出足の速いタックルで潰していった
日本は攻撃でも素早いボール回しで敵陣に攻め込むとチリはスピードに付いていけずファウルを連発
前半24分には、チリの3番ディトゥス選手が具智元選手への危険なアフタータックルでイエローカードとなり10分間の退場
日本が数的有利の状況となった
前半30分、ゴールライン手前でのスクラムからゲームキャプテンのスクラムハーフ・流大選手が狭いサイドを選択し、最後はジョネ・ナイカブラ選手がトライ
松田選手のコンバージョンを決めて14-7と勝ち越しに成功した
前半終了間際には敵陣でのラインアウトからモールで押し込むと、最後はファカタヴァ選手が飛び込みこの日2本目のトライ
松田選手も3本目のコンバージョンを決めて21-7で折り返した
後半8分、日本はディラン・ライリー選手がイエローカードで10分間の退場
その直後、チリにモールで押し込まれポイントを作られると、展開され数的不利な日本はマークがズレてトライを許してしまい21-12
それでも後半14分、日本は敵陣ゴール前でポイントを作り連続攻撃でチリのディフェンスを崩していくと、中央でのラックからリーチ・マイケル選手が飛び込んでトライ
松田選手も4本目のコンバージョンを決めて28ー12とすぐにリード
後半32分にはゴール前でチリがファウルをしてもペナルティーゴールを狙わず、スクラムを選択
疲れも見えてきたチリフォワード陣をスクラムで圧力をかけると最後は中村亮土選手が中央にトライ
松田選手もコンバージョンを決め35-12
後半終了間際には途中出場のワーナー・ディアンズ選手もトライを奪い、松田選手もこの試合6本目のコンバージョンを決め42-12
日本はW杯初戦でボーナスポイントも手にして快勝
さらに日本は選手交代も順調にこなして全選手がW杯初戦に出場した
1次リーグは5チームが4組に分かれ、総当たり戦で上位2チームが決勝トーナメント(準々決勝)に進む
10大会連続10回目出場の日本は今大会D組(チリ、イングランド、サモア、アルゼンチン)
前回の日本大会(19年)では1次リーグ(A組)を首位で通過し、初の決勝トーナメント進出を果たした
今大会はW杯前、7月、8月に行われた実戦で1勝5敗と苦しんだが、2大会連続の8強入り、さらにその上に向け幸先の良いスタートとなった
日本は次戦、17日に世界ランク8位で前回準優勝のイングランドと対戦する
(この記事は、TBSニュースデグの記事で作りました)
(ラグビー)ワールドカップという大舞台の初戦はどんな強豪国でも緊張する
あの世界最強といわれるオールブラックスでも・・・
あのオールブラックスが敗退
まして相手は、強豪・フランスで、開催国・・・
ファンのフランスへの後押しもあり、完全アウェー・・・
日本の初戦も心配されたが、先制こそされたが、逆転勝ち
次戦の強豪・イングランドとの対戦もポイントだ


Sports Graphic Number 2023年 9/21 号 (1080号)[雑誌]ラグビーW杯
ラグビーワールドカップカップ2023フランス大会を前に日本の命題を取り上げたナンバー