第169回芥川賞は市川沙央さんの「ハンチバック」が選ばれました
芥川賞に決まった「ハンチバック」は親が残したグループホームで暮らす重度障害者の女性が主人公です
障害者を取り巻く問題と普通を求める主人公を中心に「生」と「性」、「健常者の特権性」が鋭く描かれています
作者の市川沙央さんは早稲田大学卒業の43歳です
市川さんは主人公と同じように先天性の難病を抱えながら執筆活動を続けてきました
純文学に初挑戦となったこの作品で文學界新人賞を受賞しました
芥川賞はデビュー作での受賞となりました
第169回の直木賞には、垣根涼介さんの「極楽征夷大将軍」と永井紗耶子さんの「木挽町のあだ討ち」が選ばれました
「極楽征夷大将軍」は史上最も無能と呼ばれる室町幕府初代将軍足利尊氏を主人公とした歴史小説です
やる気や使命感のない人間がなぜ天下を獲れてしまったのか、尊氏の生涯が描かれています
作者の垣根涼介さんは長崎県生まれの57歳です
筑波大学を卒業後、旅行代理店に勤めながら2000年に作家としてデビューしました
直木賞は3回目のノミネートでの受賞となりました
「木挽町のあだ討ち」は雪降る夜に芝居小屋の裏手で起きた仇討ちを巡る時代小説です
現場に居合わせた者が語る一部始終から仇討ちに隠された真相が徐々に浮かび上がります
作者の永井紗耶子さんは神奈川県出身の46歳です
慶應義塾大学卒業後、産経新聞の記者、フリーランスを経て2010年に作家としてデビューしました
直木賞は2回目のノミネートでの受賞となりました
(この記事は、テレ朝NEWSの記事で作りました)
第169回芥川賞を受賞した市川沙央さんの「ハンチバック」の主人公は市川さんと同じく先天性の難病を抱えています
当事者として障害者を描き、芥川賞に
市川さんは難病の筋疾患先天性ミオパチーを患い、人工呼吸器を使用、電動車椅子生活を送りながら、20年ほど前からライトノベルを書いて投稿を続けてきました
ハンチバック 単行本
第169回芥川賞受賞作です
極楽征夷大将軍 単行本
木挽町のあだ討ち 単行本
第169回直木賞受賞作です