2023年07月26日

プロボクシング、井上尚弥選手が世界4階級制覇

<プロボクシング:WBC、WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦>◇25日◇東京・有明アリーナ

前4団体統一バンタム級王者の井上尚弥選手(30=大橋)が、新階級でも最強を証明した
WBC、WBO世界スーパーバンタム級1位として、無敗のWBC、WBO世界同級王者スティーブン・フルトン選手(29=米国)に挑戦し、8回1分14秒でTKO勝利を収めた
新階級・30歳の初戦でいきなり世界ベルト2本を獲得
井岡一翔選手(34=志成)に続く国内2人目の世界4階級制覇を成し遂げ、区切りとなる世界戦20連勝を飾った

衝撃的な結末だった
井上尚選手が猛攻をしかけた
8回、左ジャブを連発
フルトン選手は下がってかわすものの、30秒すぎに井上尚選手が右ストレートからの左フックを決めてダウンを奪った
立ち上がったフルトン選手に連打で襲いかかり、レフェリーがストップ
新階級でも王座を獲得した

試合後、井上尚選手は「最強のフルトンを8回で倒すことができた。この階級で最強と言えるんじゃないかな。でもベルトは2本しかありません」とさけんだ
リングサイドにはもう1人の統一王者となるWBAスーパー、IBF世界同級王者マーロン・タパレス選手(31=フィリピン)が視察していた
かねてフルトン-井上尚戦の勝者との対戦を希望してきたタパレス選手はリングに上がると「自分自身がチャンピオンだと思っている。対戦したい」
続けて井上尚選手は「今年中にやりましょう!」と応えた
新たにWBC、WBO世界同級王者となった井上尚選手、そしてタパレス選手とによる4団体王座統一戦実現が一気に現実的になってきた

昨年12月、バンタム級で史上9人目、日本人初の4団体統一を成し遂げ、今年1月に全ベルトを返上
スーパーバンタム級に転向した初戦で、同級最強と評される無敗の統一王者フルトン選手に挑んだ
挑戦者としてリングに立つのは約5年2カ月ぶり
18年5月、当時のWBA世界バンタム級王者で10年無敗だったジェイミー・マクドネル選手(英国)を1回TKOで撃破して以来のことだった
「久びさの挑戦者で、スーパーバンタムでの最初の試合。相手は2団体王者のフルトンなので、過去イチ気合が入っている」と調整してきた

3月中旬、スパーリング中に拳を負傷
当初発表された5月7日の開催から約2カ月後に延期された
4月中旬には両拳を使った練習を再開し、5月下旬になると外国勢とのスパーリングも開始
「まだ試合をしていないので分からないが、手応えは十分ある。スーパーバンタムがベストなのではないか」と自信を持って臨んだビッグマッチだった

(この記事は、日刊スポーツの記事で作りました)

バンタム級最強を証明した井上尚選手は、バンタム級に対戦相手がいなかった

階級を上げ、スーパーバンタム級転向

転向初戦が同級2団体統一同級王者で無敗のフルトン選手だった

このビッグマッチに勝利し、もう1人の2階級統一同級王者・タパレス選手との4階級統一王者戦は確実

モンスターの最強への道は続く


勝ちスイッチ 単行本

パウンド・フォー・パウンドともいわれる「モンスター」井上尚弥選手の考え方、フィジカル、メンタル、モチベ―っションなどを紹介
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2023年07月25日

「人新世」新たな地質年代に提案へ 人類痕跡残る1950年ごろから

46億年の地球の歴史の上で、人類の痕跡が残る時代を区分する――
こんな提案を地質学の専門家たちが国際学会に提案することを決めた
12日発表した
人間の活動が地球を元に戻せないほど変えてしまったとして、新たな地質年代「人新世」(じんしんせい、または、ひとしんせい)を設け、その証拠となる地層がある「国際標準模式地」にカナダの湖を推薦することを決めた

地質年代とは、惑星としての地球の歴史を地層の特徴に応じて区分した呼び方のこと
化石や岩石から環境の変化を読み取って区分されている
現在は新生代第四紀の「完新世」と呼ばれる
氷河時代が終わり温暖になった時期で、1万1700年前から始まり今に続いているとされる

人新世は、現在の「完新世」に続く新しい地質年代の区分として2009年から検討されている
地質年代を決める国際地質科学連合(IUGS)の下部委員会に人新世作業部会が設けられた
昨年末の投票で、23人の委員のうち22人が「地質年代としてあるべきだ」として支持した

人新世の始まった時期は、1950年ごろを採用する
世界中の地層や氷床から50年代に急増した米ソの核実験によるプルトニウムが見つかるという
この時期、世界の人口や、プラスチックやコンクリートなどの人工物の生産量も爆発的に増えていることもある

(この記事は、朝日新聞DIGITALの記事で作りました)

地質年代として新たに「人新世(読みはじんえいえいまたはひとしんせい)を設けるという提案です

人が作った人工物で地球規模で「環境」などを変えてしまった

年代的には「そのこと」が顕著になった1950年頃からを採用予定

地質年代は地球規模・惑星規模で考えられますが、人の影響がそれだけ大きいとうことでしょう

人新世が新たに設けられるか注目です


現代思想 2017年12月号 人新世 ―地質年代が示す人類と地球の未来

多くの地質学者たちが新たな地質年代「人新世」を提案
地質学の「今後」を考える


地球進化 46億年の物語 (ブルーバックス) 新書

地球の進化・変化を地質学で考察
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NY株は、市場予想を上回る好調な企業決算を受け、上昇

24日(現地時間)のNY株(ダウ平均株価)は、市場予想を上回る好調な企業決算を受け、金融大手ゴールドマン・サックスや石油大手シェブロンなどの銘柄が値上がりした

米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ長期化への懸念が和らいでいることも相場を押し上げている

終値は11営業日続伸し、昨年2月以来、約1年5か月ぶりの高値で、年初来高値を更新し、前週末比183ドル55セント高の3万5411ドル24セント

ハイテク株中心のナスダックは26.06ポイント高の1万4058.87



24日(日本時間)の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は前週末比396円69銭高の3万2700円94銭


日銀が今週の金融政策決定会合で現行の金融緩和策を維持するとの観測報道が相次ぎ、外国為替市場で円安・ドル高が進んだ

輸出採算の改善期待から主力株を中心に幅広い買いが入り、日経平均の上げ幅は一時500円に迫った


(この記事は、ネットニュースの記事で作りました)

24日の日経平均株価の終値は前週末比396円超の大幅上昇
posted by june at 06:55| Comment(0) | 株価動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大リーグ、大谷翔平投手が5試合ぶり36号、本塁打王争い独走

◆米大リーグ エンゼルス―パイレーツ(23日・アナハイム=エンゼル・スタジアム)

エンゼルス・大谷翔平投手(29)が23日(日本時間24日)、チーム100試合目となる本拠地・パイレーツ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、1点を追う初回1死走者なしの1打席目に弾丸ライナーで17日(同18日)の本拠地・ヤンキース戦以来、5試合ぶりの本塁打となる36号ソロを放った
打球角度19度は、4月18日の敵地・ヤンキース戦での4号に並んで今季最も低い弾道だった

弾丸ライナーでスタンドに運んだ
1点を追う初回の1打席目
フルカウントから今季すでに9勝を挙げている先発右腕・ケラー投手の92・7マイル(約149・2キロ)を力いっぱいにはじき返した
打球角度19度という鋭い当たりは、打球速度112・9マイル(約181・7キロ)で、中堅のフェンスを越えていった
飛距離は410フィート(約125メートル)、4試合、15打席ぶりの安打が、貴重な同点弾となった

15、16日(同16、17日)の本拠地・アストロズ戦、17日(同18日)の本拠地・ヤンキース戦では、今季初で2年ぶりとなる3試合連続本塁打
18日(同19日)は日本人史上初の4試合連続本塁打こそ逃したが、右翼線へ打球速度110・5マイル(約177・8キロ)の強烈な打球で適時三塁打を放ち、19、21日(同20、22日)は9打席で7四球と徹底的に勝負を避けられた
前日22日(同23日)は今季ワーストタイの3三振を喫するなど4打数無安打で、ベンチではバットやヘルメットをたたきつけて悔しがるシーンもあった

6月は27戦15発を放って月間MVPを受賞
7月も16戦で6発目となった
21年は前半戦に33本塁打を放ちながら、オールスター明けの後半戦に13本塁打と失速
本塁打王も逃したが、今季は後半戦9戦4発
日本人初の本塁打王へも2位ロベルト(ホワイトソックス)の28本に8本差をつけて、1人旅だ

米東部時間8月1日午後6時(同2日午前7時)のトレード期限前の本拠地最終戦
オフにFAとなる大谷投手の動向に注目が集まり、周囲は騒がしくなっているが、チームの勝利へひたすらに打ち続けている
チーム100試合目での36本塁打は、162試合に換算すると58・3発ペース
自己最多46本(21年)へもあと10本と迫っているだけでなく、日本人選手がいまだ到達したことのない50本塁打、60本塁打も視野に入ってきている
60本塁打となれば、過去に6人(9度)しか達成してない大台となる

パイレーツ戦の本塁打は、メジャー6年目、6試合目の出場で初めて
これで23チーム目からの本塁打となった
残りは、エンゼルス以外ではレッズ、マーリンズ、フィリーズ、ジャイアンツ、カージナルス、ナショナルズの6球団となった

(この記事は、スポーツ報知の記事で作りました)

エンゼルス・大谷翔平投手が5試合ぶりの36号
最近、長打を警戒されては勝負を避けられたり当たりも止まっていたが、5試合ぶりの本塁打
日本人初の本塁打王も狙える

レッドソックスの吉田正尚外野手がメッツ戦で5打数無安打で打率.315
ア・リーグ首位打者から陥落
しかし今後も固め打ちで出来るし注目だ


2021 大谷翔平ユニフォームエンジェル #17大谷野球半袖Tシャツ、ファントレーニングスーツゲームチームユニフォームボタントップスウェットシャツ

大谷翔平投手の野球半袖Tシャツです
posted by june at 03:59| Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月24日

約5000年前の権力者は女性だった、定説覆す発見、スペインのイベリア半島

スペインの古代の墳墓に埋葬されていた権力者の遺骨を分析したところ、この人物が女性だったことが明らかになり、初期のヨーロッパ社会における女性の役割についての定説を覆す重要な発見となった
論文は2023年7月6日付けで学術誌「Scientific Reports」に発表された


この発見は、タンパク質を利用する考古学の新しい手法によって得られた革新的な成果の一例だ

科学者たちは近年、分析可能なDNAが残っていない場合にも、歯や骨のような有機遺物に含まれるタンパク質を網羅的に調べることで、その設計図であるDNAに関する詳細を知ることができるようになっている

このような技術は「プロテオミクス」と呼ばれ、考古学に革命を起こす可能性があると、今回の論文の筆頭著者であるスペイン、セビリア大学の考古学者マルタ・シンタス・ペーニャ氏は言う


今回発表された論文は、2008年にスペイン南部のセビリア近郊の町バレンシナ・デ・ラ・コンセプシオンで発見された墓について報告している

この墓は、今から4200~5200年前のイベリア半島の銅器時代の広大な埋葬地にある
まるごと1本の象牙や、刃が水晶でできた短剣や、多数の真珠貝のビーズなどの副葬品も見つかっていて、スペインで発見された墓の中でも特に豪華なものの1つとされている

考古学者たちは当初、埋葬されていた骨格から、この人物は17~25歳の「男性」で、豪華な副葬品は、「彼」が古代社会で高い地位にあったことを示していると考えた

ところが、この骨格の歯のエナメル質のタンパク質を新たに調べたところ、X染色体上の遺伝子に基づいて作られるものしか見つからず、Y染色体上の遺伝子に由来するものは見つからなかった
つまり、この墓に葬られた人物は、XYの性染色体を持つ男性ではなくXXの性染色体を持つ女性だったのだ

シンタス・ペーニャ氏と、論文の上級著者で同じくセビリア大学の考古学者であるレオナルド・ガルシア・サンフアン氏は、この新しい発見は、先史時代のイベリア半島の社会がカリスマ的な男性によって率いられていたという従来のモデルを覆すものだと主張する

「私たちの研究は、(従来のモデルが)必ずしも正しくはないことを示しています」と両氏は言う
これは、銅器時代のイベリア半島やその他の地域での女性の社会的役割について再考を迫るものだ


考古学者は、遺跡で発見された骨格の古代DNAを調べることで、その性別から目の色までの詳細な情報を得られるようになったが、古代NA分析は高価で時間がかかり、サンプルは汚染されやすい

一方、プロテオミクス分析を用いれば、サンプル中にDNAが残っていなくても、遺伝子に関する部分的な情報を知ることができる
プロテオミクスの先駆者で、10年以上にわたって法医学や考古学への応用を研究してきた米カリフォルニア大学デービス校のグレンドン・パーカー氏は、「サンプル中のDNAが劣化して失われてしまっていても、一部の遺伝子型を知ることができるのです」と説明する

パーカー氏は研究で、古代の骨や歯ではDNAよりもタンパク質の方が安定して保存されていることが多いことを示している。
「DNAが残っていれば必ずタンパク質も残っていますが、タンパク質が残っていてもDNAが残っているとは限らないのです」

シンタス・ペーニャ氏とガルシア・サンフアン氏も、ヒトの遺体から性別を決定するには、古代DNA分析よりもプロテオミクスを用いる方が、より効果的で、安上がりで、速いと考えている

この手法は数年前に始まったばかりだが、科学にはすでに影響を与えている
「私たちが論文で発表した成果は、この手法の効率の良さを裏付けています」と両氏は言う

ペルーの考古学者で、ナショナル ジオグラフィック協会のエクスプローラー(探求者)であるガブリエル・プリエト氏にとっても、ヒトの歯のエナメル質に含まれるタンパク質から性別を特定する技術は非常に重要だ

氏はペルーのチムー族による600年前の集団生贄(いけにえ)の儀式で犠牲となって捧げられた子どもの歯を、共同研究者のパーカー氏に送った

「少なくともこの儀式では男児の生贄が最も重要であったことを理解するのに、分析結果は大いに役立ちました」とプリエト氏は言う

チムー族の儀式では数百人の生贄が捧げられていたため、すべての遺体から分析可能なDNAを抽出できたとしても、分析には法外な費用がかかっただろう

一部の生贄については古代DNA分析が進められているものの、それは血縁関係の有無などを調べてプロテオミクスを補完するためだ

「プロテオミクスと古代DNA分析は一緒に利用することができます。けれども、プロテオミクスを行えるなら、私たちはそちらを利用します」とプリエト氏


プロテオミクスは、動物やヒトの遺体から遺伝情報を得るだけでなく、古代にハンセン病やペストなどを引き起こした病原体の調査や、古代の土器に付着した食物の残りかすの特定や、古代の織物に使われた繊維の由来の特定などにも利用できる

英マンチェスター大学の生体分子考古学者であるマイケル・バックリー氏は、骨の主要なタンパク質であるコラーゲンのプロテオミクスを発展させて、遺跡から出土した骨がどの動物のものかを判定する「ZooMS」(質量分析による動物考古学)という手法を開発した

つい最近もこの手法を使って、英国イングランドの5~6世紀の墓から見つかった象牙がアフリカゾウのものであることが示されている
これは、当時の古代世界に未知の交易ルートがあったことを示唆する重要な発見だ

「ZOOMSが大きく飛躍していることをうれしく思っています」とバックリー氏は言う
「なによりも楽しみなのは、古代のヒトと動物との相互作用について、はるかに大量のデータが得られるようになり、情報の質が向上し始めていることです」

(この記事は、NATIONAL GEOGRAPHICの記事で作りました)

約5000年前のスペイン・イベリア半島の権力者の遺骨が女性であることがわかった

これまでの権力者は男性であるという「通説」を覆す発見だ

タンパク質を利用する考古学の新しい手法「プロテオミクス」によって得られた革新的な成果


若い読者のための考古学史 (Yale University Press Little Histories) 単行本

地球規模の考古学の発展史を解説
考古学をわかりやすく説明
posted by june at 12:14| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする