個人が複数のボードゲームでプロのプレーヤーになるのは極めて異例
「王手」と「リーチ」を両方かける二刀流への挑戦となる
鈴木九段は会見で「麻雀プロはあこがれでした。(麻雀のプロリーグの)Mリーグが発足しまして、いっそう麻雀プロに興味を持つようになりました。今後は趣味としてではなく、競技としてやっていきたい」と抱負を述べた
5日付で日本プロ麻雀連盟のプロ資格を取得した鈴木九段は、将棋のトップ棋士10人が争うA級順位戦に4期在籍、1999年の竜王戦でタイトル挑戦者になるなどの実績を誇る
現在も順位戦はB級2組、竜王戦は2組に在籍し、上位で活躍を続けている
一方、麻雀でも2019年のタイトル戦「最強戦」にアマチュアとして出場し、タイトル称号「最強位」を獲得した筋金入りの実力者として知られる
今回の挑戦は、趣味の延長線上としてではなく、頂点を極めるためのチャレンジになる
来月、鈴木九段が日本将棋連盟の常務理事を退任する時期と重なったことで、実現の運びとなった
日本プロ麻雀連盟の森山茂和会長は「破壊力があり、攻撃力の高い麻雀だと思っていました。プロ連盟に入って頂ければ、麻雀が面白くなる」と歓迎の言葉を送った
かつてはギャンブルのイメージが強かった麻雀だが、2018年にプロリーグ「Mリーグ」が発足して以降は頭脳スポーツとしての認知が進んでいる
インターネットテレビ局「ABEMA」には専門チャンネルがあり、将棋と同様に多くのファンを獲得している
鈴木九段は、現在計8チーム、各4選手の精鋭で争われる「Mリーグ」への参戦についても「憧れの舞台。ゼロからのスタートではありますが、ぜひ出たいという気持ちではいます」と意欲を示した
新しい挑戦になるが、転向ではない
両方の競技で活躍する二刀流を目指す
「麻雀界に入ることで将棋の成績が落ちるのはプライドが許さないので、今まで以上に成績を残さないといけない。麻雀の勝負勘も生かして、両方で結果を出さないと結果を出したとは言えません」
棋士としての覚悟も口にした
将棋の棋士は他のボードゲームでも類いまれな才能を発揮するケースがあり、羽生善治九段(52)はチェス、森内俊之九段(52)はバックギャモンの国内トッププレーヤーとしての顔も持つ
麻雀での鈴木九段のプロ入りは、ボードゲーム業界全体を活性化する契機にもなりそうだ
(この記事は、朝日新聞DIGITALの記事で作りました)
よく知られている二刀流では野球の大谷翔平投手ですね
大谷翔平投手の「成功」で、二刀流への挑戦も多くなっています
鈴木大介九段はプロの将棋の強豪ですが、麻雀のプロとしても「活動」するようです
麻雀はギャンブルのイメージが強かったですが、Mリーグが発足し、競技性が高まり、頭脳スポーツとして注目されています
この「流れ」「潮流」も鈴木九段の将棋と麻雀の二刀流に「追い風」となったようです
麻雀1年目の教科書 (近代麻雀戦術シリーズ) 単行本
麻雀はこれまでギャンブルのイメージが強かったですがプロのリーグ戦・Mリーグができ、競技性・スポーツ性が整備されました
頭脳のスポーツとして注目されています
麻雀のルールややり方を分かりやすく解説した書籍です
将棋の小林大介九弾の将棋と麻雀の「二刀流」にも注目です