ア・リーグ西地区のアストロズがナ・リーグ東地区のフィリーズに4-1で勝ち、シリーズ対戦成績4勝2敗でワールドシリーズ制覇
敵地で2連勝し、3勝2敗と王手をかけて本拠地に戻ってきたアストロズ
この日の試合では、6回表に先発左腕・バルデス投手がシュワバー外野手にソロを浴びて先取点を許したが、直後の6回裏に主砲・アルバレス外野手の飛距離450フィート(約137メートル)、打球速度が112・5マイル(約181・0キロ)という圧巻の特大3ランを中堅に運んで逆転し、そのまま逃げ切った
地区シリーズはマリナーズ、リーグ優勝決定シリーズはヤンキースをともに無敗で破ったアストロズ
ワールドシリーズは初戦で5点差を逆転されて敗れるなど1勝2敗と勢いに乗り切れなかったが、敵地での第4戦で、ワールドシリーズでは66年ぶり2度目となる無安打無得点、継投では史上初の快挙というノーヒットノーラン継投で2勝2敗のタイに持ち込んで一気に勢いに乗って3連勝で決めた
2017年にドジャースとのワールドシリーズを制覇し、チーム誕生56年目にして初の頂点に立った
だが、この年のサイン盗みが後に発覚し、当時のA・J・ヒンチ監督、J・ルノーGMらが処分を受けた
さらに主力が毎年のように他球団へ流出
それでも2017年以降は6年連続でポストシーズンに進出し、ワールドシリーズにも2019、2021、2022年と駒を進めた
今季はツインズに移籍した遊撃手・コレア選手の穴を新人のペーニャ選手が埋めたように、投打で次々に新戦力が台頭して常に上位に立ってきた
ベイカー監督にとっても悲願の頂点だ
これまで1988年からジャイアンツ、カブス、レッズ、ナショナルズ、アストロズと5球団の監督を務め、全球団を地区優勝に導いて、25シーズン目の今年5月には史上12人目となる監督通算2000勝に到達
6月には73歳になったが、これまで縁がなかったワールドシリーズ制覇は初めてとなった
現地時間11月5日にワールドシリーズが決着したのはこれまでで最も遅い
本拠地でワールドチャンピオンを決めたのは、上原投手が胴上げ投手になった2013年のレッドソックス以来9年ぶりだった
(この記事は、スポーツ報知も記事で作りました)
アストロズは2017年以来5年ぶりのワールドシリーズ制覇
73歳のベイカー監督は監督25シーズ目で初のワールドシリーズ制覇
サイン盗み事件、毎年のように主力が流出する「逆境」を乗り越えた
ちなみにワールドシリーズMVPは打率4割、1本塁打、3打点と活躍したアストロズの新人ペーニャ内野手が選ばれた
メジャーリーグ栄光の「大記録」―100年を超えるメジャー史に刻まれた珠玉の「金字塔」を一挙掲載 (B.B.mook―スポーツ・スピリット21 (330))
メジャーリーグの栄光の大記録を一挙紹介
イチロー氏のシーズン262安打
ジョー・ディマジオ氏の56試合連続安打など