新型コロナウイルス禍に対処する景気支援として導入し、2年間続けた事実上のゼロ金利政策を解除
物価上昇に歯止めをかけるため利上げを加速させる方針に転じる
新たに公表した金利見通しは年末までに1.9%まで引き上げる想定を示した
昨年12月の前回の金利見通しは2022年中に3回の利上げを見込んだ
新たな見通しは1回の利上げ幅が0.25%ならば今回も含め計7回分に相当し、利上げペースが2倍を超える計算になる
2023年の金利見通しは2.8%とし、同年中にさらに4回の利上げを想定した
パウエル議長は記者会見で「さらなる物価上昇を定着させないため(利上げなどの)政策手段を用いることを確約する」と述べた
利上げを決めた16日のFOMC後の声明は、ロシアのウクライナ侵攻が「インフレ上昇圧力を生み出し、経済活動を下押しする公算が大きい」と指摘
原油価格の高騰などが物価を押し上げることに懸念を示した
利上げは2018年12月以来、約3年3カ月ぶり
FRBは2020年3月、ゼロ金利や大規模な量的金融緩和策を導入
景気回復に伴い量的緩和の終了を前倒しするなど、金融政策の正常化に乗り出していた
量的緩和によって積み上げられた保有資産の削減は、早ければ5月のFOMCで具体策を決めるとした
米国のゼロ金利解除により円安ドル高が加速している
新型コロナウイルス禍の景気低迷が長引き大規模な金融緩和から抜け出せない日本との差は大きい
円安の輸出促進効果は以前ほど期待できず、輸入価格の上昇が個人消費を下押しする「悪い円安」も
(この記事は、産経新聞の記事で作りました)
かつては、円安による輸出促進による効果も期待出来たが、日本市場に見切りをつけた企業は海外に生産拠点を移し、輸出促進効果は薄れた
輸入価格の上昇により個人消費を下押しする「悪い円安」の懸念も
原油高、物価高などで利上げへ動いたFRBの金融政策や今後の動向に注目
アメリカ連邦準備制度(FRS)の金融政策 (〔世界の中央銀行〕)
世界の金融の中心は米国で、米連邦準備制度理事会は、米国の中央銀行といえる
つまり世界の中央銀行ともいえ、その金融政策は注目だ