計画の妥当性の評価をゆだねられていた大阪大の有識者委員会が1月26日に承認したことから、厚労省に実施を申請した
ひも状への加工はあまり時間がかからず、移植後も定着しやすい長所があるという
対象は、網膜の最も外側にあり、網膜全体に栄養を与える役割を担う「網膜色素上皮」に異常が生じ、ものを見る力が衰えた網膜色素上皮不全症の20歳以上の患者50人
不全症には失明につながることもある加齢黄斑変性や難病の網膜色素変性症の一部が含まれる
京大が備蓄するiPS細胞から網膜色素上皮の細胞を作製し、微細なひも状に加工
患者の網膜に移植して、4年間にわたり経過を観察し、安全性と有効性を確認する
同病院はこれまでに、iPS細胞から作った網膜色素上皮の細胞をシート状に加工したものや、液体に浮遊させた「懸濁液」を目の病気の患者に移植する臨床研究を実施しているが、ひも状に加工した状態での移植は初めて
懸濁液は、ばらばらの状態の細胞が移植後に死滅せず定着する比率の低さが課題で、シートは細胞がくっつき合うため移植後も生き残りやすいが作製に手間と時間がかかる
そこでひも状に加工することで定着率の向上と迅速な作製を両立し、課題解決を目指す
(この記事は、産経新聞の記事で作りました)
ひも状に加工することで定着率と作製の迅速化が進めば、医療の可能性が広がりますね
iPS細胞には、まだまだ大きな可能性がありそうです
iPS細胞 不可能を可能にした細胞 (中公新書)
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