原材料価格の高騰などを受け値上げの動きが出ているためで、昨年10月の前回リポートで示した0.9%から1%台にするとの見方が有力
ただ、日銀が目標とする物価上昇率2%を達成できる状況ではbなく、大規模な金融緩和策は維持される方向だ
背景には原油高や円安の進行などによる企業の輸入コストの上昇がある
企業同士の取引価格を示す国内企業物価指数は昨年11月に前年同月比の伸び率が比較可能な昭和56年以降で最大の9.2%を記録し、12月も8.5%(速報)で過去2番目の大きさだった
輸入コスト高を販売価格に反映する動きが食品業界などで相次ぎ、12月の日銀企業短期経済観測調査(短観)は販売価格が「上昇」した割合から「下落」の割合を差し引いた指数が大企業の製造業でプラス16と前回9月調査と比べ6ポイント上昇、非製造業でプラス10と4ポイント上昇した
日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁は今月12日の支店長会議で、物価の先行きに関して「徐々に上昇率を高めていく」との見通しを示した
日銀はこれまでの展望リポートで物価動向について「下振れリスクが大きい」と評価してきたが、今回の会合では今後の物価上昇を見据え表現を改める可能性がある
物価上昇の勢いが強まり上昇率が2%に近づけば、短期金利をマイナス0.1%とし、長期金利を0%程度に誘導する現在の金融緩和策の修正を求める声が強まる恐れがある
だが、日銀が政策金利を引き上げれば国債の利払い費増加が財政を圧迫するため、難しいかじ取りを迫られそうだ
(この記事は、産経新聞の記事で作りました)
国債は国の借金であり、かなり膨らんだが当然返済をしなければならない
物価が上がっても、賃金も上がればいいのだが、現状は企業の緊急時のための「蓄財」などで、賃金上昇にあまりなっていない
物価が上がれれば、賃金も上がるのが正常だと思うのだが・・・
物価とは何か (講談社選書メチエ)
普通に一般的に使われる物価という言葉
その物価について解説した書籍