2敗で単独トップの関脇・正代が、3敗の新入幕で平幕・翔猿に土俵際の突き落としで勝ち、13勝2敗で初優勝
正代の優勝で・・・
・熊本県出身者の初の優勝
・関脇の優勝は、昨年(令和元年)秋場所の御嶽海以来29度目
・平成生まれの優勝は、照ノ富士、御嶽海、貴景勝、朝乃山に続く5人目
・学生相撲出身者の優勝は、山錦、輪島、朝潮、出島、武双山、琴光喜、御嶽海、朝乃山、徳勝龍に続く10人目で、東農大出身者では初
・時津風部屋所属では、昭和38年名古屋場所の北葉山以来で、4度の鏡里、1度の北葉山に次ぐ3人目
・本名を四股名に入幕して優勝した力士は、長谷川、輪島、保志、出島に次いで5人目
正代は、単独トップの2敗で迎えた千秋楽に相当のプレッシャー(重圧)、緊張を感じたようだ
相撲にも、硬さが出て、立ち合いから翔猿に押し込まれた
土俵際で粘って押し戻すも、もろ差しを許す
絶対絶命のピンチに体の柔らかさ、懐の深さが出た
俵を伝って右に動き、逆転の突き落とし
最後まで諦めない気持ちと体が自然に「反応」したことで、この日の勝利と初優勝をつかんだ
たびたび指摘されていた腰高などの癖などは「すぐには(癖などは)改善できない」とあえて目をつぶり、筋力アップで破壊力を増し、強くなった
消極的な姿勢も優勝争いを経験し、「意識」が変わり、積極的に
この「意識改革」と筋力アップなどの「長所」を伸ばす稽古などが最近の好成績に
この日の重圧などは、初優勝が懸かった一番はもちろん大関昇進も懸かった一番でもあったので重圧がさらに高まった
この重圧に勝ち、見事に初優勝
日本相撲協会審判部は、正代の大関昇進を諮る臨時理事会の開催を八角理事長(元横綱・北勝海)に要請し、了承された
事実上の正代の大関昇進が決まった
臨時理事会は30日に開かれる予定
大関昇進が正式に決まれば、今年(令和2年)3月の春場所の朝乃山以来となる
正代は、(初)優勝と殊勲賞、敢闘賞受賞を決め、大関昇進も事実上決めた
新入幕の翔猿は11勝4敗で敢闘賞
大関では、貴景勝は12勝3敗、朝乃山が10勝5敗
以下は今場所の(幕内)優勝力士と三賞力士
優勝
正代(初)13勝2敗
三賞
殊勲賞 正代(初)
敢闘賞 正代(6回目)、翔猿(初)
技能賞 該当者なし
BBM2016大相撲カード■レギュラーカード■No.75正代 直也
2016年の正代の大相撲カード
天才横綱―輪島大士物語